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模擬試験その39(記事版)

「模擬試験その39」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。

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(一)
1.盛讌に蹣跚と歩く酔漢多し。
2.肘臂を揮い、相手の顴骨を挌つ。
3.小恙に罹り、嗽咳と共に嗄声を発す。
4.蒼氓の槁悴を覧るに秕政瞭らかなり。
5.隈澳に擱坐したる軽舸を覘う。
6.鮓荅を以て腎盂の疾を医やす。
7.進退維谷まらば令厳令慈を聊頼すべし。
8.潺潺たる谿流を跨ぎて澗霓現る。
9.曩祖の倨慢が裔胄にまで累を及ぼす。
10.発輦の際に卒遽として扈蹕を命ぜらる。
11.兵燹を愾き、康乂の世を希う。
12.猊下が乞士の茹葷を窘める。
13.弗詢の謀は庸いること勿れ。
14.聴きては耳食し、読みては書蠹の如し。
15.猩猩講は酬醋荐りにして卮釈く遑無し。
16.芟斫するは碩儒も芻蕘に若かず。
17.韜耀せずんば稠人の妬視を免れず。
18.庠序の炊婦、糝粒一顆残すを容さず。
19.幼孩を佗負し、舅姑にもて傅く。
20.闔家弄璋の喜びに沸き、棘鬣魚を食す。
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21.海くして魚の躍るに委す。
22.流矢が帝の冠のを掠めた。
23.夜の街をき歩く。
24.の目立つ畳を取り換える。
25.力を戮せて池塘をう。
26.石玉を韞みて山く。
27.鶉斑の陶器を購入する。
28.花下に褌をす。
29.べずとも朋友の情を能く酌む。
30.殿下は癸未の年に生まれた。
 
(二)
1.ヘリクツを並べて言い訳した。
2.滔滔と流れ落ちるバクフの音を聞く。
3.提案にタメラいがちに答える。
4.カイシュンの情を斟量して減刑する。
5.食後にホウじ茶を飲む。
6.サソリが尾の毒針で威嚇する。
7.ヒモウセンの上でお茶を楽しむ。
8.国境を挟んで敵兵とタイジする。
9.技芸のテホドきを受ける。
10.領土を巡って二国がヘイカを交える。
11.親族が集い、賑やかにダンランした。
12.眉をヒソめて相手を睨んだ。
13.猫が和室のトコガマチに飛び乗る。
14.口内のウシの有無を調べる。
15.黄白を散じてシャビな生活を送る。
16.レイキュウシャが葬儀場を発つ。
17.天子の有り難いユウジョウを拝聴する。
18.天子の位をユウジョウされる。
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19.登山前にフモトの村で一泊する。
20.抽斗がツカえて開けられない。
 
(三)
1.あてもなくさまよい歩くこと。
2.勝って乱をしずめること。
3.あやしい災い。
4.ふざけること。おどけること。
5.くずれ落ちること。
 
えんぶ、かんてい、ぎぎゃく、たいとう、
ばっしょう、ほうこう、ようげつ、りんらく
 
(四)
問1
1.(   )見日
2.(   )投筆
3.(   )嘲哳
4.(   )清秀
5.(   )九叩
6.神韻(   )
7.定省(   )
8.高車(   )
9.鵲巣(   )
10.吞刀(   )
 
