漢検1級模擬試験倉庫

続・昭和5年の新語・流行語

前回の記事の続きです。
私が面白いと思った言葉や説明文を一挙にご紹介します。

ご興味のある方は、「続きを読む」をクリックしてご覧ください。



いきあたりばったりズム:「往きあたりばったり」に英語の「何々主義」の意の「ズム」をつけ英語の形をなせるもの。成り行き主義をいう。


今でも使い勝手の良さそうな言葉…?
ちなみに、私は「いきあたりばったりスト」です(笑)

幸運の手紙:幸運来たると見出しを書き、この手紙を受け取った者は二十四時間内に同様の意味を認めて、又知人や他の人々へ差し出すべし、然らざる時は忽ち不幸を招くべし等と書いて差し出す。つまりいたずらごと。


要するに「不幸の手紙」…大正時代からあったとは…(°_°)

こすめる:「めかす、ハイかる」などと同義。男子にして「コスメチック」を用うるは、大概「ハイかる」ものなるより、これを動詞にしてかくいう。


男子が「コスメチック」を使っていたんですね。
「ポマード」とかでしょうか…?

さいのろジー:「妻のろ」なり。即ち妻君に甘いという意味。所謂妻君に孝行なる夫をいう。英語のサイコロジーをもじったもの。
ていのろジー:亭主思いの妻。サイコロジーをもじったものである。


「サイコロジー」の要素が全く感じられませんが、音を利用しただけですか…?^^;

さよなら五分:編み上げ靴のこと。さよならと辞儀をしながら、靴紐を結ぶに五分も掛かる処よりいう。


履き終わってから言えばいいのに…(笑)

自然と語る:自然を一個の人格者と見て自然を研究すること。


今では「研究」以外でも「自然と語る」と言いますね。

七三:髪を七分三分に割って結う束髪で、最近若い女の間に盛んに流行する。


元は若い女性の流行ファッションだったということでしょうか…?Σ(・□・;)

春機発動期:(説明略。要するに「思春期」のこと。)


自分が思春期の頃に、こんな言い方が流行ってなくて良かった…恥ずかしすぎる…(苦笑)

消極的:例えば身体健康を保たんが為、薬を用うるが如きは消極的である。
積極的:例えば身体の健康を保たんが為に、冷水摩擦を行うが如きは積極的で、消極的の反対。


例が分かるような…分からないような…(-ω-;)ウーン

ぜにとるマン:ゼントルマンをもじった語。紳士顔をして威張る人間をいう。


英語をもじるのがお好きなようで…^^;

第六感:仮に想像したる視、聴、味、臭、触、以外の感じ。人の知らぬ点を鋭く嗅ぎつく感能。新聞記者等の素早きを例えてかくいう。


今の辞書でもこのような意味が載っていますが、「第六感」という言葉のイメージも徐々に変化してきていますね。
「超能力」のようなイメージで使われる場面もあるように思います。

タカ・ジアスターゼ:消化薬。麦芽より酒精エーテルに依って浸出した糖化酵素をジアスターゼといって、薬局方にも登載されてあるが、普通は故高峰博士の発明にかかる本品が醇良品として有名である。三共から発売されている。


…ステマ?(違)

惰気満:惰気満々という処を略していう。会合などで、誰も彼もだらけ切った気分でいる状態。


大して略されていない「略語」は当時からあったんですね(笑)

てくてくズム:徒歩主義のこと。即ちズムをつけ、英語をもじったのである。


私は「てくてくスト」です(笑)

デコる:デコレーションをもじった言葉。いらぬところに装飾したものを嘲笑していう。


今の若者は古い言葉を使っているようですね(苦笑)
本来は、自分のものを「デコる」と言ったら、自虐だったようです^^;

デブ君:単にデブとも言う。米国活動俳優で、喜劇物に得意であったロスコー・アーバックルが、その著しく肥大していたところから、デブの名で映画に現れていたので、爾来、肥大した人をデブ君若しくはデブと呼ぶ。


「デブ」の語源…知らなかった…(゚д゚)
参考として、「ロスコー・アーバックル」のWikipediaのページはコチラ

童話:御伽噺の荒唐無稽なる内容を排除し、文芸趣味を饒かに芸術的に作れるもの。大正十年以後漸々盛んになった。
童謡:小児の感情思慕に適合し、其の情操を自由に伸ばすように作られたる詩。又は小児が其の心の儘に歌い出した詩をいう。


「童話」は「御伽噺」を洗練させたものということでしょうか…?
「童謡」も「童歌(わらべうた)」とは異なりそうですね。

突破:ジャーナリストが近時標題に屢々用うる語。難関を切り抜けること。


「難関突破」などと普通に使いますが、マスコミが広めた使い方のようです。

ぱくり:物をパックリとかっさらってゆくこと。不良少年少女の常習癖。


「剽窃」などの意は無いようですが、当時から「ぱくり」という語はあったんですね(驚)

ほことん:「矛盾」を誤読して、或る代議士がホコトンと読みたるより出た言葉。矛盾と同義。


「矛(ほこ)」と読むなら、「盾(たて)」と読んでほしい…^^;

まだ若い:頗る複雑な意味を持って居る。多くは世間知らずの青年に対して老練なる先輩のよく使う語。


今では、年齢による衰えを嘆く中高年に対して、気遣う後輩のよく使う語(笑)

モテル:持てると書く。他人から厚遇をうけること。転じて男女の仲のいいことをいう。


「男女の仲がいい」という意味があったのは意外でした。

山かん:元来はいい加減な鉱山や炭山を種にして、有力者に資金を出さしめて自分の懐を肥やす詐欺漢のことであるが、近頃はうまそうな話を持ちかけて、人の懐を狙う人間をいう。


要するに「山師」のことのようです。
「山勘」の語源を調べると、いくつか説があるようですが、この「山かん」も関連がありそうです。

ヨタリスト:与太に英語の「リスト」をつけて英語風な名詞にしたもの。口から出まかせに云う人のこと。


私は「ヨタリスト」ではありません…多分…^^;



「その時代の世相を表す『新語・流行語』」などというフレーズをよく聞きますが、当時の「新語・流行語」の一覧を見て、大正から昭和初期の時代がどういうものだったのか、少しイメージが摑めた気がします。

日本初のラジオ放送が大正14年(1925年)、この辞典が出版される5年前です。
そういったマスメディアが登場したことにより、広く使われる言葉が増え、「流行語」という概念も少し変化してきている時代だと想像できますね。

前回に引き続き、漢検とはあまり関係の無い記事になってしまいましたが、昭和初期に埋められたタイムカプセルを掘り起こしたような感じで、とても楽しかったです^^

さ~て、そろそろ漢検関連の作業に戻らないと…色々と放置したままで~す(苦笑)
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