漢検1級模擬試験倉庫

分野別対策 文章題書き取り問題その13

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[こうかしゃくごうとつとつばくしんれいろう]

◇ところが先生ひとたび意を決して国のため社会のためにこれなりと認めると、如何なる反抗があっても生命を賭して(1.)する。即ち破壊的大運動をなすのである。(大隈重信「明治文明史上に於ける福沢翁」より)

◇専ら野馬を猟りて食った時代は措(さしお)き、(2.)乗駕馬を労する事多き人が、その上にもこれを殺し肉を食い皮を用いなどするは、創持つ足の快からぬところから出で来った馬鬼の話が諸国に多い。(南方熊楠「十二支考 -馬に関する民俗と伝説-」より)

◇第十九世紀英国政治の事実は実にこの二分子交闘の事実なり。かの千古の奇男子たるビーコンスフィールド侯をして神出鬼没の政略を採り、欧州政治の大舞台において(3.)驚くべき怪しむべきの奇舞を演ぜしめたるゆえんのものはこの旧分子の力なり。かのコブデン、ブライトの二氏をして古今の政治演劇中にいまだかつて見ざるかのシェイクスピアの(4.)なる脳中にすら浮かみ来らざる新趣向・新脚色の技を演ぜしめ、かの反対者流をして二氏を指して民政の胎内より出で来りたる近世のグラッカス〔ローマの民権家ティベリウス、ガイウスの兄弟〕と(5.)せしめたるはこの新分子の力なり。(徳富蘇峰「将来の日本」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[いぼうおうくつきんかいしどうとうび]

◇…さて佐渡守が職に就いて、その裁決を下したのを見れば、調査は明細、判断は公平、関係人諸役人を始めとして、不安の眼で眺めておった満都の士民を、あっといわせたので、周防殿にも勝る佐渡殿よとの取り沙汰俄かに高く、新所司代の(6.)信任はたちどころに千鈞の重きを致したという。
 そもそもこの疑獄については、重宗は夙くより最もその意を注いで、調査に調査を加え、既に判決を下すばかりになっていたものであるが、辞職の際の事務整理に、故にこれのみを取り残し、詳細なる意見書を添えて佐渡守に引き継ぎ、佐渡守はただ板倉の意見をそっくりそのまま自分の名で発表したのに過ぎないのであった。(7.)の大功を惜しげもなく割愛して、後進に花を持たせた先輩の(8.)、己を空しゅうして官庁の威信を添えた国士の態度、床しくもまた慕わしき限りではないか。
(穂積陳重「法窓夜話」より)

◇此の故に当世の文学者は口に俗物を斥罵する事頗る甚だしけれど、人気の前に(9.)して其の奴隷となるは少しも珍しからず。大入りだ評判だ四版だ五版だ傑作じゃ大作じゃ豊年じゃ万作じゃと口上に咽喉(のど)を枯らし木戸銭を半減(はんまけ)にして見せる縁日の見世物同様、薩摩蠟燭てらてらと光る色摺り表紙に誤魔化して手拭き紙にもならぬ厄介者を売り附けるが(10.)の極意、当世文学者の心意気ぞかし。(三文字屋金平「為文学者経」より)

<ヒントの表示(6~10)>



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コメント

ありがとうございます

コウカとシャクゴウで混乱(苦笑)。いろんな漢字や造語をしていまいました。
こういう基本的な熟語が出てこないようじゃダメですねえ(苦笑)
とても勉強になりました・・・基本的熟語をも少ししっかりさせないとイケナイ。

  • 2018/05/04(金) 11:04:15 |
  • URL |
  • syuusyuu #8PXT0swg
  • [ 編集 ]

耕稼と綽号

syuusyuu師匠、コメントありがとうございます。

「耕稼」は読み取りづらそうと思いながらも、他の適した文が無かったので、強引に出してしまいました(苦笑)
特に「コウカ」は同音異義語が多いので、相当難しかったと思います。

「綽号」の方は「〔ローマの民権家ティベリウス、ガイウスの兄弟〕」の説明部分を付けるかどうかで、迷いました。
どちらにしても混乱の要因になりそうでしたが…。
もう少しあだなっぽい(?)名前だったらもっと出題しやすかったですね(笑)

どちらも難問の熟語かと思いましたが、師匠にとっては、これらも基本的な熟語なんですね、流石です💦

どうもありがとうございました😊

  • 2018/05/04(金) 11:41:20 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

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