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模擬試験その34(記事版)

「模擬試験その34」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。

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(一)
1.老叟咳嗽を耐え、鶯語に耳を澄ます。
2.紫都の賑やかな康衢通逵を行く。
3.櫂歌に呼応するが如く柳条が揺れる。
4.禽鳥樊籠を脱して昊天を翔る。
5.畏れ多くも九五の位を覬覦す。
6.手沢本は題簽も手擦れて判然とせず。
7.器皿に罅隙無くして滲漏無し。
8.讖緯の学を以て易姓革命を説く。
9.飆風砂礫を巻き上げ埃靄を生ず。
10.国を治むる者は敢えて鰥寡を侮らず。
11.孟浪杜撰なる言説に検覈を加える。
12.楹柱に剞まれたる秘蘊を闡明す。
13.巨軀なる男も、酖酒一杯に殪る。
14.深更の異事なれば、褻衣の者多し。
15.觚牘を秉り、思慮を焦がす。
16.鐘鼓を建て管弦を列し旃茵に席す。
17.延袤万里なる曠野を馳驟す。
18.糒醪を携え征途につく。
19.金革を耨耜に変え、稼穡に勤しむ。
20.切切偲偲、怡怡如たる、士と謂うべし。
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21.子を心配し、日々胸にを掛ける。
22.水濁れば則ち尾をうの魚無し。
23.旅に膝栗毛の極意を以て終われり。
24.庭の衾雪に足跡を残す。
25.天帝の仁徳、六極にし。
26.学ばざればに面す。
27.が広めの鞄を購入する。
28.塊かぬ間に復霖雨あり。
29.世の無常をりて恬たり。
30.の前に来貢したる使者あり。
 
(二)
1.カンバツによる不作が続く。
2.事情をシンシャクして不問に付す。
3.肴はアブった章魚でいい。
4.有名な歌詞をモジって出題する。
5.甘味処でアンミツに舌鼓を打つ。
6.運動中にコムラ返りを起こす。
7.文章にネツゾウされた部分がある。
8.カクタン検査で肺の病気が見つかる。
9.分野がセツゼンと区別されている。
10.茄子のヘタを切り落とす。
11.論理的でメイセキな文章を読む。
12.逃がさないよう抱きスクめる。
13.ネンチュウな液体で手がべたつく。
14.古い文献をケミする。
15.偉人の徳をサンギョウする。
16.カササギが木の実を啄む。
17.王にカイレイし謀叛を起こした。
18.カイレイな建築に思わず見入る。
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19.釣ったムロアジを捌く。
20.ハナシ家が観客を沸かせる。
 
(三)
1.少し酒に酔うこと。
2.名声を後世まで伝え残すこと。
3.行動を拘束するものや事柄。
4.目的を達成するための方便や手段。
5.梃子。
 
きはん、けんよ、こうかん、せきじん、
せんてい、だくろう、びくん、りゅうほう
 
(四)
問1
1.(   )徇私
2.(   )待旦
3.(   )牽羊
4.(   )相待
5.(   )折軸
6.百花(   )
7.草満(   )
8.隔靴(   )
9.刺字(   )
10.三世(   )
 
