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本試験H29-3について(裏)

本試験H29-3について(表)」の続きです。
順番にお読みください。

今回は裏面についてです。

「続きを読む」をクリックしてご覧ください。



(五)
(五)

どの程度が過去問かは分かりませんが、全て巻末索引からなので、対策はしやすかったと思います。
ちなみに、「僂麻質斯」は第一版が「リューマチ」、第二版が「リウマチ」とあり、読みが変更されたものでした。
第二版で索引に追加や変更のあったものが「円座(28-2)」「王余魚(29-1)」「金漆(29-2)」「僂麻質斯(29-3)」とここ5回で4つも出題されましたことになります💦
第一版で学習されている方は巻末索引を比較したコチラの記事を参考にしてみてください。

ちなみに、まさか「聖林」が時事問題ってことは無いですよね…(-ω-;)ウーン

弊ブログでの対応は、前回に比べればマシになったということで…^^;

(飽くまで個人的な意見ですが)チャレンジャーの方の目標は8点としておきます。
ここ最近の難化を考えると、巻末索引全てを対策しておくのは決して損では無いと思います。
ただし、応用の利かない分野ですので、時間に余裕のある時に対策することをオススメします。

(六)
(六)

「泝」は、第一版では「遡」の異体字扱いで、第二版で単独項目に"昇格"したものです。
このような出題は初めてかと思っていたら、以前にも「邨」(「村」から"昇格")が出題されていました💦
ただそれでも、第一版ユーザーには辛い出題だったのではないでしょうか…?
"昇格"漢字を纏めた記事はコチラです。
これは第二版で学習している方にとっても有益な記事かもしれません。

弊ブログでは、"昇格"漢字以外は訓読み表にそこまで頼らずに対応できていました。
特に、第二版の「鞫す」を、H29-2後の対策として始めたリニューアル記事で出せたので満足しています^^

(飽くまで個人的な意見ですが)チャレンジャーの方の目標は(1,2,4を除いた)7点としておきます。

(七)
(七)

1級8つ、準1級1つ、常用1つというバランスでの出題でした。
やはり下級の「白面≒黄吻」「黎元≒布衣」が難問だったでしょうか…?
特に「布衣」が「ほい」で出題されていたところが厄介だったと思います。

それとは別に気になったのが「溷淆⇔甄別」という問題です。
意味はそれぞれ簡単に言えば「混じる」と「分ける」となると思いますが、これを対義語とするのには若干違和感があります。
言うなれば自動詞と他動詞なので、「混じる⇔分かれる(分かれている)」もしくは「混ぜる⇔分ける」と考えるべきだと思うのですが、「溷淆」「甄別」のどちらかに両方の使い方があるということでしょうか…?
喩えるなら、H29-1の「明晰⇔含糊」のときのような違和感がありました。
難易度にそこまで大きく影響を与えるものでは無かったかもしれませんが、語選択のダミーを厳しくしておいて、対類の基準を緩くされると、どこまで厳密に意味を考えるべきかで悩みそうです…(-ω-;)ウーン

ちなみに、「覆載≒霄壌」も(漢文などを調べれば別かもしれませんが、)同じようなニュアンスで使われてはいないようなので、個人的にあまり良い問題だとは思いません。
更に言うと「秕糠≒樗櫟」もちょっと…って文句言いすぎですか?^^;

弊ブログでは、分野別対策の出題範囲にあった語が多くなってしまいました💦
範囲を活用していただいた方にはお役に立てたかもしれませんが、時間差で出題しようと思っていたので、間に合わなかったのが残念です…。
「布衣」は「ふい」での出題がひでまろさんのツイートまとめ記事にありました。
「黄吻」は直前模試で類義語の「黄口」が出ていたので、復習時に調べて気づいた方もいらっしゃったかもしれません。
ちなみに、「白面」は「白面の書生」の形では模試で出題していました。
関連するものは出せていても、対応できるところまでは行っていなかったと思うので、ここはまだまだ対策すべき分野ですね。

(飽くまで個人的な意見ですが)チャレンジャーの方の目標は16点でしょうか…?
ちょっと厳しいかもしれませんが、「樗櫟」以外は漢検大見出しなので、あまり大きくは落とせないと思います。

(八)
(八)

