「模擬試験その13」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
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(一)
1.念入りに熨帖して皺を伸ばす。
2.考え込むときに顳顬を押さえる癖がある。
3.睾睾広広、孰か其の徳を知らん。
4.真夜中の叫び声に悚悸する。
5.君は磐石の如し、妾は葦蒲の如し。
6.恭しく鞠養を惟えば豈敢えて毀傷せんや。
7.宮室を卑くして力を溝洫に尽くす。
8.この神社には学問の神様が祠祀されている。
9.覯閔既に多く、受侮少なからず。
10.裃を脱ぎ、踑踞して酒を酌み交わす。
11.被災地への贍賑が急務となる。
12.名女優の嚬呻の演技は鬼気迫るものだった。
13.丈夫な罕罔を用意して大物を狙う。
14.姉の婉奕たる容姿に冒疾の情を抱く。
15.新薬の効果で病気が痊癒する。
16.他人の失敗を僥冀してはいけない。
17.邑閭での出来事が噂となり、村中に伝わる。
18.成長して面皰を気にする年頃になる。
19.颶風時あって作(おこ)り、掀簸真に差事。
20.大魚はかからず、鯢鰌は多くかかった。
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21.昂った態度が目に余る。
22.伸びすぎた枝を翦り揃える。
23.水田に莠が蔓延る。
24.楽しさと同時に寥しさも感じる。
25.日々色とりどりの単襲を着る。
26.靨が印象的な女性に出会う。
27.慌てて飛び出て蹶れた。
28.燭を頼りに洞窟を進む。
29.魂尽きて全身が萎びたようだ。
30.叺子を炊いて近所にお裾分けする。
(二)
1.食生活を改善して骨ソショウ症を予防する。
2.師のセンショウを追って技術を学ぶ。
3.対応をユルガせにすることはできない。
4.過失を厳しくケンセキされる。
5.布の端ををマツり縫いで留める。
6.頭痛シンシンとして吐き気を催す。
7.掲げた旗がヘンポンと揺れ動く。
8.軽井沢に大きなベッショを構える。
9.狭い車内をイザって移動する。
10.親友との別れにドウコクする。
11.ニベもしゃしゃりも無く断られた。
12.杪秋のショウサツたる雰囲気に物思う。
13.努力はしているが、ウダツが上がらない。
14.勅命によりレンコクの下へ馳せ参じる。
15.賢者のキビに付して名を上げる。
16.キビから解放されて自由を得る。
17.体調を崩したため、頰がコける。
18.当たる映画もあれば、コける映画もある。
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19.印象的なカスリ模様の着物を探す。
20.オロシが乾燥した空気を齎す。
(三)
1.書物を出版すること。
2.元の自分。昔のままの自分。
3.巻き上げられた土砂で空が曇ること。
4.度量が広く、小事にこだわらないこと。
5.話などの、次第におもしろみをますところ。
こご、しゃきょう、じょうし、せんら、
そうせつ、とうせき、ばいえい、らいらく
(四)
問1
1.( )八街
2.( )近裏
3.( )髪指
4.( )実践
5.( )後恭
6.属毛( )
7.焦頭( )
8.為虎( )
9.杯盤( )
10.被髪( )
えいかん、きゅうこう、しく、しれつ、
ぜんきょ、ふよく、べんぺき、らんがく、
りり、ろうぜき
問2
1.無意味なことを繰り返し行うこと。
2.年を重ねた老人。知識や経験を持つ老人。
3.ご馳走を食べること。また、良い身分。
4.物事の起こる前触れ。
5.人生の儚さのたとえ。
牀上施牀、抱関撃柝、持粱歯肥、砥礪切磋、
黄髪番番、磑風舂雨、薤露蒿里、藕断糸連
(五)
1.小櫱
2.胡銅器
3.経緯
4.珍珠花
5.偃松
6.磚子苗
7.青蝦
