漢検1級模擬試験倉庫

今後の対策について(H30-1に向けて)

本試験H29-3について(裏)」の続きです。
順番にお読みください。

H29-2の後の記事とは違って、弊ブログの今後の方針を中心に書きます。

(追記)文章題Bの原文を見つけましたので、Aと合わせてこちらにリンクを載せておきます。
文章題A→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/873181/68 (最後から次のページにかけて)
文章題B→http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/8664049/2 (一番下の段)

「続きを読む」をクリックしてご覧ください。



A.音読み

模試や定期記事でカバーできていなかったのは…

・専門的な用語(饕餮文)
・"昇格"漢字(泝沿)
・準1級漢字(叶洽、他)

といったところですので、特別な対策はしません。
模試の出題の際に、この辺りを少し意識してみようと思います。

B.訓読み

・第一版の訓読みについて…

前回に比べれば、訓読み表からの依存(?)から脱却しつつあるとは思いますが、まだある程度残っているので、この辺りの対策は引き続き続けるつもりです。

・第二版の訓読みについて…

今回出題されたものは次の4つです。
「扠(やす)」「罩(こ)める」「泝(さかのぼ)る」「鞫(ただ)す」
(「沾(うるお)す」は第一版の「沾(うるお)う」で対応可能と考えて含めませんでした。)

弊ブログでは(例外もありますが)基本的に次の2つの方針で出題しています。
・1級大見出し語に対応する訓読みの出題(「大見出し語表からの問題」のリニューアル)
・文章題での出題(模試)

そこまで広い範囲は対策できていませんが、今回は前者で「鞫(ただ)す」、後者で「罩(こ)める」を出題することが出来たので、今後も基本的にはこの方針で出題するものを絞っていこうと思っています。
それに加えて、「泝(さかのぼ)る」のような"昇格"漢字の出題も模試を中心に行うつもりです。

残るは「扠(やす)」のようなものですが、深追いの原因になる可能性が高いため、弊ブログでは基本的に対策しません。

C.音熟語書き取り

「平仄」「天眷」「黄吻」などに対応できていなかったので、残りの1級大見出し、また、準1級や常用の大見出しの対策を引き続き行います。
常用熟語をメインにした記事も計画中ですが、今季に出せるかどうかは現時点では分かりません。

一方で今回、語選択のダミーに引っかかった方も多いようなので、これまで出題した1級大見出しを中心に、ダミー対策も行いたいと思っています。

出来れば混乱しない範囲で推測訓練も行いたいところですが…ちょっと余裕は無さそうですね💦

D.訓読み書き取り

「訓読み書き問題」シリーズを再開しようと思っていますが、こちらも今季に出せるかどうかは現時点では分かりません。

E.四字熟語

これまでもある程度は行っていましたが、模試の(四)問2のダミーを工夫した出題を心掛けようと思います。
また、出題文も少し工夫してみようと思います。



ここまで書いてみて、これまでと大した変更点が無いことに気が付きました(苦笑)
対策しやすそうな部分はもう殆ど出してしまっているので、なかなか新たな対策が思いつきません…^^;
どちらかというと対策範囲を広げるよりも、復習を中心に知識を深める方向で進めたいと思います。


さて最後に、初合格を目指すためにどうすべきか、個人的な意見を書きたいと思います。

前回の試験後にも書きましたが、何よりも「基本を疎かにしないこと」「ケアレスミスを減らすこと」といった点が重要だと考えています。
150点以上であれば、1~2点分の実力上げるのにも数週~数ヶ月かかる可能性があるので、基本が抜けたり、勿体無いミスをしたりすれば、それだけの期間の努力が無駄になってしまいます。

もう一つ注意したいのは、出題される可能性の殆ど無いような情報も、残念ながらネット上には出回っているという点です。
勿論、私自身もおかしな情報を出してしまっているかもしれないので、そのような情報を出している人を責めようというわけではありませんが、利用する場合には注意が必要だということです。