いっさん、おうほう、かつもく、ぐんけい、そうよう、
ちんか、にくたん、まんめつ、りょうらん、れいご
 
問2
1.兄弟や友人同士が仲睦まじいこと。
2.美人の形容。
3.月日があわただしく過ぎ去るさま。
4.こびへつらうさま。
5.つらい労働の様子。
 
一饋十起、対牀夜雨、揺頭擺尾朱脣皓歯、
烏兎匆匆、紛紅駭緑、融通無礙霑体塗足
 
(五)
1.生姜
2.算盤
3.衣魚
4.竜蝦
5.髫髪
6.扁螺
7.石蕗
8.食火鶏
9.野蜀葵
10.青花魚
 
(六)
ア 1.簒位 … 2.簒う
イ 3.作輟 … 4.輟める
ウ 5.懋戒 … 6.懋める
エ 7.懼怕 … 8.怕れる
オ 9.禊祠 … 10.祠る
 
(七)
1.晨起
2.進陟
3.粗膳
4.起稿
5.分散
 
6.電霆
7.嬋媛
8.聖諭
9.計謀
10.啼泣
 
あんき、いしゅう、かくひつ、かせん、けんれい、
ちゅうかく、ていとん、どうこく、へきれき、りんげん
 
(八)
1.狆がクシャミをしたよう。
2.両葉去らずんばフカを用うるに至る。
3.コウト死して走狗烹らる。
4.酒にベッチョウあり。
5.ハクメンの書生。
6.千丈の堤もロウギの穴を以て潰ゆ。
7.グウ断えて糸連なる。
8.言言ハイフを衝く。
9.泥棒を捕らえて縄をう。
10.チンヨウの影再び改まる。
 
(九)
 駒ヶ岳のこの古い記行は、漢文調を真似た極めて簡略な記事である。それでも今読んで見ると、忘れている節を憶い出す助けとなることが少なくないので、これを基として回顧の筆を加えることも一興であろうかと思って、ア.に引用することにしたのである。
 
 信濃の中央より南に亘りて、木曽川天竜川の間に1.ワダカマれる花崗(かこう)岩の大山脈あり、其の最高峰を駒ヶ岳という、高さ八千六百尺、火山の如き広漠たる裾野を有することなく、直に鬱勃崛起して天空を刺し、崢嶸(そうこう)たるイ.峰巒2.ハンショウ(注)に磅礴(ほうはく)して、ウ.石筍植うるが如く、エ.危嶂時に其の間に秀で、相3.キッコウして雲表に錯峙駢聳するさま、既に壮絶なるを覚ゆ、御岳の頂上よりして東に之を望めば、天色4.ヒョウビョウの間に嵯峨たる山峰の積翠を天外に湛えて、油然雲を吐くを見る、其の山状の怪偉なる、吾未だ多く其の比を見ず。…(中略)…駒ヶ岳に至りては実に奇中の奇にして、景象の5.テットウ、眺望の雄大、真に人の意表に出づるものあり、平常多くはオ.曠茫たる裾野を有する火山をのみ看熟せるもの、忽ちこの奇秀に接す、その特に之を激賞する故なしとせんや。(注:なかぞら。)
 
余りにも多く画の多い字を用いたので、漢文科を志していた友人から、なぜ漢文で書かなかったと𠮟られた程である。『文選』を6.タンドクしていたのと、どうも偏に山や石のついた字を使わないと、気分が露れないように思った年少7.カッキの致すところとカ.相俟って、こんな文章となってしまった。勿論『風景論』其の者から大いなる影響を受けたことは言う迄もない。八千六百尺の標高は、少しでも山を高くしたい8.ヒイキメから、『風景論』のものを採用しないで、何処かで瞥見した地質調査所発行の中部地質図に、等高線が二千六百米となっていたように思ったので、夫に従ったものらしいが判然した記憶がない。…(中略)…
 
 山勢の奇抜此の如し、是を以て峭壁至る所にキ.ち、ク.千仞削り成して長屛を囲らすが如く、ケ.冉冉として岫を出づる白雲の低く懸崖の半ばに揺曳して、9.エンゼン神仙の雲梯を架するに似たるを見る、加うるに潤沢せる草樹の間より流れ出づる幾多の渓流は、コ.淙淙として急激なる斜面を奔下し、尽く懸かりて10.ヒバクをなし、危岩の突出せるに遇いては乱糸となり素絹となり、層々相趁うて墜落すること数十丈、…(中略)…其の水や清冷に、其の石や純白に、山水の景致是に至りて其の美を極むというべし。
 
(木暮理太郎「木曾駒と甲斐駒」より)



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