「渭浜」「礼楽刑政」が難問かと思います。
前者は四字熟語辞典にあったでしょうか…?
後者は取り上げている漢検ブログさんがいくつかあったと思いますし、デジタル大辞泉にもあります。
前回の難問の「剛戻」もデジタル大辞泉にありましたし、手持ちの辞典の少ない人にとっては、こういった出題傾向は助かりますね(笑)
ただし、四字全てを書かせるというトリッキーな出題だったので、知っていてもミスしやすい出題だったと思います。
他は比較的スタンダードなものが多かったと思いますが、この分野の難易度はやっぱりよく分かりません💦

弊ブログでは、積極的な対策をしていない割にはまずまずといったところです。
以前も書いたと思いますが、弊ブログではこの分野の対策はしません(笑)

(飽くまで個人的な意見ですが)チャレンジャーの方の目標は16点程度ですかね…。
難易度が分からないので、非常に微妙なところです。

(九)書き
(九)書き

え?振り返りたくない?まあ、そう仰らないでください(笑)

相変わらずの難問でした💦
ただ、個人的には今年度の中では最も意味が取りやすかったです。
歴史的な知識が特別必要なかったこともあるかとは思いますが…。
勿論飽くまで比較した場合の話であって、文章の意味が分かっているわけではありません…^^;

難易度が極端なので、1問ずつ触れていきます。

・「宛転」…四字熟語「宛転蛾眉」を知っていればすぐに分かりますが、知らないと難しいと思います。

・「瑳瑳」…超超超超超難問だと思います(笑)
ただ、意味を調べるとこの語が適していることが分かるので、難易度を別とすれば納得の出題ではあります。

・「榴花」…こちらは難問というより、比喩表現なので出題には適さない箇所だと個人的には思いました。
一般的にこういった比喩が通用しているなら別ですが、調べた限りでは見つかりませんでした。

・「髣髴」「玲瓏」…これは音に特徴があるので正解しないといけませんね。

・「円顱」…直後の「方足」と対になっているので、「円顱方趾」=「円頭方足」から何とか正解したいところです。

・「枯槁」…その前の部分の意味が取れれば分かりそうですね。
人の心を「花や葉」、自由の権利を「生気」と比擬(笑)した上で、「『斤斧』でその『根柢』を『斬伐』すれば『枯槁』する、というのは怪しむようなことではない」と自然に考えられそうです。
ちなみに、偉そうに解説していますが、私も試験中にこのように冷静に読み解く自信は全くありません…^^;

・「有司」…よく分かりませんが、文章の意味は「民衆を教え育てることの重要性は、国民が憲法を定めて守り、役人に権力を恣にさせないところにある。」という感じでしょうか…?💦
「国人」と「有司」を対比させて語っているとみれば絞れるのかもしれませんが、この判断は難しそうです。

・「延いて」…ちょっと意外な出題でしたが、こういうときは「延」しか使わないようですね…。
漢検辞典では「延いては」の形で掲載されています。
簡単に書けた人もいると思いますが、難しく感じる人もいそうなので、これは難易度のよく分からない問題です…。

・「寒陋」…この語は知りませんでしたが、問題を見たときには「カンロウの一書生」から「寒生」という語が浮かんで答えがパッと浮かびました。
「寒陋の一書生」と自分自身を下げて、「廟朝深遠の謨」との対比をハッキリさせているのかな?と思ったのですが、詳しいことはよく分かりません(苦笑)

ちなみに私は、(実際の試験で正解できたかどうかは別問題ですが、)正解が浮かばなかったのは(八)までは「渭浜」だけだったのですが、文章題書き取りは4問あって厳しかったです💧
この極端な難易度の差を解消しようという気は無いのでしょうか…^^;

弊ブログでの対応は…って、このレベルのものがそう簡単に対応できるわけないですよね(笑)
文章に慣れるという意味では、今後も文章題書き取り問題は出していきたいと思っています。

(飽くまで個人的な意見ですが)チャレンジャーの方の目標は「髣髴」「玲瓏」「円顱」+1問の8点ぐらいかと思います。
この難易度が続くのであれば、この分野以外で点数を稼ぐことを目指した方が良いと考えています。

(九)読み
(九)読み
「両鉤」の読みが音か訓か二説あってハッキリしませんが、いずれにせよどちらも弊ブログには出てきませんでした(苦笑)