弊ブログの情報に関して言い訳するつもりはありませんが、基本的に情報の取捨選択は自己責任です。
手当たり次第に対策をすることで、逆に点を下げてしまうこともありますので、その点は十分お気を付けください。

ちなみに、市販の問題集や漢検DSの情報なら大丈夫かというと決してそんなことはありません。
断片的な情報からしか推測はできませんが、少なくとも今の出題傾向には合わないようなものも含まれていることがあるようです。
漢検協会から出されている問題集以外は、重要でない情報も紛れ込んでいると考えて、鵜呑みにしないことが大事です。

対策範囲を増やしても単純に点数が上がるわけではない、というのが漢検1級の難しいところだと思います。
最低限基本問題はしっかりと対策し、その上でそこに何を積み増すべきかをしっかりと見極める力が問われると考えています。

こういうことを書くと、「対策範囲を広げなければどうしようもない!」と言われそうなので💦、弊ブログで全く情報を出せなかった問題に関して、私が知っていたもの(正解できたかどうかは別)に関して、どこで情報を得たかを載せておきたいと思います。
(勿論、複数の場所で目にしているものもあると思いますが、印象に残っているものに絞っています。)

饕餮文:syuusyuu模試(書き問題)→リンク (他、ブログ内に複数回登場)
叶洽:不明(準1級の学習で「協」と同じであることを学んだと思います。)
扠:syuusyuu師匠の記事→リンク
平仄:1級大見出し
蠟纈:1級大見出し(蠟纈染め)
比擬:漢字の意味からの推測
貪夫(徇財):1級配当四字熟語
雲雨巫山:1級配当四字熟語
黄吻:出題した「黄口」の類義語として知っていました。(syuusyuu師匠の記事にも、弊ブログの「ランダム類義語」にもあり。)
渭浜:全く知らず(四字熟語辞典にある?)
礼楽刑政:ボクちゃん先生の諺資料リンク (他、ブログ内に複数回登場)
金鍔:不明(準1級の学習時に学んだと思います。)
佚:1級大見出し(佚を以て労を待つ)
宛転:準1級配当四字熟語(宛転蛾眉)
瑳瑳:全く知らず
榴花:全く知らず

有司:偶々辞書で目に入って注目していましたが難しすぎると思って出しませんでした💦(syuusyuu師匠の記事にもあり。)
延いて:不明
寒陋:「寒生」からの推測(「寒生」はココココで出しました。)
両鉤:音読みなので、考えすぎなければ読めるはず

私が特に集中して取り組んでいるのは、弊ブログの内容(「索引に無い熟字訓」など一部を除く)に加えて…

・1級大見出し
・1級配当四字熟語
・漢字ペディア索引の四字熟語
・ボクちゃん先生の諺資料
・漢検ブログ「超漢検レシピ」さんの「故事・成語・諺」問題→リンク

といったところ(太字)ですが、これだけでも176点分になりますから、十分な範囲だと思っています。
こうして書き並べると結構な量に見えますが、漢検辞典を全て読み込むよりかは遥かに狭いはずです。
範囲を狭めた分、しっかり理解することを心掛けています。

勿論、人によって学習方法は様々ですので、他の人の方法を無闇に取り入れるのは危険です。
様々な情報を組み合わせつつ、取捨選択していくことをオススメします。



記事は以上です。
話が前後して纏まりの無い記事になってしまいました💦
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

(今後の予定)
大見出し語表問題の記事のリニューアルを2/19から再開します。
その準備のため、今週金曜日には「その6~その10」の記事を一度取り下げますので、お含みおきください。

その他に関しては現在何も決まっておりません。
暫くゆっくり休んだ後に、少しずつ再開していく予定です。
今後とも弊ブログをどうぞよろしくお願いいたします。
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コメント

こんばんは。

「れいがく~」書けませんでしたシクシク。

もいちど零から始めます。
貴殿の存在が頼りです。
りりィと一緒に私は泣いております。

  • 2018/02/07(水) 20:54:19 |
  • URL |
  • ボクちゃん #7mio2xcs
  • [ 編集 ]

