漢検1級模擬試験倉庫

spaceplusKK流・模試の作り方 その1

先日、ツイッターで拙模試に関するご質問をいただきました。
「主にどこを参考に作成しているのか」とのことでしたが、140字で説明するのが難しかったので、記事で回答させていただくことにしました。

折角なので、拙模試をどのように作成しているかも合わせてご紹介させていただきます。
(実は以前から書こうと思っていたテーマだったのですが、キッカケが無くて伸び伸びになっていました(苦笑))

長くなりそうですので、まず今回の記事は、参考にしている資料や出題方針を中心に書き、残りは次回にまわしたいと思います。

「続きを読む」をクリックしてご覧ください。



まず始めに、拙模試の問題は基本的に私自身が作成したものです。
難易度を下げるために過去問をそのまま利用することもありますが、それ以外では市販の問題集の問題を借用するなどといったことはしておりません。
(そもそも手元に問題集が無いので不可能ですけど💦💦)

現在、作成の際に参考にしているものは以下の通りです。

◇ネット情報
 ・漢字ペディア
 ・デジタル大辞泉
 ・Weblio辞書(大辞林)
 ・KO字源
 ・青空文庫/ふりがな文庫
 ・いくつかの漢検ブログ …etc.
◇広辞苑
◇漢検漢字辞典(第一版/第二版)
◇角川漢和中辞典

勿論、これ以外のものを使用することもあります。
また、基本的にネット情報はクロスチェックしておりますので、1箇所だけからのあやふやな情報を利用することはしておりません。



次に、どういったものをメインに出題しているかを分野ごとに説明します。
ここ最近の出題方針ですので、初期の作品に関しては例外が多いと思います。
また、今後(「その39」以降)方針を変更する可能性もありますので、予めお含みおきください。

◇音読み

基本的に音熟語をネットで調べて出題しています。
特に、最近は検索のしやすさから、KO字源を利用することが多いです。
多少KO字源は誤植もあるのですが、音読みとしておかしくないかチェックした上で出すようにしているので、万一間違いがあったとしても影響のないものを出しているつもりです。

あまりに音熟語の見つからない漢字や、ややこしい読み分けのある漢字などは避けています。
読み分けのあるものを出すとしても、極力熟語例の多いメジャーな方を優先するようにしています。

また、連濁、促音化といった正誤判定の難しいものも避けるようにしているので、意外と面倒なことが多いです^^;

◇訓読み

基本的に漢検辞典第一版にあるものを出題しています。
ただし、文章題では第二版のものも出題しています。

こちらも、ややこしいものや正誤判定の難しいものは避けています。

◇熟字訓

基本的に漢検辞典第二版の巻末索引にあるものを出題しています。
最近は生物関連の語を多めに出していると思います。

◇書き取り(四字熟語、故事成語を除く)

音熟語に関しては、漢検辞典の大見出しを優先して出題しています。
大見出しでないものを出題する場合は、広辞苑や大辞泉から語を選ぶようにしています。
最近は推測可能な範囲に留めるようにしていますが、失敗することも多々あります(苦笑)

こちらでも、辞典によって意味が異なるなど、ややこしいものは出題を避けています。
また、専門的なもの、宗教的に偏りのあるものなども基本的には出しません。

訓読みの語に関しては、漢検辞典第一版の訓のうち、国語辞典の大見出しでも使用されているものを選んで出題しています。
最近は1級配当の常用漢字を出すことが多いですね。

◇四字熟語

問1は基本的に漢検四字熟語辞典の1級配当のものを出題していますが、1~2問は漢字ペディアにある常用四字熟語を出題しています。

問2も基本的に漢検四字熟語辞典からの出題ですが、それ以外の推測可能なものを1問入れることもあります。
いずれも1級漢字を含むものを選んでいます。

◇故事成語

この分野に限っては方針が定まっておりません💦
その回ごとに異なるので何とも言えませんが、漢字ペディア、大辞泉、漢検ブログ等を参考に出題しています。

基本的にマイナーなものは出さないようにしていますが、答えが推測できそうなものは逆にマイナーなものを積極的に選ぶこともあります。



全体としては1級漢字関連のものを優先して出しています。
「基本をしっかりやる」「無闇に対策範囲を広げない」「常に出題の妥当性を考える」というのが私のモットー(?)で、本試験の出題に近づけることよりも、「本試験で出題されやすい」「応用が利きやすい」「漢字の本質的な理解に繋がる」という内容を多く出すことを目的としております。
実際、そうなっているかどうかは分かりませんが(苦笑)

