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模擬試験その2(記事版)

「模擬試験その2」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。
(この模試は旧形式です。特に問題番号等にお気を付けください。)

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(一)
1.この国では果物は棗脩に向かない。
2.癈兵になり戦地を離れる。
3.父に畏懼の念を抱く。
4.責任を持って誨誡し指導する。
5.膨大な量の報告書を纂輯する。
6.部屋には綵幄が垂れ下がっている。
7.部下の媒妁を引き受ける。
8.乂寧な世の中に生まれる。
9.怯まざること熊羆のごとし。
10.数々の功績により陞等した。
11.匳幣を用意して虎視眈眈と狙う。
12.彼の言葉は恢誕に満ちている。
13.跋文に関連性が見られない。
14.人前での裎袒は恥ずべき行為だ。
15.籬楓の紅葉するを見る。
16.新しくできた廛鋪にも足を運ぶ。
17.玫瑰の花のお茶を頂く。
18.碓氷山上より連なる妙義の崔嵬たるを望む。
19.甃砌の小道に風情を感じる。
20.莫耶を鈍と為し鉛刀をと為す。
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21.富士の高嶺をかに望む。
22.蚕はを利用して繭を作る。
23.黒き犬のみかかるを留む。
24.を見せて笑いあう。
25.何もないのにいた。
26.泥に塗れながらって進む。
27.武士が太刀をびる。
28.日頃は糯よりの方をよく食べる。
29.詩人がう理由を問われる。
30.菩薩は蓮のに座っている。
 
(二)
1.火鉢にオキが赤く残っている。
2.彼女のことはムビにも忘れない。
3.リュウジョの才だと褒められる。
4.永らく救世主をギョウボウしている。
5.やむなくタモトを分かつこととなった。
6.手にできたタコを見れば投手だと分かる。
7.貴人がコウエンとして逝く。
8.天子がミコトノリを使者に預ける。
9.問題がないかツブサに調べる。
10.日本は海に囲まれたトウショ国だ。
11.資金繰りにキュウキュウとする。
12.外交官として他国にチュウサツする。
13.反逆者がチュウサツされた。
14.竹を編んでウツボを作る。
15.ウツボは蛸の天敵だ。
 
(三)
1.二デカメートルの距離を往復する。
2.花一モンメをして遊ぶ。
3.ナマズの絵が描かれた雑誌を買う。
4.骨をムロの樹の根元へ置いた。
5.ウグイを甘露煮にして食べる。
 
(四)
1.心に深く刻んで記憶すること。
2.ひじと手首の間の部分。
3.誘ってしきりに勧めること。
4.墓場。墓地。
5.宰相が国を治めること。
 
えいいき、かはく、きせん、しょうよう、
しょうり、せんろく、ていび、ひりん
 
(五)
ア.( 1 )尭年
イ.( 2 )弱水
ウ.( 3 )大悟
エ.( 4 )結契
オ.( 5 )十菊
カ.被髪( 6 )
キ.風岸( 7 )
ク.救過( 8 )
ケ.出谷( 9 )
コ.華亭( 10 )
 
かくれい、こうぜん、こしょう、しゅんじつ、
しらん、せんきょう、ふせん、ほうらい、
ようきょう、りくしょう
 
11.良い影響をもたらす人物との交友。
12.過去の栄華を懐かしみ、現況を嘆くこと。
13.遠く隔たっていること。
14.高い地位を得ること。
15.時期を過ぎて役に立たないもののこと。
 
(六)
1.王不留行
2.木天蓼
3.曹白魚
4.蔓荊
5.混凝土
6.白地
7.油桃
8.水蚤
9.糠蝦
10.狗舌草
 
(七)
ア 1.擺撥 … 2.擺く
イ 3.誓誥 … 4.誥げる
ウ 5.俶儻 … 6.俶れる
エ 7.懾駭 … 8.駭く
オ 9.澡盥 … 10.盥ぐ
 
(八)
1.繫留
2.尠少
3.韜蔵
4.悲愁
5.称揚
 
6.崩御
7.涸渇
8.靦愧
9.殴撃
10.外連味
 
あんが、いえつ、かいらん、かた、
きょうしょく、げんよう、ざんぼう、じくじ、
ちょうちゃく、ふってい
 
(九)
1.大旱のウンゲイを望むがごとし。
2.オクロウに愧じず。
3.倉廩実ちてレイギョ空し。
4.黒犬に噛まれて灰汁の垂れカスに怖じる。
5.カショの国に遊ぶ。
6.売り家とカラヨウで書く三代目。
7.セッキ骨を銷す。
8.ソウチュウ塵を生ず。
9.黙に過言無くカクに過事無し。
10.江河はロウシを実たす能わず。
 