とてもありがたい資料

ボクちゃん先生、コメントありがとうございます。
誠に勝手ながら貴ブログをリンクさせていただきました🙇

前回の「ごうれい」、今回の「れいがく~」とそちらの諺の資料のものが続けて出題されましたね。
そういえば以前の受検で「慈母敗子」が書けたのも、こちらの資料のおかげでした。
手持ちの辞典が少ないので、本当に助かっています。

「れいがく~」は四字全てを書かせる出題だったので、思い出しにくい部分もあったと思います。
広い範囲をカバーした資料はお持ちだと思いますので、記事にも書いた通り、内容を上手く絞って対策することオススメします。

「私は泣いています」、後程聞いてみます(笑)
どうもありがとうございました😊

  • 2018/02/07(水) 21:26:15 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

渭浜ですが、漢検四字熟語辞典に掲載あります。

ご無沙汰しております。漢検1級はただいま長期休暇中ですが、貴ブログは拝見しています。
29-3、難(むず)いですね、目が回りそうです。
渭浜ですが、漢検四字熟語辞典に掲載あります。

「渭浜漁父(いひんのぎょほ)」意味:渭水のほとりで釣り糸をたれていた呂尚(りょしょう/太公望)のこと。
太公望といわれた呂尚は渭水のほとりで釣りをしていたとき、周の文王に見出され・・・(以下、略)

問題文を見ていませんが、漢検四字熟語の愛読者?であれば、いひん?→渭浜!を正解しそうです。
横から失礼しました。

  • 2018/02/08(木) 01:12:37 |
  • URL |
  • 寸草春暉 #-
  • [ 編集 ]

わざわざありがとうございます

寸草春暉さん、お久しぶりです。コメントありがとうございます。
弊ブログを引き続きチェックしていただいているようで大変嬉しく思います。

私も経験がありますが、問題より先に答えの方を見ると、より難しく感じると思います。
ただ、それを差し引いてもかなり難しかったのは事実です(苦笑)

今年度は3回全て合格率が1桁になるのではないかと専らの噂ですね。
ちなみに、合格率について調べるときには、貴ブログの過去の合格率の一覧の記事は度々参考にさせていただいています。
とても便利な記事に大変感謝しております。

わざわざ「渭浜」について調べていただいてありがとうございます。
問題文は「イヒンの器」という形でした。
恐らく「(以下、略)」とされている部分に「類:渭浜之器」といった表記があるのでしょうね。
その部分までチェックされていた方もいらっしゃるでしょうし、「渭浜漁父」から推測出来た方もいらっしゃったと思います。

ちなみに、私は「彝器」という語のせいで「彝品」などという漢字が浮かんでしまいました💦

お気遣いいただき、どうもありがとうございました🙇

  • 2018/02/08(木) 02:12:18 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

四字熟語辞典に「類:渭浜之器」の記載はないです。

「類:渭浜之器」の記載はありません。(以下、略)の部分を引用します。

・・周の文王に見出され、のち文王の子武王を補佐して周王朝を開くのに功績があった。
「渭」は渭水(→「渭樹江雲」)。「漁父」は漁師、または年老いた漁師。「漁父」は「ぎょふ」とも読む。
類義語:渭川漁父

「渭浜」から呂尚(太公望)を連想すれば、渭浜ノ器(大物?)にたどり着ける?・・そんなバカな!
たぶん「渭浜漁父」の「いひん」の読みから解答でしょうね。

  • 2018/02/08(木) 07:38:37 |
  • URL |
  • 寸草春暉 #-
  • [ 編集 ]

しみじみと

おはようございます。

分析記事ありがとうございます。
「最低限基本問題はしっかりと対策し、その上でそこに何を積み増すべきかをしっかりと見極める力が問われると考えています。」

痛感しております・・
「饕餮文」「感佩」「比擬」「婁」「生動」「鞫す」「歩衣」「礼学刑政」
は落としてはいけなかった。

特に今回は過去問などを復習しなさすぎでした。
次回の反省とさせていただきます。
毎回同じようなことを言っている気がしますが・・(汗)

