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模擬試験その38(記事版)

「模擬試験その38」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。

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(一)
1.銭刀楮鈔を散じ、民を救恤す。
2.人員を考績幽明し、魁首を甄抜す。
3.薫蕕器を同じゅうせず。
4.後の心を持ち、常に彝倫を守る。
5.曠古の飆風沛雨に、民の股栗甚だし。
6.政柄を執り、多くの衙門を設ける。
7.瑩徹なる酒を持ち来て、羽觴を飛ばす。
8.晨霽の空に朝暉が煌く。
9.王の鋸屑の如き快弁に思わず懾服する。
10.彩管を揮いて、罨画を描く。
11.卑疵して前(すす)み、孅趨して言う。
12.自ら愧ず、櫟樗遠器に非ざるを。
13.を蒙るも、燼余に稀覯の曩篇あり。
14.軒冕の士に拝芝し、悚懼して磬折す。
15.蠢爾たる螻螾、牢乎たる坡塘を壊る。
16.臘尾に被けて居諸を翫愒す。
17.抒廁の労を懈りて、悪臭芬芬たり。
18.瞻仰して藐夐たる昴星を望む。
19.鰥夫は淪猗の如く、孀婦は洪濤の如し。
20.に赴き、胡狄の匪賊を要殺す。
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21.数年を経て筆頭の地位にった。
22.人事言わば敷け。
23.簷下の椅子で少し休む。
24.大晦日に朮詣りに行く。
25.浸潤のりを受ける。
26.惨くも首をされる。
27.を植える季節となる。
28.輓近、偸盗りなりしを慨す。
29.麻姑をうて痒きを搔く。
30.錦を衣てを尚う。
 
(二)
1.得意げにウンチクを傾ける。
2.シゲシゲと相手の顔を見つめる。
3.隣人との間にアツレキを生じる。
4.良心のカシャクに耐えられない。
5.コウカイな手口で人を騙す。
6.古くなった飯がえる。
7.固定観念のクビキを脱する。
8.貴人のコウキョを悼み悲しむ。
9.吉報が届き、思わずベンヤクする。
10.役者がカツラを被って舞台に立つ。
11.互いにフエキし合い、困難を乗り切る。
12.寛大な心でおメコボしを願いたい。
13.多くの文献をエンインして示す。
14.ヨウとして行方が分からない。
15.ハゼが海底を這うように進む。
16.継ぎぎで模擬試験を作る。
17.極度に乾燥した気候でケンロも無い。
18.愚者濫吹して、ケンロを塞ぐ。
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19.コガラシが強く吹き付ける。
20.気体が五ミリリットル発生した。
 
(三)
1.利益や権利を独り占めにすること。
2.神仏に謹んでお供えすること。
3.周囲を見ること。
4.生まれつきもっているもの。
5.勢いがひどく衰えること。
 
こべん、さいし、しきび、しひん、
ちょうかん、ほうてん、りゅうたい、ろうだん
 
(四)
問1
1.(   )折衝
2.(   )珠玉
3.(   )北轍
4.(   )不定
5.(   )疾言
6.法界(   )
7.狐裘(   )
8.披荊(   )
9.蛙鳴(   )
10.含哺(   )
 
きょき、こうしゅう、こふく、ざんきょく、じょうひ、
せんそう、そんそ、なんえん、りんき、りんろう
 
問2
1.きわめてわずかであるたとえ。
2.老人を表す言葉。
3.道徳が廃れ、世の中が乱れること。
4.多くの考えを学び、見識を広めること。
5.愛し慈しむこと。
 