8.木蠹虫
9.弾機
10.満天星
(六)
ア 1.惻怛 … 2.惻む
イ 3.耘鋤 … 4.鋤く
ウ 5.觝触 … 6.觝れる
エ 7.躱閃 … 8.躱す
オ 9.泓澄 … 10.泓い
(七)
1.登第
2.遅効
3.轟酔
4.沮喪
5.腥羶
6.単孤
7.捐館
8.厲精
9.抜錨
10.穎脱
えきさく、かいらん、かっきん、ぎょうそ、
けいどく、てきめん、てんがく、はつらつ、
びくん、らんじゃ
(八)
1.センダンは双葉より芳し。
2.痛処にシンスイを下す。
3.シラミを捫る。
4.家に無くてならぬものは上がりカマチと女房。
5.枳棘はランポウの棲む所に非ず。
6.ロウビョウの器。
7.ホウギョの肆に入るが如し。
8.有らば即ち書楼を起てよ、無くば即ちショキを致せ。
9.オクビにも出さぬ。
10.智愚一視してシンケイを設けず。
(九)
A それを思うと私どもは闇から明るみへ出たほど幸福な時代に生まれ合いました。明治維新の王政復古と共に、今上陛下は武門政治を初め一切の有害無用な旧習を破壊遊ばし、併せてア.汎く新智識を世界に求める事を奨め給い、学問、技術、言論、信教、出版等あらゆる思想行動の自由を御許しになり、生命、財産等の人権を御保障になっております。五カ条の御誓文、憲法、教育勅語、これらを拝読致せば新代の日本国民は全く不合理な前代の1.インシュウ道徳から解放せられ、聖代の自由なる空気の中に自己の特性を発揮しつつ社会を営んで行く事の出来る新道徳を御示しになっております。かような前例のない聖代に2.サイカイしておりながら、なお世の中には前代の夢を見ている人たちが多くあって、道徳が腐敗したとか3.ギョウキになったとか歎息するのはイ.怪しからん事だと存じます。只今は明治の新道徳が何処どこまで実行せられているかという事を撿(けん)して、それを各自に奨励し合うべき時でこそあれ、最早旧道徳の頽廃などを慨歎する時ではありません。いわんや孔子教とか尊徳宗とかを復興したり、女大学流の訓育を女子に施そうと致したりするのは、宏大無辺な御聖旨に背いて、国民の生活を窮屈至極な封建時代に逆行させようと致すものでしょう。…(中略)…
現代の婦人が「女もまた男子と同じく人である」という自覚を得ました事は、思想の自由を善用して世界の智識の一端に触れる事の出来たウ.賜ですが、人でなしに扱われていたインシュウのエ.革囊から生地の人間になって躍り出したのは結構な事であるとして、さて裸体(はだか)のままでは文明の婦人とはいわれない、それは4.キンジュウと雑居していた蒙昧な太古にオ.復るものですから、お互いにどうしてもその裸体を修飾して文明人の間に交際(つきあい)の出来るだけの用意が必要です。それには何よりも現代の根本精神を知るのが第一で、私は一般の婦人方に五カ条の御誓文と憲法とを御読みになる事を御奨め致したいと思います。これらの根本精神が解らないで現代の新婦人だなどと自負するのは滑稽な事でしょう。教育勅語だけを拝読したのでは、道徳的方面をのみ御示しになっておりますから、万事にわたる根本精神は領解しがたいかと存じます。かような事をお奨め致すと男子側から反対が出て、女子に権利自由の思想を5.コスイするのは女子を生意気にするものだと批難せられるでしょうが、そういう批難をする男子があるのは、男子側にすら一般には憲法などに現れた新代の根本精神がまだ領解されていない証拠なのです。女子を自分と対等な位地に置くことを6.ガエンぜないのは、男子がそれだけ無学であるからだと私は考えて男子のために恥じております。(与謝野晶子「女子の独立自営」より)
B 青酸は毒のもっともカ.劇しきものにして、舌に触るれば、即時にキ.斃る。その間に時なし。モルヒネ、砒石は少しく寛にして、死にいたるまで少しく時間あり。大黄の下剤の如きは、二、三時間以上を経過するに非ざれば腸に感応することなし。薬剤の性質、相異なるを知るべし。また、草木に施す肥料の如き、これに感ずるおのおの急緩の別あり。野菜の類は肥料を受けて三日、すなわち青々の色に変ずといえども、樹木は寒中これに施してその7.コウケンは翌年の春夏に見るべきのみ。…(中略)…