ちなみに、拙模試は、ブログ記事も含めて出題があまり重複しないようにしているので、仮に拙模試や弊ブログのみで対応していると、なかなか点数が伸びないということもあるかもしれません。
実力の伸びが分かるように以前の出題を繰り返して出すことも考えましたが、一通り復習すれば多くの範囲をカバーできるので、試験前の復習に適したものになるのではないかと考え、このような方針を取っています。

(出題に適した未出題の1級大見出しが減ってきているので、いずれは重複が多くなるとは思いますが、そのときまで模試を作成し続けているかどうかは不明です(笑))



とりあえず、こんなところでしょうか…。

…読み返してみると、元々頂いていたご質問の答えになっていないかもしれません💦
気になる点などありましたら、どんなことでも構いませんので、遠慮なくよろしくお願いいたします。

さて、次回の記事では具体的にどういった手順を踏んで模試を作成しているのかについて書きたいと思います。
最近はスローペースで記事の準備をしているので、少し間が空くかもしれませんが、気長にお待ちいただければと思います<(_ _)>
関連記事

コメント

参考になります。

自分が作問してみることは想像したこともありませんでしたが、面白く読ませていただきました。
(それ以前に1級未合格者なので、仮に何か作ったとしても、説得力がまるでないです…(^^;

以下、本試験と有志様の模試を区別はしていませんが(というか、できるほどの知識がありません(^^;
それぞれの問題をどうやって選定するのかは、興味のある部分です。
仮に自分がやるとしたら、ある程度網羅したデータベースから乱数でちょっと多めにピックアップして、抽出結果や過去問との重複を一つ一つ見ながら微修正する、というイメージです。
こうすると、元のデータベースが「一般的に日常で聞く範囲の言葉」に限定でもしていないと、ランダムで抽出しただけで、結構な難度の問題集ができてしまうような気がします(やったことはないので、想像ですが…)
この辺りは、次回の記事を楽しみにしています(^^)

また、自分はツイッターで「辞書にない」「ネットにない」とか、結構ヒドイ(?)ことも書いてますが、あくまで自分が見ている範囲にないというだけの話で、「正解させないためだけに典拠不明な言葉をほじくり出す」までのことはしないのかな、とは思っています。
(例えば、ある作家だけが使ったような造語とか、中国語にしかない言葉を無理やり日本語読みした言葉とか…?)
実際、KO字源の存在を、こちらのエントリーで初めて知りました(笑) 「嚴愨」、載っていましたね。
ただ、問題を解く側からすると、(少なくとも自分には)各種辞典の丸暗記など到底できませんので、自分の持つ知識をベースに、その場で考えながら答案用紙を埋めていく問題もあるんだろうなぁ、と思います。

いろいろと参考になります。ありがとうございます。

  • 2017/12/09(土) 22:09:17 |
  • URL |
  • まあ、まったりと #-
  • [ 編集 ]

長文失礼します

まあ、まったりとさん、コメントありがとうございます。

問題の選定方法に関しては、次回以降ではそこまで触れないつもりなので、ある程度こちらに書かせていただきますね。

ランダムに選ぶと難易度が高くなるというのは仰る通りでしょう。
結局難易度というのは知っているかどうかなので、過去問にあるかどうか、対策しやすいかどうか、推測可能かどうか、といったことを総合的に判断して感覚的に選ぶことでしか調整できないと考えています。
(人工知能などを使えば可能かもしれませんが…^^;)

また、自分自身がまとめたデータベースから問題を選ぶと、全て対策したことのある問題になるため、実際の難易度より簡単だと感じてしまって、想定外の難問を出題することになってしまいます。

そこで私は、「配当級」「音か訓か」「漢検辞典にあるかどうか」などの条件によって大まかなレベル分けをしてそれぞれ(漢検辞典に無いもの以外は)全体をリストに纏め、それぞれに対して自分自身の感覚などで難易度をさらに細かく分ける、という二つの段階を設けることで、回ごとに大きな難易度の変動が起こらないようにしています。
具体的に言うと、例えば(二)の書き取り問題(同音/同訓/国字を除く)の場合、(ざっくり分けると)「1級大見出し全体」「下級大見出し全体」「1級訓読み全体」「下級訓読み全体」「漢検辞典外から自身でまとめたリスト」などからそれぞれ出題する割合を緩やかに決めておき、さらに難易度を感覚で調整しながら妥当な問題を選ぶという感じです。
最終的に全体として偏りの無いよう仕上げることも重要ですね。

また、分野ごとにも出題する語を分けていますが、この辺りは次回以降の記事で触れようと思います。

ここまで書くなら、記事にすればよかったかもしれません(苦笑)

