漢検1級模擬試験倉庫

ボツになった文章題

暫く出題記事をお休みしましたが、今週から少しずつではありますが出して行こうと思います。

今回は、模試で採用しなかった文章題のメモが幾つか見つかったので、そちらから出題します。

問題は書き取りのみ10問です。
文章は比較的平易なもので、難易度はそこまで高くないと思います。

「続きを読む」をクリックしてご覧ください。



A いつも紅茶の1.カスが溜まっているピクニック用の湯沸器。2.チツと離ればなれに転がっている本の類。紙切れ。そしてそんなものを押しわけて敷かれている蒲団。喬はそんななかで青鷺のように昼は寝ていた。眼が覚めては遠くに学校の鐘を聞いた。そして夜、人びとが寝静まった頃この窓へ来てそとを眺めるのだった。(梶井基次郎「ある心の風景」より)

B 枚方へくると、敗兵が、堤(どて)の上に、下の蘆の間に、家の中に、3.タイゴも、整頓もなく騒いでいた。大小の舟が、幾十4.ソウとなく、繋がれていたが、すぐ一杯になって、次々に下って行った。…(中略)…
 一人が「早馬(はや)だ」と、叫んだ。腹当てへ、大きく「御用」と、朱書きした馬に乗った侍が、雪の5.デイネイを蹴って走ってきた。…(中略)…
 前面の野、林、道に、一斉に白煙が、6.モウモウと立ち込めた瞬間、銃声が、山へ素晴らしく反響して、7.トドロき渡った。と、同時に、ぶすっという音がして、土俵へ弾丸が当たったらしかった。近藤は、振り向いて、何処へ当たったか見ようとしたが、判らなかった。びゅーん、と耳を8.カスめた。(直木三十五「近藤勇と科学」より)

C 親不知の断崖を通過する頃、車内の電灯と空の明るさとが同じに感じられた程、夕闇が迫って来た。丁度その時分向こうの隅のたった一人の同乗者が、突然立ち上がって、クッションの上に大きな9.クロジュスの風呂敷を広げ、窓に立てかけてあった、二尺に三尺程の、10.ヘンペイな荷物を、その中へ包み始めた。それが私に何とやら奇妙な感じを与えたのである。(江戸川乱歩「押絵と旅する男」より)




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コメント

家の中にタイゴ??

こんにちは~

文章題は、前後から言葉を選び出す訓練になりますね。

最初「家の中にタイゴ?なんのこっちゃ?」と思いましたが「敗兵」「整頓」からわかりました。

「ふまき」ならすぐ浮かびそうですが「チツ」だと一瞬??となりました。

29-1のように、前後からも分かり辛い文章題は勘弁ですね。

ありがとうございました。

  • 2017/06/27(火) 10:05:44 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

文章題の出題は難しい…

rikurokuさん、コメントありがとうございます。

文章題の出題は、「良い難問」か「悪い難問」かの区別が難しいところですが、リピーターさんの間で「正解の言葉を思い付いたにもかかわらず、それは違うと思った」「とりあえず(正解を)書いたけど、全く自信が無い」などの発言が最近ちょっと増えた気がするので、少なくともそういった問題は「悪い難問」なのではないかという気がしますね…。

出題者が解答者側の立場を想像して、「正解の語が正しい根拠」と「不正解の語が正しくない根拠」を見つけられると確信した上で出題しているのかどうか、疑問に思うところです。
チェックしている人数もある程度いるのかどうかも気になります…。

とまあ、偉そうに言ってはいますが、私は皆さんと違って読書家では無いので、文章題に関して「良い問題」という評価はできても、「悪い問題」と評価する自信は全くありません(苦笑)

正誤の報告をしていただいているおかげで、出題が良かったかどうか判断できるので、いつもとても助かっています^^
こちらこそありがとうございました。

  • 2017/06/27(火) 10:46:55 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

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