漢検1級模擬試験倉庫

(かんけんいっきゅうもぎしけんそうこ):漢検ブログの一。模擬試験を作成,公開している。略称,模試倉庫。

模擬試験その16(記事版)

「模擬試験その16」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。

「続きを読む」をクリックしてご覧ください。



(一)
1.雑踏の街衢を足早に通り抜ける。
2.大きな扉が闔闢を繰り返す。
3.嶢嶷として山が聳える。
4.長年分裂していた多くの国を苞裹する。
5.縹緲たる荒野に風の声が響く。
6.山路葩卉繁く、野田風日好し。
7.無残にも孥戮が行われた。
8.墳衍の広陸に背いて皐隰の沃流に臨めり。
9.無実の罪で圉絆される。
10.波激しく沸き立ちて滂湃たり。
11.儁劭高邁なる天分を持つ。
12.耳聊啾として、戃慌(とうこう)たり。
13.民衆は皆妖孼を恐れている。
14.方鼎彝樽は、分器を異姓の国に致さん。
15.萁稈一石は吾が二十石に当たる。
16.大いなる鵠、皎潔として雪の如し。
17.螽蝗を佃煮にして食す。
18.失敗して喑噁𠮟咤される。
19.嬋姸たる両鬢が春風に靡く。
20.春江瀲瀲として清く且つ急なり。
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21.しい風が吹き抜ける。
22.小さなに揺られて行く。
23.し縫いで色の濃淡を付ける。
24.その場にり動かなくなる。
25.古着屋で木綿のを買う。
26.の中で蚕が繭を作る。
27.夜はかに更けそめて、周囲は静まっている。
28.河原のが強風に大きく揺れ動く。
29.見馴れぬ船がってある。
30.筬虫が蚯蚓を捕食する。
 
(二)
1.詐欺師がキベンを弄する。
2.夜空にスバルが煌めく。
3.手足にケイレンが表れ、容体が悪化する。
4.ニッショクの労を惜しまず、作品を仕上げる。
5.クドクドと説明されて逆に分からない。
6.退隠して詩歌俳諧をショウケンの具とする。
7.モジアミを用いて小魚を取る。
8.月下美人がフクイクと香る。
9.無理がタタって体調を崩す。
10.奔放シュウケイなる筆力、鼎を扛ぐるが如し。
11.船舶が岩礁にカクザする。
12.失敗し、てて加えて嘲笑される。
13.国家元首が国の統治権をソウランする。
14.上司をカシャに招いて懇ろにもてなす。
15.餞別の品をありがたくラクショウする。
16.ラクショウから様々な乳製品が作られる。
17.大きなトガにより厳罰が下される。
18.大きなトガの木を大胆に伐採する。
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19.数ヘクトリットルの節水効果がある。
20.シツケの厳しい家庭に生まれる。
 
(三)
1.罪によって辺地へ追放されること。
2.絵の具。彩色。また、絵画。
3.良くないことを始める。悪い前例を作る。
4.楽器の音などが冴えわたるさま。
5.ものういさま。なまけること。
 
さくよう、しんい、たくし、たんせい、
へいし、ほうてき、ようらん、りゅうりょう
 
(四)
問1
1.(   )朝報
2.(   )暮来
3.(   )動地
4.(   )括羽
5.(   )同時
6.鬱肉(   )
7.断鶴(   )
8.悲壮(   )
9.得魚(   )
10.横行(   )
 
かんてん、しんきょ、ぞくふ、ぞくれい、そったく、
だんらん、ばっこ、ぼうせん、りんり、ろうほ
 
問2
1.根本よりも末端を重視するたとえ。
2.才能が抜群にすぐれていること。
3.短所の改善に努めること。
4.平和な世の中を楽しむさま。
5.戦いに負けて逃げるさま。
 
佩韋佩弦焦頭爛額、鼓腹撃壌寤寐思服
燕頷虎頭騰蛟起鳳轍乱旗靡、投瓜得瓊
 
(五)
1.鉄樹
2.草蝦
3.蠹魚
4.黴雨
5.海若
6.黒三稜
7.吐綬鶏
8.羅漢松
9.四照花
10.雨久花
 
(六)
ア 1.祺祥 … 2.祺い
イ 3.恃憑 … 4.憑む
ウ 5.董督 … 6.董す
エ 7.顚蹶 … 8.蹶れる
オ 9.諷詠 … 10.諷んじる
 
(七)
1.厖鴻
2.寒士
3.偏頗
4.恢復
5.悽戚
 
6.敝衣
7.内郤
8.邇来
9.駻突
10.任免
 
えつえき、きょうあい、げきしょう、じゅんぷく、しょうこう、
ちゅっちょく、はいがい、ばんきん、ぶげん、りかん
 
(八)
1.セイコクを射る。
2.書三度写せば魚もとなる。
3.チョウベン馬腹に及ばず。
4.河童に塩をアツラえる
5.シジの齢を数う。
6.遇うや柳因別るるやジョカ
7.法螺とラッパは大きく吹け。
8.カイロクの災い。
9.瑾を懐きを握る。
10.騏驥のキョクチョクは駑馬の安歩に如かず。
 