ありがとうございました。

  • 2018/02/08(木) 09:54:18 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

遅くなりました

寸草春暉さん、わざわざありがとうございます。
返信が遅くなってすみません。

「渭浜之器」の記載は無いんですね💦
だとすると、読みからしか推測できないので、かなりの難問だったということですね。
やはり四字熟語辞典を買うべきか…と思っていたのですが、とりあえずペンディングすることにします(笑)

貴重な情報、どうもありがとうございました🙇

  • 2018/02/08(木) 22:46:28 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

遅くなりました2

rikurokuさん、コメントありがとうございます。
返信が遅くなってしまい、すみません。

何だか自分本位の記事になってしまいましたが、参考になりましたでしょうか…?💦

調べてみると、rikurokuさんも恐らく文章題と「渭浜」以外は問題として対策済みでしたよね。
ミスが出てしまったのは、文章題に時間を取られ過ぎたこともあったのではないでしょうか?
問題の相性もあったと思いますので、そこまで気にする必要は無いと思います。

こちらこそありがとうございました😊

  • 2018/02/08(木) 22:59:49 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

三戒

おはようございます。
とても示唆に富む内容だとおもいます。私自身、次の勉強会で以下の「三戒」を提唱しようかと思っています。
その1 難問に大騒ぎしない → 難問も基本問題も点数は同じ
その2 他人の点数を意識しすぎない → 漢検は自分との闘い
その3 ネット情報を鵜呑みにしない → 情報にはピンからキリまである。

今回も難易度は相当高かったですが、私の分析でも 160点取るための基準・条件は以前と変わりはないという結論です。難問に狼狽することなく、足元をしっかり固めることが求められると思います。

素晴らしい「三戒」

ひでまろさん、コメントありがとうございます。
お褒め頂き大変恐縮です。

ひでまろさんの「三戒」は、私のような若輩者が評するのも烏滸がましいですが、まさにその通りという内容ですね。
こうして簡潔にビシッと仰っていただけると、意識に残りやすいですので、私も肝に銘じておきたいと思います。

弊ブログでも、今年度の難易度が固定化したと見て今後の対策を考えていこうと思いますが、基本が疎かにならないよう気を付けたいと思います。
どうもありがとうございました😊

  • 2018/02/09(金) 10:42:24 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

イヒンの器

・こんにちは。
・そのうち記事にしようかとは思ってますが、四字熟語だと思っていたものが故事成語類の分野で出されるとは・・・こういう視点だと、他にも色々とありそうですね。
・イヒン、レイガクケイセイ・・・読んでいただいたか、当ブログにもありました(汗)“ケイセイ”は「刑 政」と一文字空けていたからヒットしなかったのかな(笑)
・分析記事、読ませてもらいました。とても参考になります・・・ほぼ同意見ですね。ありがとうございました。

  • 2018/02/10(土) 08:33:39 |
  • URL |
  • syuusyuu #8PXT0swg
  • [ 編集 ]

多方向の難化

syuusyuu師匠、コメントありがとうございます。

四字熟語も故事成語も難化させようと思えばいくらでもさせられますが、四字熟語はある程度得点を確保できるように出題しているようなので、難しいものは故事成語の方で出されたりするのかもしれませんね。
ちなみに、「渭浜の器」の記載があって「渭浜漁父」の記載の無い漢字辞典もあったり、(四)問2の出題文が漢検四字熟語辞典の内容とは違ったりしてきているようなので、どうも出題のベースが漢検四字熟語辞典から一般の辞典へと移ってきているような印象があります。
これ以外にも、じわじわと多方向に難化が進んでいる印象があり、今後の出題が正直怖いところです(苦笑)

すみません、「渭浜」も「礼楽刑政」も貴ブログで調べてはいたのですが、(話の流れ上)私自身が見落としていたものは流石に載せられませんでした(苦笑)
ちなみに、「比擬」や「有司」も貴ブログにはあったと思います。

こちらこそありがとうございました🙇

  • 2018/02/10(土) 12:40:35 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

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