漢検1級模擬試験倉庫

(かんけんいっきゅうもぎしけんそうこ):漢検ブログの一。模擬試験を作成,公開している。略称,模試倉庫。

模擬試験その10(記事版)

「模擬試験その10」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。
(この模試は旧形式です。特に問題番号等にお気を付けください。)

「続きを読む」をクリックしてご覧ください。



(一)
1.豊草緑縟として茂きを争う。
2.川の畔で棹唱を聞く。
3.不遜な態度は厲階になりやすい。
4.嚠喨たる竽籥の音に聞き入る。
5.驪駒門に在り、僕夫具に存す。
6.製造の仕方で酒に淳漓の違いが出る。
7.丫髻の少女と出逢う。
8.厩戸王は櫪皁の戸の前で生まれたとされる。
9.刺繡の豪華な袗衣を着る。
10.睛眸が魅惑的に光る。
11.彼の甚だしい料簡違いに辟易する。
12.たる彼の雲漢、章を天に為す。
13.将軍の昔を問えば、松籟むなしく謖謖たり。
14.隠宅は湫隘たる地にあり。
15.心が落ち着かないときは、滌煩を一杯飲む。
16.便ち味嚼蠟の如し。
17.失言したため、冷ややかに睇睨された。
18.贅を尽くした広廈に住む。
19.蹄窪の内、蛟竜を生ぜず。
20.蠅蜹蛄だって、みんな生きているんだ。
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21.神津島の黒曜石で出来たが出土する。
22.か細き腕を震わせ、彼の袖をう。
23.で土をかきならす。
24.転勤先での冷遇をう。
25.近頃の夏はに暑い。
26.歳を取っても謙虚にう。
27.現場はのせいで死角になっている。
28.元気な子供たちがぐ。
29.妖術を用いて気の乱れをげる。
30.恋に溺れ、頓心あり。
 
(二)
1.無神経な行動でヒンシュクを買う。
2.ケイガクの欲を持つ狡黠な男だ。
3.ウメビシオを納豆に混ぜる。
4.世間をシンカンさせる事件が起こる。
5.ヤスリ掛けして仕上げる。
6.突然カッケツした患者を運ぶ。
7.有望な人材をスイコクし、役職に就かせる。
8.セイシャされて罰を逃れる。
9.父の出世をコトホぐ。
10.戦地へ弾薬などのシチョウを輸送する。
11.動物園で鷲などのシチョウを見る。
12.生まれた子供をオンバが抱き上げる。
13.生まれた子供をオンバ日傘で育てる。
14.カタミの水の如き儲け話だ。
15.契りきなカタミに袖をしぼりつつ末の松山波越さじとは。
 
(三)
1.キクイタダキが越冬のために飛来する。
2.大匙は十五ミリリットル
3.カミシモを脱いで酒を交わす。
4.ハンゾウで水を注ぐ。
5.ことあるごとにシャクを言う。
 
(四)
1.宰相。また、地方長官。
2.親指。また、集団内で際立って優れた人。
3.将軍の陣営。幕府。また、将軍。
4.夫と死別した女性。また、一人暮らしの女性。
5.同列のもの。たぐい。なかま。
 
がんかい、きゅうぶん、きょはく、さとう、
そうふ、ひりん、りゅうえい、れいいん
 
(五)
ア.( 1 )蒼生
イ.( 2 )玉折
ウ.( 3 )不遇
エ.( 4 )張胆
オ.( 5 )看戯
カ.残杯( 6 )
キ.黄茅( 7 )
ク.載籍( 8 )
ケ.伝観( 9 )
コ.尾大( 10 )
 
かんか、こうかん、しんもく、はくい、
はろう、ふとう、らんさい、りんう、
れいしゃ、わいし
 
11.冷遇され辱められること。
12.書物の多いたとえ。
13.荒れ果てて痩せた土地のこと。
14.他人の意見によく考えずに同調すること。
15.美人や賢人の死のたとえ。
 