(九)
A 私は峰伝いに峠路へ下って帰路に就こうとする。峠路で時々炭売りの婦たちに出あうことがある。彼女等は一様に誰も皆山袴を穿き、負い子に空俵を結びつけてあったり提灯や菅笠などを吊るしてあったりする。すこやかな面もちをした口に駄菓子などが投げこまれて、もぐもぐとア.りながら峠路を登って来る。一日の仕事を終え帰路につきつつある彼女等は決して急ごうとはしない。のさりのさりと緩やかな歩みを運んで行く。峠を下る頃、全く紅葉し尽した大嶺の南面一帯が、今、沈もうとする秋日の名残を受けて1.マブしく照り輝いている。日筋が蒼天に流れわたって、ふり仰ぐ真上にあかあかと見渡される。群を抜く鋒杉が見えると思うと茜色に梢を染められ、それがまた非常に鮮やかに虚空にうかんで見える。四山の紅葉を振るい落とそうとするような馬のイ.きが聞えることもある。草刈りが曳き後れた馬の嘶きである。時とすると秋天の変わり易い天候が忽ちの間に四辺をかき曇らせ、見る見る霧のような小雨を運んで来ることもある。寒冷の気が俄に肌を2.カスめて来る。路の辺に紅の玉をつけた梅もどきの枝に尾を動かしているウ.は、私の近寄るのも知らぬげに寒さにエ.えている。行き逢う駄馬がオ.を振るわして雨の滴を顔のあたりへ飛ばせて来ることもある。3.ショウジョウたる気が犇々と身に応えてくる。不図(ふと)行く手を眺めると、傍らの林間に白々と濃い煙が細雨の中をカ.って行く光景に出遭う。炭売りから帰る婦たちが大樹の下などに集って、焚き火に暖をとる為の仕業であることがわかる。私も近寄って仲間に加わることがある。燃えしぶっていた焚き火が俄に明るく燃え上り、火焰がすさまじい音と共に濠々と立つ白煙を舐め尽くして終う。人の輪が少し後ろへ下って、各々の顔に束の間の歓びの情が溢れて見える。(飯田蛇笏「茸をたずねる」より)
 
B 『八犬伝』は文化十一年、馬琴四十八歳の春肇輯五冊を発行し、連年あるいは隔年に一輯五冊または六、七冊ずつキ.発梓し、天保十二年七十五歳を以て終結す。その間、年を閲する二十八、ク.巻帙百六冊の多きに達す。その気根の大なるは東西古今に4.リンを絶しておる。もしただ最初の起筆と最後の終結との年次をのみいうならばこれより以上の歳月を閲したものもあるが、二十八年間絶えず稿を続けて全く休息した事がない『八犬伝』の如きはない。僅かに『神稲水滸伝』がこれより以上の年月を費やしてこれより以上の巻を重ねているが、最初の構案者たる定岡の筆に成るは僅かに二篇十冊だけであって5.ジヨは我が小説史上余り認められない作家の6.ゾクチョウ狗尾である。もっともアレだけの巻数を重ねたのはやはり相当の人気があったのであろうが、極めて空疎な武勇談を反覆するのみで曲亭の作と同日に語るべきものではない。『八犬伝』もまた末尾に近づくにしたがって7.キョウドの末魯縞を穿つあたわざるケ.みが些かないではないが、二十八年間の長きにわたって喜寿に近づき、殊に最後の数年間は眼疾を憂い、終に全く失明して8.クジュ代筆せしめて完了した苦辛9.サンタンを思えば構想文字に多少の倦怠のあるは止むを得なかろう。とにかく二十八年間同じ精力を持続し、少しもタルミなく日程を追って最初の立案を(多少の変更あるいは寄り道はあったかも知れぬが)設計通りに完成終結したというは余り聞かない――というよりは古今に例のない芸術的労作であろう。無論、芸術というは蟻が塔を積むように長い歳月を重ねて大きなものを作るばかりが10.ノウジではない。が、この大根気、大努力も決してコ.算籌外には置かれないので、単にこの点だけでも『八犬伝』を古往今来の大作として馬琴の雄偉なる大手筆を推讃せざるを得ない。(内田魯庵「八犬伝談余」より)



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