漢検1級模擬試験倉庫

(かんけんいっきゅうもぎしけんそうこ):漢検ブログの一。模擬試験を作成,公開している。略称,模試倉庫。

模擬試験その14(記事版)

「模擬試験その14」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。

「続きを読む」をクリックしてご覧ください。



(一)
1.翠華森として遠し、白首颯として淒其なり。
2.かの名選手を髣髴とさせる走りだ。
3.神主を呼び禳禱の儀を行う。
4.襁褓を用いて子を背負う。
5.台風一過の晴昊が広がる。
6.盥沐して汚れを落とす。
7.畏れ多くも輓輦の職務を担う。
8.天地に跼蹐して素性の露れんことを恐る。
9.神罰を恐れ、人皆一様に拑口する。
10.若き娘の嫋娜たる後ろ姿を見る。
11.獅子を象った印鈕を撮み上げる。
12.強風に旌幟がはためく。
13.部屋の中は多くの本が淆紊とした状態だ。
14.黙拝拈香いと重重しく、更に合掌久しゅうす。
15.藾蒿から作った生薬を飲む。
16.惟春禽の嘲哳たるのみ耳に絶えず。
17.手術で癰疽を取り除く。
18.心怦怦として諒直なり。
19.堂堂と康衢通逵を行く。
20.叔や田に于く、乗鴇に乗る。
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21.履むべき道をらかに照らせり。
22.魚を得てを忘る。
23.次から次へと宝をり求める。
24.鎌を掛けるとち一人が反応を示した。
25.山道でに足を刺される。
26.いたる緑の黒髪、風に乱れたり。
27.火に寄り来て、柴折りてぶ。
28.色取り取りに膾を盛る。
29.日暮れて、戌の刻にとす。
30.雉蓆が黄色い花を咲かせる。
 
(二)
1.他者へのザンボウが目に余る。
2.我が身をツネって人の痛さを知れ。
3.版木に紙をのせてバレンで擦る。
4.鹹水をセンゴウして塩を得る。
5.輸送時に崩壊しないようガンジガラめに縛る。
6.フヨウの顔、柳の眉。
7.二人の証言の間にソゴが見られる。
8.大枚をハタいて高級家具を手に入れる。
9.スガるような目つきで助けを求める。
10.逃走中の犯人がケイラ中の巡査に見つかる。
11.富士のゼッテンから雲海を騁望する。
12.柔道の達人は、ワイクでも大男を倒す。
13.センビュウのある箇所の修正を依頼する。
14.青銅製のクシロが出土する。
15.ホウカを加熱して蜜蠟を採取する。
16.ホウカの煙で遠地に敵襲を知らせる。
17.シキミの葉から抹香を取る。
18.戸のシキミを跨いで部屋に入る。
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19.五デカグラム以内なので百二十円で送れる。
20.木箱を落としてササラにしてしまった。
 
(三)
1.米などの穀物の売買のこと。
2.猿回し。
3.あや模様が立派なさま。
4.物欲しげなさま。
5.天子の乗り物。天子の馬車。
 
きょきん、けいせつ、しゅび、そこう、
だい、てきちょう、ひゅううつ、らんが
 
(四)
問1
1.(   )一声
2.(   )垂釣
3.(   )狐鳴
4.(   )流浪
5.(   )牛従
6.君恩(   )
7.病入(   )
8.咬文(   )
9.万目(   )
10.風清(   )
 
かいがく、がいさい、けいし、こうか、
こうこう、しゃくじ、てんぱい、へいぜつ、
へきれき、ようきゅう
 
問2
1.苦学することたとえ。
2.世の中が平和であることのたとえ。
3.才能などを気付かれないように隠すこと。
4.互いに善を勧め励まし磨きあうこと。
5.親孝行すべきであるという教え。
 
切切偲偲文恬武嬉匡衡壁鑿苟且偸安
枯魚銜索感孚風動滑稽洒脱韜光晦迹
 
(五)
1.枳殻
2.障泥
3.葦雀
4.水甘草
5.飛白
6.鶏冠木
7.鷦鷯
8.恭菜
9.苟且
10.笑靨花
 
(六)
ア 1.憔悴 … 2.悴れる
イ 3.劬勤 … 4.劬れる
ウ 5.娶嫁 … 6.娶る
エ 7.覓挙 … 8.覓める
オ 9.慵懶 … 10.懶い
 
(七)
1.参商
2.謀叛
3.牢記
4.醒寤
5.津津
 
6.寸志
7.戯謔
8.爛柯
9.席捲
10.拇指
 
いぼう、えっき、かいかい、きょはく、
けんきん、さくぜん、さんじょう、どんぜい、
むび、ゆうう
 
(八)
1.人のゴボウで法事する。
2.エンカの駒。
3.目の上のコブ
4.アタラ口に風を入る。
5.コヅマを取る。
6.鼬の無き間のテン誇り。
7.ケンロの技
8.痴ならず聾ならざればとココウ成らず。
9.イガグリも内から割れる。
10.河はイイを以て故に能く遠し。
 
