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模擬試験その12(記事版)

「模擬試験その12」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。

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(一)
1.どう決定しても繁縟な手続きが必要だ。
2.榑桑の下から日が昇る。
3.刳磔されるような苦しみを味わう。
4.野山で採った藜蕨を粥にして食べる。
5.吮墨舐毫しながら悠悠自適に暮らす。
6.罍觴を用意して讌飲する。
7.この辺りはよく闖将が屯している。
8.来客を懃懇としてもてなす。
9.山々が嵌巉と聳える。
10.代々続く神事で禊祠する大役を担う。
11.沢中のをして、虎の皮を蒙らしむ。
12.即ち謾きて媒嫗に謂う。
13.夏の蜩蟬の囂しきが如し。
14.鹹潟の生態系の保護に努める。
15.準備運動で臂膊を大きく動かす。
16.齠齔の如き戯れに辟易す。
17.榻牀で横になって一休みする。
18.寇讐を邀斫する籌筴をめぐらす。
19.臣下の蕕薫を甄別せず。
20.父の奕楸で囲碁を打つ。
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21.手足の頭目をぐが若し。
22.の周りに家族や親類が集まる。
23.積み上げた本を紐でげる。
24.には則ち舟を資し、水には則ち車を資す。
25.洗った鍋がまだい。
26.の出す毒素の影響で体調を崩す。
27.手をって喜びを分かち合う。
28.の事情により、遊具の使用は禁止となった。
29.家を訪ねるか躊躇い、辺りをう。
30.調味料を工夫して饅鱠を洋風に仕立て上げる。
 
(二)
1.ハチュウ類を好んで飼う。
2.ギギたる岩山に挑む。
3.大根を卸して、ミゾレナベを作る。
4.シュクバクを弁ぜぬ程の痴漢にあらず。
5.連絡したが、梨のツブテだ。
6.鍬を使い畑をドウコウする。
7.突然の悲報に打ちヒシがれる。
8.体内をシンエキが巡る。
9.演劇界にチクハクの功を立てた名俳優だ。
10.ニレの木を街路樹として植える。
11.社会が複雑になると自己ギマンに陥りやすい。
12.思い出の品を処分して、未練をハイダツする。
13.学生たちが大学合格のためにキョクベンする。
14.馬のイナナく声が響き渡る。
15.急な事態にソウコウとして対応に走る。
16.甲板からソウコウを通して貨物を入れる。
17.老朽化のため、柱がカシぐ。
18.米を数えてカシぐ。
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19.帽子に十ガロンも水は入らない。
20.隠し事をする夫の口をムシる。
 
(三)
1.形成すること。また、教育して導くこと。
2.酒や女遊びにふける者。道楽者。
3.便所。
4.両足を前へ投げ出して座ること。
5.仲間。ともがら。
 
ききょ、けんとう、こんし、しかい、
しゅくりつ、ちゅうりょ、ちょうえい、とうじ
 
(四)
問1
1.(   )十春
2.(   )一触
3.(   )累洽
4.(   )潔飢
5.(   )包針
6.一望(   )
7.白髪(   )
8.千巌(   )
9.牛驥(   )
10.好評(   )
 
がいしゅう、さくさく、しゅうさん、せいしん、ちょうき、
どうそう、ばんがく、むぎん、めいせん、めんり
 
問2
1.低い地位であっても、自由な生活を選ぶこと。
2.政治に私情をはさまないこと。
3.莫大な財産。また、大富豪。
4.恐れ戦くこと。世を憚って暮らすこと。
5.後のことを考えず、目先の利益に走ること。
 
人口膾炙、不渉階梯孔翊絶書曳尾塗中、
陶朱猗頓飲鴆止渇跼天蹐地攀轅臥轍
 
(五)
1.熨斗
2.益母草
3.大蒜
4.天糸瓜
5.長庚
6.金襖子
7.淡竹
8.怪鴟
9.天魚
10.褞袍
 
(六)
ア 1.啜汁 … 2.啜る
イ 3.很愎 … 4.愎る
ウ 5.跪捧 … 6.跪く
エ 7.慈愍 … 8.愍れむ
オ 9.燻灼 … 10.燻べる
 
(七)
1.進陟
2.弾指
3.至純
4.壅塞
5.偃息
 
6.越度
7.公廨
8.敝衣
9.投綸
10.嫡嗣
 
かんが、きっきょ、きょうざつ、けんれい、
こうごう、さっかい、じゅたい、すいちょう、
そうりょう、らんる
 
(八)
1.テイガクの情。
2.兵はキドウなり。
3.鯛なくばエソ
4.モッコウの患い。
5.芸は身を助けぬ籠のウズラ
6.シノギを削る。
7.クビククりの足を引く。
8.家にカンシなければ其の家必ず滅ぶ。
9.一斑を見てゼンピョウを卜す。
10.妻子は身の怨なり、ケンゾクは心の敵なり。
 