一糸一毫垂髫戴白、澆季溷濁、翼覆嫗煦
重熙累洽、銜哀致誠、鑿窓啓牖龐眉皓髮
 
(五)
1.猟虎
2.蹈鞴
3.茱萸
4.秧鶏
5.兄矢
6.柘榴
7.鬼頭魚
8.虎耳草
9.浮石糖
10.桄榔子
 
(六)
ア 1.該贍 … 2.贍りる
イ 3.品覈 … 4.覈べる
ウ 5.寒窶 … 6.窶れる
エ 7.暄燠 … 8.暄かい
オ 9.機譎 … 10.譎る
 
(七)
1.近郊
2.耄碌
3.生誕
4.損失
5.牴牾
 
6.賛同
7.首謀
8.羈絆
9.俚言
10.軍艦
 
えいり、かくしゃく、かご、けいごう、さたん、
しっこく、すうえん、ぞっこう、どうもう、ほっとう
 
(八)
1.クンシュ山門に入るを許さず。
2.一つ穴のムジナ
3.三十輻イッコクを共にす。
4.弱り目にタタり目。
5.トセイは畝を同じくせず。
6.越鶏はコクランを伏す能わず。
7.リンゲン汗の如し。
8.黒牛ハクトクを生ず。
9.セキジョウ足を繫ぐ。
10.ソンシを羊と為す。
 
(九)
正月九日。昼前梅吉方にて清心三味線けいこす。午後1.セキトクを編纂すること前日の如し。此の日本年に入りて始めて雨ふる。増田家女房明治屋ビスケット持参。
 
正月十二日。くもりて蒸し暑し。2.ガイソウ甚だし。午後病臥。グールモンの小説をよむ。夜草訣弁疑を写す。
 
正月十五日。風邪未だア.えず。
 
二月四日。節分なり。妓八郎と桜木に往きイ.追儺の豆まきをなす。午後温暖蒸すが如し。夜に至り寒気俄に甚しく、深更烈風吹き起こり路地の陋屋を揺るがす。眠ること能わず。
 
二月五日。空晴れて風ウ.まず。朝電話局の工夫来り電話機を設置す。
 
三月十四日。竹田屋芳幾の錦絵両国八景というものを持参す。明治初年に於ける旗亭妓女の風俗資料、追々あつまり来れり。夜大雨3.シャジクの如し。
 
三月廿六日。築地に蟄居してより筆意の如くならず、4.ブリョウ甚し。此の日糊を煮て枕屛風に鷗外先生及び故人漱石翁の書簡を張りてエ.しむ。
 
七月二十日。暑さきびしくなりぬ。屋根上の物干し台に出で涼を取る。一目に見下ろす路地裏のむさくろしさ、いつもながら日本人の生活、何等の秩序もなくオ.懶惰不潔なることを知らしむ。世人は頻りに日本現代の生活の危機に瀕する事を力説すれども、此の如き実况を窺い見れば、市民の生活は依然として何のしだらもなく唯カ.醜陋なるに過ぎず個人の覚醒せざる事は封建時代のむかしと異なるところなきが如し。
 
七月廿三日。有楽座に人形芝居を観る。大坂文楽一座のものなり。大阪の傀儡劇は今日江戸時代の演劇浄瑠璃凡てキ.頽廃せんとする時、更に其の珍重すべきを知る。此の夕観たりしお俊の人形の顔髪の形は鳥居清長の版画に見る婦女に5.ホウフツたり。蓋し天明寛政頃の古き形を取りしもの歟。桜丸腹切の場に見る松王丸の人形は春章の錦絵を想い起こさしめたり。
 
九月十六日。風雨甚し。陋屋震動して眠り難し。路地裏の6.ワビ住居にも飽き果てたり。外遊の思い禁ずべからず。
 
九月十八日。薄暮木曜会に往き諸子に会うて7.ケイカツを陳ぶ。旧雨一夕の閑談、百年の憂苦を慰め得たるの思いあり。
 
十月七日。8.シュウリン霏霏。岡鬼太郎来訪。来月松莚子歌舞伎座へ出勤につき、新作の脚本を需めらる。病来意気ク.銷沈筆をケ.るに堪えざれば辞したり。
 
十一月朔。赤坂氷川町の売家を見る。其の途次氷川神社の境内を過ぐ。喬木鬱蒼たること芝山内また上野などにまさりたり。市中今尚かくの如き9.ユウスイの地を存するは意外の喜びなり。夕刻家に帰るに慈君の書信あり。去年の此の頃は人をも世をも恨みつくして、先人の旧居を去り寧ろ10.コウガクに塡せんことをコ.いしに、いつとはなく往時のなつかしく思い返さるる折から、慈君のたよりを得て感動する事浅からず。返書をしたため秋雨街頭のポストに投ず。終夜雨声淋鈴たり。
(永井荷風「断腸亭日乗(断腸亭日記巻之三大正八年歳次己未)」より)
    


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