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分野別対策 文章題書き取り問題その22

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[かきけいちょうこんりょうないおうふんい]

◇故に彼は一方に於いては藩閥を攻撃すると共に、一方に於いては又屢々衆議院の行為を非難したりき。前伊藤内閣の第四議会と衝突するや、紛争に始まりて紛争に終わり、九旬の会期唯怒罵(1.)の声を以て喧擾したるに過ぎざりき。是他なし、内閣は常に(2.)驕傲にして責任を顧みず、常に(3.)の袖下に隠れて衆議院を威嚇せんとするあり、衆議院は噪暴急激にして沈重なる思慮を欠き、動もすれば上奏権を仮りて内閣に逼らんとするあり、其の行動両つながら極端に失して一点和協の意なければなり。(鳥谷部春汀「明治人物月旦(抄)」より)

◇右衛門作、氏は山田、肥前の人で、島原の乱に反徒に党(くみ)して城中に在ったが、悔悟して(4.)を謀り、事覚(あらわ)れて獄中に囚われていたが、乱平らぎたる後、伊豆守はこれを赦して江戸に連れ帰り、吉利支丹の目明かしとしてこれを用いた。右衛門作はよく油絵を学び巧みに人物(5.)を描いたが、彼が刑罰の図を作ることを命ぜられたのもそのためであった。後耶蘇教を人に勧めたために、獄に投ぜられて牢死したということである。(穂積陳重「法窓夜話」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[きょきしせきしょうじょうそうろうふせつ]

◇帰郷 昭和四年。妻は二児を残して家を去り、杳として行方を知らず。我独り後に残り、(6.)として父の居る上州の故郷に帰る。上野発七時十分、小山行高崎廻り。夜汽車の暗爾たる車灯の影に、長女は疲れて眠り、次女は醒めて夢に(7.)す。声最も悲しく、わが心すべて断腸せり。既にして家に帰れば、父の病とみに重く、万景悉く(8.)たり。(萩原朔太郎「氷島」より)

◇客あり。草廬を敲いて俳句を談ず。その標準は誤り、その嗜好は俗に、称揚する所の句と(9.)する所の句と多くは彼此顚倒せり。予曰く、子の言う所、悉く予の感ずる所と相反す。予を以て見れば子の言甚だ幼稚なり。もし子もまた予を以て俳句を解せざる者となさば予はことさらに是非を争わざるべし。しかれども子が言を以て予が俳句に入らんとせし十数年前と対照するに、当時の予の意見と(10.)を合わすが如き者あり。あるいは十数年前の予にして子と会談せしならんには、手を拍って子の説を賛成したらんも、爾後予の嗜好は月々歳々に変じて、今は復当時の余波をだに留めざるに至れり。子が説く所果して正しきか。予が嗜好の変遷はかえって正路を脱して邪路に陥りたるか。(正岡子規「俳句の初歩」より)

<ヒントの表示(6~10)>



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コメント

日々の積み重ね

おはようございます。

なかなか漢字の勉強をする時間は取れませんが、space+さんが記事を出してくれるのがとても助かっています。

毎日ランダムも欠かさずしておりますし~
それで十分かな~(笑)

「しせき」
文意から「咫尺」でないことはわかるので「称揚」の対になる意味だよな~と思い「指責」にしてしまいました。

おしいな~(笑)

出題ありがとうございました。

  • 2018/09/21(金) 09:24:14 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

活用に感謝

rikurokuさん、コメントありがとうございます。

拙記事が役に立っているなら出している甲斐があります。
ランダムも上手く活用していただいているようで、大変光栄です🙇

「指斥」はかなりの難問ですね💦
「非難する」という意味が無い使い方もあるみたいです。

「指責」もネットで調べると中国語として出てくるので、もしかしたら正解としてもよいかもしれません。
日本語としてはよく分からなかったので、とりあえず正解はこのままにさせていただきます。

こちらこそありがとうございました😊

  • 2018/09/21(金) 11:14:02 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

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