(九)
A 私の妻の祖母は――と云って、もう三四年前に死んだ人ですが――蔵前の札差で、名字帯刀御免で可なり幅を利かせた山長――略さないで云えば、山城屋長兵衛の一人娘でした。何しろ蔵前の札差で山長と云えば、今で云うと、政府の御用商人で二三百万円の財産を擁しておろうと云う、1.ソウソウたる実業家に当たる位置ですから、その一人娘の――ア.も男の子は二人あったそうです。――祖母が、小さい時から乳母日傘で大きくなったのは申すまでもありません、祖母の小さい時の、記憶の一つだと云う事ですが、お正月か何かの宮参りに履いた木履は、朱塗りの金2.マキエ模様に金の鈴の付いたものでしたが、おまけにその木履の胴が3.り貫きになっていて、祖母が駕籠から下りて木履を履く時には、ちゃんとその中に湯を通して置くと云う、贅沢な仕掛けになっているそうであります。
 祖母は、やっと娘になったかならないかの十四五の時から、蔵前小町と云うかまびすしい評判を立てられたほどあって、それはそれは美しい娘であったそうです。が、結婚は頗る不幸な結婚でありました。十七の歳に深川木場の前島宗兵衛と云う、天保頃の江戸の4.ブゲンシャの番附では、西の大関に据えられている、千万長者の家へ貰われて行ったのですが、それは今で云う政略結婚で、その頃段々と家運の傾きかけた祖母の家では前宗(前島宗兵衛)に、十万両と云う途方もない借財を5.コシラえていましたが、前宗と云う男が、聞こえた6.インゴウ屋で、厳しい督促が続いたものですから、祖母の父はその督促除けと云ったような形で、又別の意味では借金の穴埋めと云ったような形で、前島宗兵衛が後妻を探しているのを幸いに、大事な可愛い一人娘を、犠牲にしてしまったのです。(菊池寛「ある恋の話」より)
 
B 豊吉は静かに立ち上がって河の岸に下りた。そして水のイ.をとぼとぼとたどって河下の方へと歩いた。
 月はさえにさえている。城山は真っ黒な影を河に映している。ウ.んで流るる辺りは鏡のごとく、瀬をなして流るるところは月光砕けてぎらぎら輝(ひか)っている。豊吉は夢心地になってしきりに流れを下った。
 河舟の小さなのが岸に繫いであった。豊吉はこれに飛び乗るや、7.トモヅナを解いて、棹(みざお)を立てた。昔の河遊びの8.シュレンがまだのこっていて、船はするすると河心に出た。(国木田独歩「河霧」より)
 
C 白南風は送梅の風なり。白光にして雲霧昂騰し、時によりて9.イササか小雨を雑じゆ。鬱すれども而も既に輝き、陰湿漸くにエ.れて、愈愈に孟夏の青空を望む。その薫蒸するところ暑く、その蕩揺するところ、日に新にして流る。かの白栄と言い、白映と作すところのもの是也。蓋し又、此の白映の候に中たりて、オ.に我が歌興の煙霞と籠もるところ多きを以て、採って題名とす。もとより本集の歌品秋冬に尠なく、春夏に多きもその故なり。…(中略)…
 カ.うに風騒いやしくもすべからず。かの光明に参じ、虚実交交にして荘厳の秘密をキ.る、畢竟は此の我を観、我を識るなり。一なる生命の根源に貫徹すべきのみ。ク.ち、心地清明にして万象おのづからに透映し、品格整斉して10.キインおのづからに生動せむ。純情にして簡朴なる、幽玄にしてケ.富贍なる、情意コ.って詞華之に順じ、境涯極に入って象徴の香気一に鍾まる。一首は遂に一首にして亦生死の道なり。質実にして強靱ならされば得べからず。(北原白秋「白南風」より)



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