そちらは既に大部分の範囲を何らかの形で出題できていると思いますので、そろそろ常用漢字の熟語の対策を始めたいと思います。
とは言うものの、常用熟語は、どれが重要なのかを見極めるのは簡単ではありません。
また、モノによって難易度は大きく変わりますし、人によっても難易度の感じ方が分かれる場合があると感じています。
こういった点から、出題方針を決めずに無闇に出せば、対策量が増えてしまうため、簡単には対策できない分野だと考えています。
そこで、通常の出題はせず、準1級の試験の1分野である「共通漢字問題」の形式で出題することにしました。
2つの熟語を登場させることで、片方が簡単でも問題として考える余地ができ、逆に片方が難しくてもある程度推測できるようになるのではないかと考えました。
と同時に、熟語そのものよりも、漢字の意味に意識を向けていただくことが最大の狙いです。
熟語そのものが重要な場合もありますが、漢字の意味の理解に繋がるような熟語も多く出題しています。
熟語を丸暗記するよりも、対応する意味を意識することで、推測力なども身に付くのではないかと思っています。
難しいと感じるものでも、あれこれ推測しながら挑戦していただければ幸いです。
ただし、まずは1級漢字をしっかり理解することの方が重要ですので、余裕の無い方はあまり深追いはしないようお願いします。
一つの記事につき、5問×3題の計15問を出題します。
勿論、答えは全て常用漢字です。
今のところ、毎週火曜日に公開する予定ですが、どれだけ続けるかは未定です。
問題の難易度は…正直よく分かりません(苦笑)
比較的使用されている語を多く出してはいますが、準1級での出題よりも難しいのではないかと予想しています。
語選択と同じくヒントを用意しておりますので、上手くご活用ください。
もし別解を見つけられた場合、ご指摘いただければ幸いです。
では、前置きが長くなりましたが💦、今回の出題です。
「続きを読む」をクリックしてご覧ください。
◇問題A
1.騒ぎにも動じず悠(1)としている。
政治家が制度の大改革を宣(1)する。
2.早めの到着を目指して払(2)に出発する。
彼は斯界の内情に通(2)した楽屋雀だ。
3.有能な人材を幹部に(3)用する。
新記録達成の壮(3)に称賛の声が送られた。
4.問題が明るみになる前に責任者は(4)電した。
生存をかけた両社の激しい角(4)が見られた。
5.長年の(5)弊を一掃する。
(5)将の老獪な戦術が功を奏した。
音:[きょ、ぎょう、さい、しゅく、そう、ちく、よう、りょく]
<ヒントの表示>
1.よう 2.ぎょう 3.きょ 4.ちく 5.しゅく
<解答の表示>
1.揚:悠揚/宣揚
2.暁:払暁/通暁
3.挙:挙用/壮挙
4.逐:逐電/角逐
5.宿:宿弊/宿将
◇問題B
1.川の(1)流に攫われる。
企画の成功のために狂(1)する。
2.将軍を(2)翼する股肱の臣となる。
天橋立は(2)桑屈指の勝地なり。
3.(3)言で読者に興味を持たせる。
先代の遺(3)を継いで大成させる。
4.師の元で日々(4)育を受ける。
祖先の善行が子孫に余(4)を与える。
5.失敗を(5)抹して上辺を飾る。
仇敵を相手に(5)地の屈辱を味わう。
音:[ぎょう、くん、けい、しょ、と、ふ、ほん、れき]
<ヒントの表示>
1.ほん 2.ふ 3.しょ 4.くん 5.と
<解答の表示>
1.奔:奔流/狂奔
2.扶:扶翼/扶桑
3.緒:緒言/遺緒
4.薫:薫育/余薫
5.塗:塗抹/塗地
◇問題C
1.(1)激な言動を繰り返す奇人として知られる。
上司に対しても(1)飾なく率直に発言する。
2.日頃から修身(2)家を心掛ける。
夫に対して(2)眉の礼を尽くす。
3.彼は(3)楽の一顧により俄かに頭角を現した
当院随一の医(3)として慕われる。
4.畏れ多くも(4)顔に拝する栄に浴す。
潜(4)の髀肉の嘆を託つが如し。
5.長年かけて宿痾が遂に(5)癒した。
彼の活躍により新時代の(5)明が訪れた。
音:[かい、きょう、せい、ちょう、てん、はく、へい、りゅう]
<ヒントの表示>
1.きょう 2.せい 3.はく 4.りゅう 5.へい
<解答の表示>
1.矯:矯激/矯飾
2.斉:斉家/斉眉
3.伯:伯楽/医伯
4.竜:竜顔/潜竜
5.平:平癒/平明
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