はなはだしきは道徳教育論に喋々するその本人が、往々開進の風潮に乗じて、利を射り、名を貪り、犯すべからざるの不品行を犯し、忍ぶべからざるの刻薄を忍び、古代の縄墨をもってク.糺すときは、父子君臣、夫婦長幼の大倫も、あるいは明を失して危うきが如くなるも、なおかつ一世を8.マンチャクして得々横行すべきほどの、この有力なる開進風潮の中にいながら、学校教育の一局部を変革して、もって現在の世態を左右せんと欲するが如きは、肥料の一品を加減して草木の生々を自在にせんとする者に異ならず。…(中略)…
今試みに社会の表面に立つ長者にして子弟をケ.警め、汝は不遜なり、なにゆえに長者につかえざるや、なにゆえに尊きを尊ばざるや、近時の新説を説きて漫りに政治を談ずるが如きは、9.ケイソウのはなはだしきものなりと10.トガめたらば、少年はすなわちいわん。君は前年なにゆえに廃藩の事を賛成して旧主人の落路を傍観したるや。しかのみならずその旧主人とともに社会に立ち、あるいはその上に位くらいして世の尊敬を受くるも、コ.恬としてはばかる色なきはなにゆえなるや。(福沢諭吉「徳育如何」より)
<解答の表示>(一)
1.うっちょう
2.しょうじゅ
3.こうこう
4.しょうき
5.いほ
6.きくよう
7.こうきょく
8.しし
9.こうびん
10.ききょ
11.せんしん
12.ひんしん
13.かんもう
14.えんえき
15.せんゆ
16.ぎょうき
17.ゆうりょ
18.めんぽう
19.きんぱ/[けんぱ]
20.げいしゅう
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21.たかぶ
22.き
23.はぐさ/えのころぐさ
24.さび
25.ひとえがさね
26.えくぼ
27.たお
28.ともしび
29.しな
30.かますご
(二)
1.粗鬆
2.先蹤
3.忽
4.譴責
5.纏
6.岑岑
7.翩翻
8.別墅
9.躄/膝行
10.慟哭
11.鰾膠/鮸膠
12.蕭殺/蕭颯
13.梲/卯建
14.輦轂
15.驥尾
16.羈縻
17.痩
18.転/倒
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19.綛/纃
20.颪
(三)
1.上梓
2.故吾
3.霾翳
4.磊落
5.蔗境
(四)
問1
1.四衢
2.鞭辟
3.眥裂
4.躬行
5.前倨
6.離裏
7.爛額
8.傅翼
9.狼藉
10.纓冠
問2
1.ししょう
2.はは
3.じりょう
4.しょうう
5.かいろ
(五)
1.めぎ
2.さはり
3.いきさつ
4.ゆきやなぎ
5.はいまつ
6.いぬくぐ
7.しばえび
8.きくいむし
9.ばね
10.どうだんつつじ/はくちょうげ
(六)
ア 1.そくだつ
2.いた
イ 3.うんじょ
4.す
ウ 5.ていしょく
6.ふ
エ 7.たせん
8.かわ
オ 9.おうちょう
10.ふか/きよ
(七)
1.点額
2.覿面
3.微醺
4.潑剌/潑溂
5.蘭麝
6.煢独
7.易簀
8.恪勤
9.解纜
10.翹楚
(八)
1.栴檀
2.針錐/鍼錐
3.蝨
4.框/檔
5.鸞鳳
6.廊廟
7.鮑魚
8.書櫃
9.噯気/噯/噫気/噫
10.畛畦
(九)
1.因襲/因習
2.際会
3.澆季
4.禽獣
5.鼓吹
6.肯
7.効験/功験
8.瞞着/瞞著
9.軽躁
10.咎/尤/譴
ア.ひろ
イ.け
ウ.たまもの
エ.かわぶくろ/かくのう
オ.かえ
カ.はげ
キ.たお
ク.ただ
ケ.いまし
コ.てん
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