漢検1級模擬試験倉庫

分野別対策 文章題書き取り問題その8

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[えんきょくきょういつげんきしえいせいひょう]

◇幸か不幸か、演劇は、最も、「独りよがり」の許されない芸術である。それが一方、天才的飛躍を妨げる原因であると同時に、凡庸にして(1.)ある野心家を自滅させることに役立っているのであります。そして、聡明にして、「美を愛する」新時代の芸術家、わけても、節度と(2.)を尊ぶ仏国人の中から、進歩的なる点は、近代主義と結び、不変を求める点は、伝統主義に附くとも思われる一部の新劇運動者が現れたことは、寧ろ当然でありましょう。(岸田國士「演劇一般講話」より)

◇諸藩漸く削奪せられんとするの明らかなるや、十二月に至りて、前軍都督府断事高巍書を上りて政を論ず。巍は遼州の人、気節を尚び、文章を能くす、材器偉ならずと雖も、性質実に惟美、母の蕭氏に事えて孝を以て称せられ、洪武十七年(3.)せらる。…(中略)…時に事に当たる者、子澄、泰の輩より以下、皆諸王を削るを議す。独り巍と御史韓郁とは説を異にす。巍の言に曰く、我が高皇帝、三代の公に法り、嬴秦(えいしん)の陋を洗い、諸王を分封して、(4.)に藩屛たらしめたまえり。然れども之を古制に比すれば封境過大にして、諸王又率ね(5.)不法なり。(幸田露伴「運命」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[しんそつそうきゅうたんぜんらんらんりんこ]

◇と、どこから登って来たか、(6.)と眼を光らせた虎が一匹、忽然と岩の上に躍り上がって、杜子春の姿を睨みながら、一声高く哮りました。(芥川龍之介「杜子春」より)

◇ある宵われ牕(まど)にあたりて横たわる。ところは海の郷、秋高く天朗らかにして、よろずの象、よろずの物、(7.)として我に迫る。恰も我が(8.)ならざるを笑うに似たり。恰も我が局促たるを嘲るに似たり。恰も我が力なく能なく弁なく気なきを罵るに似たり。渠は斯の如く我に徹透す、而して我は地上の一微物、渠に悟達することの甚だ難きは如何ぞや。
 月は晩くして未だ上るに及ばず。仰いで(9.)を観れば、無数の星宿紛糾して我が頭にあり。顧みて我が五尺を視、更に又内観して我が内なるものを察するに、彼と我との距離甚だ遠きに驚く。不死不朽、彼と与(とも)にあり、衰老病死、我と与にあり。鮮美透涼なる彼に対して、撓み易く折れ易き我如何に(10.)たるべきぞ。
(北村透谷「一夕観」より)

<ヒントの表示(6~10)>



<解答の表示>


関連記事

コメント

熟読玩味

おはようございます。

今回の文章題もかなり難解でしたね~
3回ぐらいじっくり読みました。

その中でも難問は4と8でしょうかね~

存分に味わえました。
ありがとうございました~

明日はいよいよ模試ですね~
超楽しみで~す。

  • 2017/12/22(金) 09:51:43 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

追加問題です

rikurokuさん、コメントありがとうございます。
確かに今回は4,8が難しそうですね。

では、rikurokuさんに追加の問題です(笑)
幸田露伴の「運命」の文の中には…

・前軍都督府断事高巍書をりて政を論ず。
・諸王又ね(5.   )不法なり。

と2か所に第二版の読みがありました。
(恐らく、これはもう読めていますよね?)
更に「(中略)」に入るのは以下の文です。

「其の立言正平なるを以て太祖のカノウするところとなりし又是一個の好人物なり。」

実は、この部分を出題するかどうか悩みました…^^;

答:上(たてまつ)りて、率(おおむ)ね、カノウ(嘉納

こちらこそありがとうございました。
模試公開、頑張ります(笑)

  • 2017/12/22(金) 11:54:24 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する