(六)
1.御幸
2.苦塩
3.蠎蛇
4.方舟
5.地血
6.比目魚
7.猿麻桛
8.石花菜
9.旋覆花
10.蕃南瓜
 
(七)
ア 1.徙貫 … 2.徙す
イ 3.痿痹 … 4.痹れる
ウ 5.蒔植 … 6.蒔える
エ 7.怡懌 … 8.懌ぶ
オ 9.炯晃 … 10.炯らか
 
(八)
1.妄信
2.落陽
3.椎鈍
4.反目
5.既存
 
6.絶筆
7.錮疾
8.遊里
9.案頭
10.契情
 
かくりん、きじょう、きょうしゃ、こうくん、
こうこ、こうじゅん、しゅくあ、ちょうとん、
はつむ、れいり
 
(九)
1.カイドウ睡り未だ足らず。
2.グウシの孔。
3.枕を扇ぎフスマを温む。
4.千里の馬もハクラクに逢わず。
5.ソシシの空国。
6.ヘイテイに付す。
7.魚はジョウロウに焼かせろ、餅は下衆に焼かせろ。
8.センソの仁。
9.ハモも一期、海老も一期。
10.ガクキュウ大鵬を笑う。
 
(十)
A 温泉宿から皷(つづみ)が滝へ登って行く途中に、1.セイレツな泉が湧き出ている。 水は井桁の上に凸面をなして、盛り上げたようになって、余ったのは四方へ流れ落ちるのである。 青い美しい苔が井桁の外を掩うている。 夏の朝である。 泉をア.る木々の梢には、今まで立ち籠めていた2.モヤが、まだちぎれちぎれになって残っている。 3.バンコクの玉を転ばすような音をさせて流れている谷川に沿うて登る小道を、温泉宿の方から数人の人が登って来るらしい。 賑やかに話しながら近づいて来る。 小鳥が群がって4.サエズるような声である。(森鷗外「杯」より)
 
B 高い塔が夕べの空に5.ソビえている。
 塔の上に集まっているイ.が、立ちそうにしてはまた止まる。そしてウ.き騒いでいる。…(中略)…
 己は海岸に立ってこの様子を見ている。汐は鈍く緩く、ぴたりぴたりと岸の石垣を洗っている。市の方から塔へ来て、塔から市の方へ帰る車が、己の前を通り過ぎる。どの車にも、軟らかい鼠色の帽の、6.ツバを下へ曲げたのを被った男が、エ.馭者台に乗って、俯向(うつむ)き加減になっている。
 不精らしく歩いて行く馬の蹄の音と、小石に触れて鈍く7.キシる車輪の響きとが、単調に聞える。
 己は塔が灰色の中に灰色で画かれたようになるまで、海岸に立ち尽くしていた。…(中略)…
 マラバア・ヒルの沈黙の塔の上で、鴉のうたげがオ.である。(森鷗外「沈黙の塔」より)
 
C 明治元年戊辰の歳正月、徳川慶喜の軍が伏見、鳥羽に敗れて、大阪城をも守ることが出来ず、海路を江戸へカ.れた跡で、大阪、兵庫、堺の諸役人は職を棄てて潜みキ.れ、これ等の都会は一時無政府の状況に陥った。そこで大阪は薩摩、兵庫は長門、堺は土佐の三藩が、朝命によって取り締まることになった。堺へは二月の初めに先ず土佐の六番歩兵隊がク.這入り、次いで八番歩兵隊が繰り込んだ。陣所になったのは糸屋町の与力屋敷、同心屋敷である。そのうち土佐藩は堺の民政をも預けられたので、大目附杉紀平太、目附生駒静次等が入り込んで大通櫛屋町の元総会所に、軍監府を置いた。軍監府では河内、大和辺から、旧幕府の役人の隠れていたのを、七十三人捜し出して、先例によって事務を取り扱わせた。市中は間もなく秩序をケ.恢復して、一旦コ.された芝居の木戸も、又開かれるようになった。
 二月十五日の事である。フランスの兵が大阪から堺へ来ると云うことを、町年寄が聞き出して軍監府へ訴え出た。横浜に碇泊していた外国軍艦十六8.ソウが、摂津の天保山沖へ来て9.トウビョウした中に、イギリス、アメリカと共に、フランスのもあったのである。杉は六番、八番の両隊長を呼び出して、大和橋へ出張することを命じた。フランスの兵が若し官許を得て通るのなら、前以て外国事務係前宇和島藩主伊達伊予守宗城から通知がある筈であるに、それが無い。よしや通知が間に合わぬにしても、内地を旅行するには免状を持っていなくてはならない。持っていないなら、通すには及ばない。杉は生駒と共に二隊の兵を随えて大和橋を10.ヤクして待っていた。そこへフランスの兵が来掛かった。その連れて来た通弁に免状の有無を問わせると、持っていない。フランスの兵は小人数なので、土佐の兵に往く手を遮られて、大阪へ引き返した。(森鷗外「堺事件」より)



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