(十)
記紀の死語・万葉の古語を復活させて、其に新たなる生命を託しようとする、我々の努力を目して、1.コットウ趣味・憬古癖とよりほかに考えることの出来ない人が、まだまだ随分とあるようである。最近には、御歌所派の頭目井上通泰氏が、われわれ一派に向こうて、暗に攻撃的の態度を示している。これはア.、安易な表現・不透明な観照・散文的な生活に満足している、桂園派の欠陥を2.サラけ出しているので、歴史的に存在の価値を失うている人々の、無理会な放言に対して、今更らしく弁難の労をとろうとは思わぬ。唯イ.なくとも、新芸術を解していると思われる人々の、懐いている惑いを、開いて置こうと思うのだ。
軽はずみで、おろそかであることを意味する常識一片の考えから見れば、古語・死語の意義を、字面通りにしか考えることの出来ないのも、無理ではない。ウ.もそうした常識者流の多いのには、実際驚く。殊にひどいのは、自身3.イワユル古語・死語を使いエ.ら、われわれ一派の用語や、表現法を攻撃する無反省な輩である。
われわれは敢えて、古語・死語復活に努めている者なることを明言して4.ハバカらない。こういうわたしの語(ことば)は、決して反語や皮肉ではない。我々の国語は、漢字の伝来の為に、どれだけ言語の怠惰性能を5.タクマしゅうしていたか知れない程で、決して順当の発達を遂げて来たものではないのである。この千幾年来の6.チンニュウ者が、どれだけ国語の自然的発達を妨げたかということは、実際文法家・国語学者の概算以上である。漢字の勢力がまだわれわれの発想法の骨髄まで沁み込んでいなかった、平安朝の語彙を見ても、われわれの祖先が、どれ程緻密に表現する言語をオ.っていたかは、粗雑な、概括的な発想ほかすることの出来ない、現代の用語に慣らされた頭からは、想像のつかない程である。こうした方面に注意を払い乍ら、物語類を読んで行くと、度々羨まれ、驚かれる多くの語に7.ホウチャクする。更に、奈良朝に遡って見ると、外的な支那崇拝は、8.スコブる盛んであったに係わらず、固有の発想法で、自在に分解叙述している。物皆は時代を追うて発達する。唯語ばかりが、此の例に洩れて、退化している例は決して少なくないのである。カ.単綴・孤立の漢語は、無限に熟語を作ることは出来ても、国民の感情に有機的な9.フンゴウを為すことは出来なかった。散文はともあれ、思想の曲折を尊ぶ律文に、固定的な漢語が、勢力を占めることの出来なかったのは、この為である。其にも係わらず、世間通用の語には、どしどし漢字の勢力がキ.がって来ている。…(中略)…
われわれの古語・死語をば復活せしめようと努めるのは、単なる憬古癖を満足せしめる為にするのだと思うてはならぬ。われわれはコットウ品に籠っている、幾百年の10.カビの匂いを懐かしもうとする者ではない。われわれの霊は、往々住すべき家を尋ねあてることが出来なくて、よすがなくさまようていることがある。其の霊の入るべき殻があるとさえ聞けば、ク.い幾重の地層の下からでも、其を掘り出さずにはいられないではないか。ケ.りに今を信ずる人々よ。おん身らは自己を表現するに忠ならざるより、安んじて放言している。現在のわれわれの生活は、現在のわれわれの生きた語によってのみ表されると。コ.しわれらの生命の律動には、我々の常に口にする語ばかりに、宿しきれないものがあるのである。(折口信夫「古語復活論」より)



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