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分野別対策 文章題書き取り問題その12

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[せんどうちぐうてっぷひんせいゆうけい]

◇散文家として比較すれば、鷗外の方が漱石より(1.)である。漱石のよわさは、しかし彼の(2.)の低さに由来するものではない。既に自然主義にはおさまれず、さりとて自身の伝統によって内田魯庵の唱導したような文学の方向にも向かえず、新しい方向に向かいつつ(3.)していた敏感な精神の姿である。(宮本百合子「バルザックについてのノート」より)

◇「植物研究雑誌」はその後、池長氏の方から援助を受けることが困難となり、継続的に刊行することが難しくなったが、私はこれを廃刊することなどは夢想だにもしていなかった。ところがこの時私は、成蹊学園長中村春二先生の(4.)を得ることとなり、同誌はその結果枯草の雨に逢い、(5.)の水を得たる幸運に際会することを得、秋風蕭殺の境から、急に春風駘蕩の場に転じた。(牧野富太郎「牧野富太郎自叙伝」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[えつれきかんかつきょうおくきょくせきらちがい]

◇漣は根が洒落である上に(6.)に育ち、スッキリと捌けた中に何処となく気品があった。殊に応酬に巧みで機智に富み、誰とでも隔てなく交際し誰にでも能く親しまれた。その上に世を推し移る世才に長けているから、硯友社という小さい天地にばかり(7.)しないで、早くから広い世間に飛び出して翺翔(こうしょう)していた。一味郎党を堅く結束して鎖国する紅葉は漣のこの世間的態度を内心快からず思ってるように噂されていたが、漣が硯友社の凋落した後までも依然として一方の雄を称しておるは畢竟早くから硯友社(8.)の地歩を開拓するに努めていたからだ。漣は啻に硯友社のみならず全文壇を通じての第一の才人である。(内田魯庵「硯友社の勃興と道程 -尾崎紅葉-」より)

◇余が(9.)を開いて物語りし不幸なる(10.)を聞きて、かれは屢屢驚きしが、なかなかに余を譴めんとはせず、却りて他の凡庸なる諸生輩を罵りき。(森鴎外「舞姫」より)

<ヒントの表示(6~10)>



<解答の表示>





「分野別対策」シリーズは今季は今週で終了です。
来週は(月~金の5回に分けて)「H29-3直前模試」を予定しています。
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コメント

難しかった~

おはようございます。

3.「せんどう」が分かりづらいですね~

3回ほど全文読んで、「漱石のよわさ」がヒントでわかりました。

なかなか高度です。

訓読み書き取り難しいよ~
ちょいちょい間違える~
がんばりま~す!

  • 2018/01/26(金) 09:35:16 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

比喩でしたね💦

rikurokuさん、コメントありがとうございます。

「顫動」…簡単ではないとは思いましたが、rikurokuさんが悩むというのは意外でした。考えてみると確かに比喩表現なので、全体を見ないと分かりにくい部分だったようですね。

「訓読み書き問題」は、私も間違いが比較的多い分野です^^;
ただ、今の時期の間違いは宝物ですよ~😊

どうもありがとうございました🙇

  • 2018/01/26(金) 10:01:59 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
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