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分野別対策 文章題書き取り問題その9

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[かんうかんけいしちきょうしょとくひえき]

◇強面に中学校を出たのは翰とわたしだけであろう。わたしの事はここに言わない。翰は平生手紙をかくにも、むずかしい漢文を用いて、同輩を困らせては喜んでいたが、それは他日大いにわたしを(1.)する所となった。わたしは西洋文学の研究に倦んだ折々、目を支那文学に移し、殊に清初詩家の随筆(2.)なぞを読もうとした時、さほどに苦しまずしてその意を解することを得たのは今は既に世になき翰の賚であると言わねばならない。(永井荷風「梅雨晴」より)

◇人にはみな(3.)がある。それで視聴食息する。(岡本かの子「荘子」より)

◇この夏は雨が尠なくてどうかと心配していましたが、このごろ(4.)が降ります。皇国の大業の成る証です。(宇野浩二「茂吉の一面」より)

◇蕪村の句は堅くしまりて揺(うご)かぬがその特色なり。ゆえに無形の語少なく有形の語多し。(5.)の語多く冗漫の語少なし。しかるに彼に一つの癖ありてある形容詞に限り長きを厭わず、しばしばこれを句尾に置く。(正岡子規「俳人蕪村」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[いっちょうえんさかちゅうさいゆうさんじょく]

◇与助の妻は(6.)についていた。子供は六ツになる女を頭に二人あった。今度で三人目である。(黒島傳治「砂糖泥棒」より)

◇一門の(7.)、六十余州の半ばを越え、公卿・殿上人三十余人、諸司衛府を合わせて門下郎党の大官栄職を恣にするもの其の数を知らず、げに平家の世は今を盛りとぞ見えにける。新大納言が陰謀脆くも敗れて、身は西海の隅(はて)に死し、丹波の少将成経、平判官康頼、法勝寺の執事俊寛等、徒党の面々、波路遥かに名も恐ろしき鬼界が島に流されしより、世は愈愈平家の勢いに麟伏し、道路目を側だつれども背後に指さす人だになし。一国の生殺与奪の権は、入道が眉目の間に在りて、衛府判官は其の爪牙たるに過ぎず。苟も身一門の末葉に連なれば、公卿(8.)の公達も敢えて肩を並ぶる者なく、前代未聞の栄華は、天下の耳目を驚かせり。されば日に増し募る入道が無道の行為(ふるまい)、(9.)の怒りに其の身を忘れ、小松内府の諫めをも用いず、恐れ多くも後白河法皇を鳥羽の北殿に押し籠め奉り、卿相雲客の或いは累代の官職を褫がれ、或いは遠島に流人となるもの四十余人。鄙も都も(10.)の声に充ち、天下の望み既に離れて、衰亡の兆し漸く現れんとすれども、今日の歓びに明日の哀れを想う人もなし。(高山樗牛「瀧口入道」より)

<ヒントの表示(6~10)>



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(お知らせ)来週の「分野別対策」シリーズはお休みをいただきます。
次回「分野別対策 文章題書き取り問題その10」は新年1/12(金)に公開します。
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コメント

出た~

おはようございます。

今日も頭風です😅

常用漢字が一番難しいですね~
「甘雨」知りませんでした。

ありがとうございます😄

  • 2017/12/29(金) 09:08:05 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

待てば甘露の日和あり

rikurokuさん、コメントありがとうございます。

頭風、大丈夫ですか…?
あと、(これは出題箇所でないので大丈夫ですが、)模試のネタバレに気を付けてくださいね(笑)

「甘雨」は、国語辞典では「甘露」との関連が見られませんが、ここでは恐らく「甘露」の意味も兼ねて使っていますよね。
何だか甘いものが食べたくなってきました(笑)

こちらこそありがとうございました😋

  • 2017/12/29(金) 11:46:02 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

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