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模擬試験その4(記事版)

「模擬試験その4」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。
(この模試は旧形式です。特に問題番号等にお気を付けください。)

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(一)
1.諸侯の面前で厥角稽首する。
2.焚火の焚燼に水をかける。
3.桀紂による戡殄の歴史がある。
4.旅人の見送りのため閭閻に人が集まる。
5.荼薺は畝を同じくせず。
6.天の牖民、の如く篪の如し。
7.権力者の意向を忖度する。
8.旒旌を高々と掲げる。
9.見かけによらず慓悍な男だ。
10.馥郁たる香気が鬯浹し人々の鼻腔を刺戟する。
11.最後まで謇諤の節を尽くす。
12.熟酥味は醍醐味に次ぐ味とされる。
13.時の流れは湍滝のごとし。
14.駿馬が聿皇として馳せる。
15.琳琅に負けず劣らず美しい。
16.客に帰歟の歎有り。
17.今はまだ亮陰の時期にある。
18.簪珥を外して小箱に仕舞う。
19.独裁国家の多くは人権の践蹂が甚だしい。
20.紅菜薹をお浸しにして食べる。
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21.い妻を娶った。
22.芸能人を見ようと人々は足をてた。
23.下駄がの辺りを流れてゆく。
24.の缶詰を料理に利用する。
25.められるままに奔走する。
26.ひどい悪臭に思わずぶ。
27.山に挟まれたい道を通る。
28.を用いて弓幹を矯める。
29.子供のお使いをこっそりう。
30.子、に利と命と仁とを言う。
 
(二)
1.艦船が領海内をユウヨクしている。
2.大臣はコンニャク問答を繰り返した。
3.ホノボノとした雰囲気に包まれる。
4.矯めつスガめつ名画を眺める。
5.子供のジンマシンを心配する。
6.そんなことはオヨそ考えられない。
7.表面上和解したが、心にはカイタイが残った。
8.去年書いた原稿にホイとして記述を加える。
9.宴もタケナワとなる。
10.刀をカンヌキ差しして歩く。
11.ただキョウシュ傍観して何もしようとしない。
12.彼らは主君とシンショウの関係にある。
13.人々は彼の愚かさをシンショウした。
14.トキにも非時にも外れる。
15.野生のトキの孵化に歓喜する。
 
(三)
1.瑠璃カケスの分布を調べる。
2.一キロリットルの水を利用する。
3.適度なユキ丈も分からない。
4.刀のニエがとても美しい。
5.彼に亡き父のオモカゲを重ねる。
 
(四)
1.横目でにらむこと。
2.危急がさしせまっていることのたとえ。
3.うらやみ欲しがること。物欲しげなさま。
4.いいつけること。命令すること。
5.同情すること。あわれむこと。
 
あいだい、ぐうし、せんしょう、そくいん、
だい、てっぷ、ふんぷ、へいげい
 
(五)
ア.( 1 )見日
イ.( 2 )細書
ウ.( 3 )相随
エ.( 4 )帯河
オ.( 5 )暮塩
カ.磑風( 6 )
キ.南郭( 7 )
ク.濁流( 8 )
ケ.関関( 9 )
コ.煙波( 10 )
 
かんび、こんこん、しょうう、しょきゅう、
ちょうせい、はつうん、ひょうびょう、ようとう、
らんう、れいざん
 
11.一列で切れ目なく連なって進むこと。
12.決して変わらない固い誓い。
13.実力を誤魔化して高い地位にいること。
14.心配事がなくなり、希望が見えてくること。
15.夫婦の仲がよいこと。
 
(六)
1.蘿蔔
2.消梨
3.景天
4.白粉
5.苧麻
6.王余魚
7.慈姑
8.幣帛
9.袋鼠
10.細魚
 
(七)
ア 1.懽懌 … 2.懽ぶ
イ 3.嗟懼 … 4.嗟く
ウ 5.誅訶 … 6.誅める
エ 7.慙赧 … 8.赧める
オ 9.排擯 … 10.擯ける
 
(八)
1.胤裔
2.井然
3.敦樸
4.諠譟
5.炎燠
 
6.乖剌
7.輻湊
8.賂謝
9.提
10.配
 
いしゅう、きかん、けいてき、こうかつ、
こんとん、ざんりゅう、せいひつ、のうそ、
はいち、ほうしょ
 
(九)
1.コウショクは明を以て自ら鑠く。
2.千金の裘は一狐のエキに非ず。
3.モリンの下豊草無し。
4.蛸に骨無しクラゲに目無し。
5.啄みて梁柱を剖く。
6.キソクを展ばす。
7.鳥なき里のコウモリ
8.チュウサクを帷帳の中に運らし勝つことを千里の外に決す。
9.紫燕は柳樹の枝に戯れ白鷺はリョウカの蔭に遊ぶ。
10.モッコウにして冠す。
 