(九)
 詩に象徴を用いること、必ずしも近代の創意にあらず、これ或いは山岳と共に旧きものならん。然れどもこれを作詩の中心とし本義として故に標榜する処あるは、ア.し二十年来の仏蘭西新詩を以て1.コウシとす。近代の仏詩は高踏派の名篇に於いて発展の極みに達し、彫心鏤骨の技巧実に2.サンランの美をイ.にす、今ここに一転機を生ぜずんばあらざるなり。マラルメ、ヴェルレエヌの名家これに観る処ありて、清新の機運を促成し、終に象徴を唱え、自由詩形を説けり。訳者は今の日本詩壇にウ.かいて、専らこれに則れと云う者にあらず、素性の然らしむる処か、訳者の同情は寧ろ高踏派の上に在り、はたまたダンヌンチオ、オオバネルの詩に注げり。然れども又徒に晦渋と奇怪とを以て象徴派を攻むる者に同ぜず。幽婉エ.奇聳の新声、今人胸奥の絃に触るるにあらずや。坦々たる古道の尽くるあたり、3.ケイキョク路を塞ぎたる原野に対かいて、これが開拓を勤むる勇猛の徒を貶す者は怯に非ずんば惰なり。…(中略)…
 日本詩壇に於ける象徴詩の伝来、日なお浅く、作未だ多からざるに当て、既に早く評壇の一隅にオ.囁囁の語を為す者ありと聞く。象徴派の詩人を目して徒に神経の鋭きに傲る者なりと非議する評家よ、卿等の神経こそ寧ろ過敏の徴候を呈したらずや。未だ新声の美を味わい功を収めざるに先だちて、早くその4.ヘイトウに戦慄するものは誰ぞ。
 欧洲の評壇また今に保守の論を唱うる者無きにあらず。仏蘭西のブリュンチエル等の如きこれなり。訳者は芸術に対する態度と趣味とに於いて、この偏想家と頗る説を異にしたれば、その云う処に一々首肯する能わざれど、仏蘭西詩壇一部の極端派を制馭する消極の評論としては、稍耳を傾く可きもの無しとせざるなり。而してヤスナヤ・ポリヤナの老伯が近代文明5.ジュソの声として、その一端をかの「芸術論」に露したるに至りては、全く賛同の意を呈する能わざるなり。トルストイ伯の人格は訳者の6.キンギョウ措かざる者なりと雖も、その人生観に就いては、根本に於いて既に訳者と見を異にす。カ.伯が芸術論はかの世界観の一片に過ぎず。近代新声の7.ヒョウシツに就いて、非常なる見解の相違ある素より怪しむ可きにあらず。日本の評家等が僅かに「芸術論」の一部を抽読して、象徴派の貶斥に一大声援を得たる如き心地あるは、毫も清新体の詩人に打撃を与うる能わざるのみか、却って老伯の議論を誤解したる者なりと謂う可し。人生観の根本問題に於いて、伯と説を異にしながら、その論理上必須の結果たる芸術観のみに就いて賛意を表さんと試むるも難いかな。
 象徴の用は、これが助けをキ.りて詩人の観想に類似したる一の心状を読者に与うるに在りて、必ずしも同一の概念を伝えんと勉むるに非ず。されば静かに象徴詩を味わう者は、自己の感興に応じて、詩人も未だ説き及ぼさざる言語道断の妙趣をク.翫賞し得可し。故に一篇の詩に対する解釈は人各或いは見を異にすべく、要は只類似の心状を喚起するに在りとす。例えば本書一〇二頁「鷺の歌」を誦するに当たりて読者は種々の解釈を試むべき自由を有す。この詩を広く人生に擬して解せんか、曰く、凡俗の大衆は眼低し。法利賽(パリサイ)の徒と共に虚偽の生を営みて、醜辱汚穢の沼に網うつ、名や財や、はたケ.楽欲を漁らんとすなり。唯、8.ヒョウビョウたる理想の白鷺は羽風徐にコ.羽撃きて、久方の天に飛び、影は落ちて、骨蓬(こうほね)の白く清らにも漂う水の面に映りぬ。これを捉えんとしてえせず、この世のものならざればなりと。されどこれ只一の解釈たるに過ぎず、或いは意を狭くして詩に一身の運を寄するも可ならん。肉体の欲に饜(あ)きて、とこしえに精神の愛に飢えたる放縦生活の悲愁ここに湛えられ、或いは空想の泡沫に帰するを哀しみて、真理の捉え難きに憧るる哲人の愁思もほのめかさる。而してこの詩の喚起する心状に至りては皆相似たり。一二五頁「花冠」は詩人が黄昏の途上に佇みて、「活動」、「楽欲」、「驕慢」の邦に漂遊して、今や帰り来れる幾多の「想」と相語るに擬したり。彼等黙然として頭俛(た)れ、9.モタラす処只幻惑の悲音のみ。孤りこれ等の姉妹と道を異にしたるか、終に帰り来らざる「理想」は法苑林の樹間に「愛」と相10.ムツみ語らうならんというに在りて、冷艶素香の美、今の仏詩壇に冠たる詩なり。(上田敏「海潮音」より)



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