音読み問題に関しては「語を知っていること」ではなく、飽くまで「読めること」が重要だと思っているので、マイナーな語を出題することで応用力が付くように心掛けています。
そういった点からいうと、仮に造語で出したとしてもそう問題があるとは思いませんが、(一)なら前後の文章、(六)なら対応する訓読み出題も作成しないといけないので、結局意味がハッキリしているものを出すことになりますね。
初期の作品では中国語を参考にして出した問題も多少あったかと思いますが、特に(一)の音読み問題に関しては出題語の意味を調べるなどの深追いは基本的に必要ありませんので、気にしないでいただけると助かります。
寧ろ(ここ最近の模試だけですが)出題文中の出題箇所以外に重要なものを鏤めているつもりです。

長文でしかも分かりにくい文章になってしまい、申し訳ありません。
こちらこそありがとうございました。

  • 2017/12/09(土) 23:54:59 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

レベルが違う!!

おはようございます
自分も少し気になってましたのでコメントさせてもらいますm(_ _)m

まず二人とも会話のレベルが高過ぎます!
朝Twitter見てましたが、自分では理解不能な事が多かったです
次元が違うと思いました
自分の発言が恥ずかしいです(/ω\)

シャーロック・ホームズに「犯人の脳までレベルを落としたら犯人の居場所が分かった」と言う場面があります
それに倣って自分も「何故リピーターはこんな難問を解けるのか?」と考えてみました
「辞書と向き合う時間が長い」
この程度ですが、そう思ました
リピーターの事を知って、それを真似てけば、合格が少し近付くと思ってます
少しでもリピーターの事が分かったので、嬉しい内容でした(^^)
ストーカーではないので通報はしないで下さい(笑)

(≧∇≦)ᵗᑋᵃᐢᵏ ᵞᵒᵘ でした

  • 2017/12/10(日) 07:42:41 |
  • URL |
  • ハーちゃん #-
  • [ 編集 ]

辞書の使い方

ハーちゃんさん、コメントありがとうございます。

上のコメントは上手く纏められなくて、ごちゃごちゃになってしまったので恥ずかしいです(苦笑)
あと私も、まあ、まったりとさんのコメントを100%理解できているわけではないですよ💦
ツイートを拝見していても、色んな分野に精通されているようで、自分がいかに浅学であるかを痛感します。

リピーターの方が「辞書と向き合う時間が長い」というのはその通りだと思います。
ただし、その中の情報を上手く取捨選択できるかどうかも重要だと考えています。
例えば「さあ辞典の通読をするぞ!」と意気込んでも、上手く情報を省いていかないと大抵は挫折しますし、続けられたとしても情報量に脳が付いていかずに結局一部しか身につかなかったりするので、実力の伸びには繋がりにくいように思います。

個人的には辞書は「疑問を解決するツール」だと思っています。
「なぜこれが答えになるのか?」「以前もこの漢字の熟語を見た記憶があるが、何だっただろうか?」というときに興味を持って引いていくと効果が高いように思います。
興味があれば自然と「こういう熟語もあるのか」「この読みに対応するのか」という発見があって、無理に覚えようと思わなくても印象に残りやすいですしね。

ただし、問題を作るとなると色々と調べざるを得ないので、そんなことは関係なくやたらと引きまくりますが💦

ハーちゃんさんのストーキングなら大歓迎です(笑)
こちらこそありがとうございました(^^)/

  • 2017/12/10(日) 13:37:20 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

痛感

こんにちは~
模試の作り方記事、じっくり読ませていただきました。

「すごい・・・俺には無理と痛感!」でした。
性格的にもスキル的にもデータ管理的にもレベルが違いすぎます!

僕が作ったら(今のところ作る自信は全くございませんが)
「杜撰」「杜漏」「粗忽」の駄作になること間違いなしです。

これほど手間暇かけている「宝庫模試」を惜しげもなく公開していただき感謝しかございません。
隅無く、しゃぶり尽くします。
space+さんの臑を齧らせていただきます。

模試の作り方その2も楽しみにしてま~す。
いつもありがとうございます。

  • 2017/12/11(月) 11:45:33 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

rikuroku模試を翹望しています

rikurokuさん、こちらにもコメントありがとうございます。

色々と細かいことも書きましたが、rikurokuさんにも細かいことは気にせず模試を作成していただきたいですね(笑)
公開するしないは置いておいて、お時間のあるときに1つよろしくお願いします<(_ _)>

こちらこそ拙模試を有効活用していただいて、とても感謝しています。
いつも細かいところにも気づいてくださって、作者冥利に尽きます。

こちらこそありがとうございました😊

  • 2017/12/11(月) 14:15:32 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

FC2Ad