漢検1級模擬試験倉庫

H30-2直前模試(1/5)

本試験H30-2まで1週間を切りました。
今回も直前のチェック用に、記事形式で模試を公開したいと思います。
これまでの直前模試と同じく、月~金の5日間で40点分ずつ分けて出題します。

今回は、過去問を少し意識的に入れたので、通常模試(41,42)に比べると解きやすくなっていると思います。
ただし、難問や間違えやすい問題も多くあるため、易化を感じない方もいらっしゃるかもしれません。

実力を試すためというよりも、気を付けるべき点を確認するための出題のつもりです。
従って、自信を無くす可能性のある場合には、試験直前での挑戦はオススメしません。

尚、金曜日に記事が全てが出揃いますが、出題に不備が無いことが確認され次第、PDFに纏めたものを出す予定です。
一度に全問挑戦したいと思われる方は、金曜夕方頃までお待ちいただいて、PDF版で挑戦していただければと思います。

それでは本日分の出題です。
本日は、「(五)熟字訓・当て字」(10点満点)と「(九)文章題」(30点満点)です。

「続きを読む」をクリックしてご覧ください。



(五)熟字訓・当て字

1.海胆
2.蝌蚪
3.鹿驚
4.瑞香
5.海狗
6.顳顬
7.竹麦魚
8.公孫樹
9.摩洛哥
10.沓手鳥


(九)文章題

A 何処となく荒涼とした粗野な自由な感じ、それは1.セイメンの人を威脅するものではあるかも知れないけれども、住み慣れたものには捨て難い2.コワクだ。あすこに住まっていると自分というものがはっきりして来るかに思われる。3.カンナンに対しての或る勇気が生まれ出て来る。銘々が銘々の仕事を独力でやって行くのに或る促進を受ける。これは確かに北海道の住民の特異な気質となって現れているようだ。(有島武郎「北海道に就いての印象」より)

B 今や我が国.都鄙到る処として4.ショウジョの設けあらざるはなく、寒村僻地といえどもなお咿唔(いご)の声を聴くことを得、特(こと)に女子教育の如きも近来長足の進歩をなし、女子の品位を高め、婦人の本性を発揮するに至れるは、妾らの大いに欣ぶ所なり。されど現時一般女学校の有り様を見るに、その学科は徒に高尚に走り、そのいわゆる工芸科なる者もまた優美を旨とし以て奢侈贅沢の用に供せらるるも、実際生計の助けとなる者あらず、以て権門勢家の5.レイケイとなる者を養うべきも、中流以下の家政を取るの賢婦人を出すに足らず。(福田英子「妾の半生涯」より)

C 我が夜雨の詩を読みたるは、七八年前某雑誌に載せられたる『神も仏も』という一長篇を以て初めとなす、当時彼の年歯猶少く、その詩想、亦今より見れば稚簡を免れざる如しと雖も、我は未だ曽てかくばかり文字によりて哀苦を.えられたることあらず、我が彼と交を訂したるは、爾後両三年の間にあり、彼生まれて6.ルイジャク、脊髄に不治の病を獲て、人生の所謂幸福、快楽なるもの、幾ど彼が身辺より遠ざかる、…(中略)…家庭の清寧平温は、世稀に見るところにして、尠なくとも彼自身はかれの如く悲観す、彼もし哲人ならば、形骸を7.ドカイ視して、冷ややかに人間と世間と、一切を.嗤笑して止みしならん、彼もし庸人ならば、無気8.リンラクその存在を疑われて止みしならん、然れども彼は情の人なり、真の人なり、脆弱なる地皮より.熱漿を吐く如く、彼が.孱軀は肉を蠢にし、詩を霊にしたり、彼が詩は、実に.悒然楽しまざるあまりに吐かれたる咳唾なり、…(後略)… ―辱知 小島烏水識―

 夜雨は薄幸の詩人なり、幼うして身、已に病を懐き、室に筑波の翠微を仰ぎて、而も脚多く.戸牖の間を出でず、宜なるかな、凄思鬱結して詩となるところ、哀音9.ソクソクとして一に蚕児の糸を吐いて尽きざる如くなるや。
 已にしてまた之を想う、人生まれて疾を天に享く、素より極めて悲しむべし、然れども人生まれて才藻の.嬖寵を詩神に享くるに至りては、世孰か之を10.ショキし、之を望んで得るものぞ、天地ただ僅かに一の詩人あり、よく足を蹺(つまだ)てて以て、此の祝福を保つを得べし、夜雨已に身病ありと雖も、家庭.穆穆として家に慈なる父母あり、悌なる令弟あり、書窓五頃の庭以て地の花を養って目を慰むるの資となすに足るなり、これ已に至福、況んや心の花の才華燦爛、心を慰むるの資、しかく深くして、しかく大なるものあるをや、ああ夜雨、果たして生を.くるの至幸ならずと云わんや、至幸ならずと云わん乎。―辱知 江東生―


(横瀬夜雨「花守」序文より)



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明日は「(七)対義語・類義語」「(八)故事・成語・諺」を出題します。
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