(十)
 私は十五、六歳の学生時代から、世の中のことに就いて思い悩んでいた。たとえば、自分では正しいと思ってすることも、相手の気に障って、予想外の怒りや恨みを受けることもあるために、これからは、一体如何なる心掛けで人生を送ったら好いものかということに考え及ぶと、疑惑が百出して、何時も何時もその解決に苦しんだ。然るに、その後、ふとソクラテスの伝記を読むに至って、私のア.満腔の崇拝心と愛好心はイ.くこの偉人の上にウ.がれるようになり、同時に、永年の懐疑も、エ.に1.ヒョウカイするを得たのである。
 即ち友人間の交際にしても、あるいは一歩進んで、人生に処する上にも、手を下し、口を開く前には、一、二歩退いて、我が2.ママの利己のためではないか、という事を慎重に反省してみる。しかして、いささかでもそういう気味を帯びておるとすれば、断然これを中止するのであるが、一旦、自分が是なり善なりと信ずるに於いては、それを実行するに寸刻の猶予もしない――こういうことを思って、頓(やが)てはこれを主義ともするようになった。…(中略)…
 私がソクラテスを好み、かつ崇敬する理由を数箇条にして述べてみるならば、先ず第一には、何事をなすにも、始め己を省み、本心に伺いをたててからするということで、これは、今日世間で3.シキりに唱道しつつある、修養なるものの根本となるものである。
 第二は、無闇に人を区別せず、また責めない点である。たとえば、議論をするにしてもその相手を選ばず、またその題目をも別に選ばない。そして、目的は、相手を負かそうとか、自分の主張をあくまでも徹そうとか、そういう浅薄な野心は4.ゴウマツもない。ただ自分を忘れて、道のために議するという風の態度がありあり見える。だから、およそ志のあるものは誰でも相手にして、少しも意としないのである。
 第三には、高慢な人でなかったということを数えたい。当時、ソクラテスは5.グガン者から先生といわれるほどの尊敬を受けていながら、微塵も高ぶる風がなかった。また当時、アテンの政治は民主主義であったが、しかし、その制度の下にも、不思議なことは、高慢な人が沢山いた。そして、ソクラテスばかりはその例に洩れていた。してみると、ソクラテスの人物の高慢臭くなかったのは、時代のオ.らしめたところというようなことが言えなくなる。私は、この徳をソクラテスの6.ショウトクに帰するよりも、寧ろ修養の結果とカ.看做すことの妥当なるを信ずるものである。
 第四には、年が行っても、油断せずに、修養を持続した点である。とかく、吾人(われわれ)は、いくらか名前を知られ、人の尊敬をキ.ち得るようになると、忽ちもう偉くなったような気がして、心が弛み、折角青年時代に守り本尊としていた理想を、7.ヘイリの如く棄て去るのが多いものであるが、独りソクラテスに限っては、こういう不始末がゴウマツもなかった。孟子のいわゆる大人にして赤子の心を失わない態度が、実に歴然としてその生活中に見えるのである。
 第五には、ク.輿論というか、俗論というか、いわゆる世評なるものに頓着しなかったことである。
 ソクラテスの容貌は、性来とはいいながら、ケ.る滑稽なもので、常に物笑いの種となっていた。特に、衆人稠座の中に出ると、直ちに面の批評をされる。けれども、ソクラテスは、その冷評や8.バリの声を聞いても、少しも怒らない。のみならず、自分もまた一緒になって、声を立てて笑っていた。
 また、ソクラテスはこういう風の外観的のことばかりではなく、時代の文学者仲間などには、その主義なり思想なりが、往々にして非難の的となり、甚だしきは、この人を芝居の芸題などにして公々然と冷嘲を浴びせかけたこともある。
 けれども、ソクラテスは終始9.ジジャクとしていて、こせこせした弁護をせず、やはり自分も一緒にその芝居見物をして、衆人と共に笑い興じていたほどである。
 かかる美点を一々列挙するならば、それこそ僕を換うるもなお足らぬであろう。勿論、ソクラテスだとて、全智全能の神ではないから、欠点を探れば相応に求め得たであろう。けれども、私はこのソクラテスが全然好きなのだから、その美点ばかりを挙げて差し支えないことと思う。グロードなどいう人は、ソクラテスの短所をコ.めて、悪辣な筆を運ばし、一時読書界の注目を惹いたこともあったが、しかし、これも今日では、10.ホトンど観察点が外れていて、いずれも正しい筆でないことが明かになった次第である。(新渡戸稲造「ソクラテス」より)



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