えんがん、おうあ、おんせい、かっちょう、きゅうせん、
こくろ、さんき、しば、はつうん、ひょうびょう
 
問2
1.恐懼の甚だしいさま。
2.「玉に瑕」に同じ。
3.兄弟間の内訌のたとえ。
4.骨折り損の草臥れ儲け。
5.才徳を備えた人物。また、巧麗な詩文。
 
影駭響震、枉尺直尋、桃傷李仆、狐裘羔袖
璞玉渾金、瓊枝栴檀、画脂鏤氷、竜攘虎搏
 
(五)
1.椿象
2.芋苗
3.儒艮
4.倫敦
5.杜宇
6.流鏑馬
7.二合半
8.土当帰
9.胡枝花
10.小啄木鳥
 
(六)
ア 1.狃恩 … 2.狃れる
イ 3.糺明 … 4.糺す
ウ 5.抛擲 … 6.抛げる
エ 7.猜忤 … 8.忤う
オ 9.寅虔 … 10.虔む
 
(七)
1.大道
2.銷金
3.凶兆
4.瘠薄
5.矍鑠
 
6.復辟
7.面牆
8.俗間
9.東西
10.微官
 
あいろ、かんき、きゅうしょう、こうゆ、しょり、
ちょうそ、ぼうゆう、りょこう、りんせき、ろうもう
 
(八)
1.我が身をツネって人の痛さを知れ。
2.秘事はマツゲの如し。
3.ロカイの立たぬ海もなし。
4.性は猶キリュウのごとし。
5.ケンカ玉樹に倚る。
6.君子はオクロウに愧じず。
7.シュクユウの災い。
8.明は以て秋毫の末を察するに足れども而もヨシンを見ず。
9.海はスイロウを譲らず、以て其の大を成す。
10.ジャあれば香し。
 
(九)
 暁の水煙が薄青く流れて、東の天が漸くに明るくなると、やがて半空の雲が焼け初めて、又紅に又紫に、美しく輝く。爾の時一道の金光が漫漫と涯(かぎ)り無き浪路の尽頭から、閃くが如く、1.ホトバシるが如く、火箭の天を射るが如くに発する。忽地(たちまち)にして其の金光の一道は二道となり、三道となり、四道五道となり、2.エキエキ灼灼として、火竜舞い、朱蛇驚き、ア.万斛の黄金の烘炉(こうろ)を溢れて光焰3.シセイ、烈烈煜煜(いくいく)たる炎を揚ぐるが如くになると、紅玉熔けイ.れんとする大日輪が滄波の間から輾(きし)り出す。混沌忽ちウ.けて、天地遽かに開け、エ.魑魅4.トンザンして、翔走皆欣ぶの勢いが現れるところの、所謂『水門開(みなとあけ)』の有り様を示す。そうすると岸打つ波の音も、浜に寄った貝の色も、黙して居る磯の巌の顔も、死せるが如き藻塩木の香りも、皆尽く歓喜の美酒に酔い、吉慶の5.ショウカを唱えて、愉愉快快の空気に6.ウソブくような相を現すのである。…(中略)…
 街頭で些細の事より殴打格闘などをして、警吏の手を煩わすに至る人には、散る気の習いの有るものが多い。オ.る気もまた暴ぶ気になる。軽挙妄動して事を敗るものは、多く逸る気の一転である。戻る気は本より暴ぶ気の陰性に念入りなので、恰も鉤(はり)の鐖(もどり)の如く、薔薇の刺の如く、人をして右せんとすれば右する能わざらしめ、左せんとすれば左する能わざらしむるものであるが、此が一回転して暴ぶ気になれば、カ.狠毒7.カラツを極めて、人を殺しては其の肉をキ.らい、邦をク.らげては其の陵(はか)を発くに至るのである。ケ.る気も一屈再屈三屈すれば、終に転じて暴ぶ気になる。百千万人を殺して笑って下酒の料とせんとするのはそれである。其の他暴ぶ気と脈絡相通じ、調諧相応ずるものは、甚だ多いから、凡庸の多人数の集会の如きも、ややもすれば8.グキョを生ずる。況んや或る意味の存し、或る一気の流行の見ゆる時に於いてをやである。此故に古より9.カンユウの如きは毎毎此の気の共鳴作用を利して事をコ.す位である。此の如くに気の共鳴作用の存するが中に、善気の共鳴作用は多く有り得ない。而も耶蘇教徒のリバイバルの如くに『気の伸び』を欲して、直に一切の利害を10.ハイダツして、正しきに合わせんとすることも起こる。(幸田露伴「努力論」より)



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