(追記)標準解答は「りょうこう」のみでした。

「両鉤」に関しては触れないことにすると、比較的簡単なものが多かったと思います。
一つ厄介なのは「贍(セン)する」でしょうか。
「贍(た)す」は四段活用なので連体形でも「贍す(こと)」ですが、文法が苦手な方やまだ学んでいない学生さん、外国の方には分かりにくいでしょうし、そうでなくてもウッカリ「た(する)」と読んでしまうかもしれません。
書き取りの「有司」に関しても、「…をして~せしむ」=「…に~させる」と意味が取れなければサッパリでしょうから、古文や漢文の知識もある程度は必要ということですね。

弊ブログでは、「両鉤」以外は定期記事までで対応できていました。

(飽くまで個人的な意見ですが)チャレンジャーの方の目標は「両鉤」の標準解答が何かに依ります。
音の「りょうこう」がOKなら10問、訓の「もろかぎ」のみ正解なら9問でしょう。
ちなみに、「両(もろ)」が辞典に無い読みなので個人的には「りょうこう」が正解ではないかと思っています。


(追記)「両鉤」の正答が「りょうこう」ということで、全問正解が目標です。



長くなりましたが、以上です。

全体としては、H29-1を髣髴とさせる部分がチラホラあって、出題者が同じなのかな?と感じました^^;
だとしたら、対類の出し方が感覚的に合わないので、H29-2の人に代わってほしいです………いや、「白頭鳥」とか出すので、その人も嫌です(笑)
(同じ人の可能性もありますけど💦)

H29-2と比べて易化した分野と難化した分野があり、おそらくそれが原因で、得意分野によって易化したと感じた人と難化したと感じた人がいたと思います。
問題をパッと見たときには前回より易化したと感じたのですが、分析してみると個人的に対策してきたものが多く出題されていたので、それを差し引けば難化した可能性もあるようにも思いました。

全体としてどのような平均点、合格率になるかは予想が付かないですね…。
そもそも受検者数の減少が予想されるので、それらの数値を単純に比較する意味があるかどうかも微妙なところですが…。

さて、今回もチャレンジャーの方の目標が厳しくなってしまったかもしれませんが…
(五)8/10
(六)7/10
(七)16/20
(八)16/20
(九)18/30
として、裏面合計:65/90 となりました。
またまた繰り返しになりますが、飽くまで私の個人的な感覚ですから、単なる目安として考えてください。

ということで…
表面:98/110
裏面:65/90
合計:163/200

となりました。
H29-1,H29-2の難化を受けて対策した上での目標設定ですので、前回よりやや厳しめにした部分があります。
前回の基準であれば160点に届かない可能性があるので、やはり前回より難しかったのかもしれません。

さて、最後に拙模試および弊ブログで、どの程度対応可能だったのかを計算してみたいと思います。
(括弧内は前回の結果)

①模擬試験 → 90点 (76点
+②大見出し語表 → 116点 (97点
+③定期記事 → 138点 (122点
+④その他 → 148点 (147点
+⑤応用 → 164点 (157点

模試でのカバー率は増えましたが、①~④までの合計ではほぼ横ばいでした(;_;)
ある程度までは対策できても、そこから上げにくいというのは、140点台、150点台までは伸びても、そこから伸び悩むというのと似ていますね💦
ちょっとずつ傾向の違う問題が出てくるので、対策がいたちごっこ(?)になっている感じもします。
ただ、H29-1後の対策が今回は活きたので、長い目で見ればH29-2後の対策が活きてくる可能性もあると前向きに捉えることにします。

一方で、⑤を含めると160点を越えられているので、色々と有益な情報は出せているようです。
1級四字熟語など、比較的基本的な部分の抜けもあるので、それらも合わせれば今回も合格に届くだけの情報は出せていたのではないかと考えています^^
(…そう考えないと、ブログを続けるモチベーションが上がりません(小声💦))

では、対策についての記事に続きます。
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  • 2018/02/12(月) 23:23:46 |
  • |
  • #
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失礼しました

コメントありがとうございます。
ご指摘の点、仰る通りですね。
大変失礼いたしました。

後程「⇔」→「≒」と修正させていただきます。
他にもお気づきの点がありましたら、コメントしていただければ幸いです。

ご指摘いただき、どうもありがとうございました。

  • 2018/02/12(月) 23:32:01 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
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