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模擬試験その17(記事版)

「模擬試験その17」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。

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(一)
1.螽斯の羽、薨薨たり。
2.砒石の毒により死に至る。
3.冷たい風に、蒸し暑い谷の瘟気が取れる。
4.を結び騎を連ぬ。
5.部屋の中が蟾魄の光で仄かに見える。
6.角枕たり、錦衾爛たり。
7.自ら恥ず、櫟樗遠器に非ざるを。
8.外にては傅訓を受け、入りては母儀を奉ず。
9.思春期は自歉の思いに駆られやすい。
10.連輝照らして瓊瑩なり。
11.場は静まりかえり、摩戛の音だけが聞こえる。
12.殴り合いで衄衊が飛び散る。
13.雪の上に鞋痕が残っている。
14.怒り嘆く者、尠少にあらず。
15.湿った土の上を蠑螈が這う。
16.寥闃とした荒野に一人佇む。
17.月に向かって胡笳を吹く。
18.間居日に清浄、修竹自ら檀欒
19.遨怡して日頃の鬱憤を晴らす。
20.莨宕を用いて咳を去る。
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21.大洋をって海岸へと辿り着く。
22.に多様な生態系が見られる。
23.火山の噴火の影響で湖がる。
24.不愉快な発言にをつりあげる。
25.黒貂のを着る。
26.世をめた功績で後世に名を遺す。
27.商いは牛の
28.に遺憾な出来事であった。
29.枠の外にみを記載する。
30.樹木の穴に猴酒ができる。
 
(二)
1.温かい言葉にカタジケナく思う。
2.ヒチリキの音色に耳を澄ませる。
3.ミソギのために川に入る。
4.下書きに無い字が清書にザンニュウしている。
5.山を貫いてズイドウが開通する。
6.大事故の目撃者たちは皆ワナナいた。
7.晴れ渡ったソウキュウを仰ぎ見る。
8.相手の妙手を受け、次の一手を考えアグむ。
9.距離を保って前を行く車をツイジョウする。
10.実績がないためにビョウシされる。
11.シュユも弛まず努力を続ける。
12.魚をモリで突いて捕まえる。
13.白いシュゼンを蓄えた仙人と出逢う。
14.儀礼に則り神前にサイシを供える。
15.ケンアイの精神で分け隔てなく人々を慈しむ。
16.ケンアイの功に過ぎないと謙遜する。
17.葦を編んで日除けのためのを作る。
18.豆腐を煮るとが立つ。
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19.山の向こうのヤチに住む。
20.面白やマテの居る穴居らぬ穴。
 
(三)
1.非常に忙しいこと。
2.才能や知識が非常にすぐれていること。
3.離婚のたとえ。
4.肌着。
5.舟唄。
 
えいまい、けいしん、しんさん、そうげき、
ちんちょう、とうしょう、はきょう、らんか
 
(四)
問1
1.(   )玉石
2.(   )流爛
3.(   )摘句
4.(   )孤独
5.(   )戴白
6.烈士(   )
7.朝耕(   )
8.満目(   )
9.既往(   )
10.宴安(   )
 
えんまん、かんか、じゅんめい、しょうじょう、じんしょう、
すいちょう、ちんどく、ていとう、ふきゅう、ぼうん
 
問2
1.集まれば小物でも大きな影響を持つたとえ。
2.新築の家の完成を祝う言葉。
3.天子の崩御。
4.固い友情のたとえ。
5.危険を冒して大きな利益を得るたとえ。
 
竹苞松茂宮車晏駕探驪獲珠乾端坤倪
蓋瓦級甎、雷陳膠漆滾瓜爛熟、聚蚊成雷
 
(五)
1.鴛鴦
2.海燕
3.鹿尾菜
4.蘭草
5.海驢
6.女青
7.赤秀
8.紫茉莉
9.寒蟬
10.委曲
 
(六)
ア 1.闕失 … 2.闕ける
イ 3.浩瀚 … 4.瀚い
ウ 5.蟬蛻 … 6.蛻る
エ 7.懼懣 … 8.懣える
オ 9.溟濛 … 10.溟い
 
(七)
1.執拗
2.迥遼
3.硬貨
4.暁更
5.烏合
 
6.慙靦
7.詔勅
8.挺秀
9.纘緒
10.展墓
 
かしょう、ききゅう、きたん、そうたい、たいご、
たくらく、ちょへい、てんたん、みつじ、りんじ
 
(八)
1.ソクインの心は仁の端なり。
2.コハクは腐芥を取らず。
3.千鈞の弩を以てカイヨウを射る。
4.ケンパク同異の弁。
5.クンシュ山門に入るを許さず。
6.セキシンを負う。
7.珠玉のガレキに在るが如し。
8.ウチカブトを見透かす。
9.髪をカンして櫛る。
10.大功を天下に建つる者は、必ず先ずケイモンの内を修む。
 
(九)
A 1.メイモクしてヂッと聞いて居りますと、この、チーン、チーン、チーンと云う声は、どうしても此の地上のものとは思われません。どう考えて見ても、この声は、地の底四五尺の処から響いて来るようにきこえます。そして、チーン、チーン、如何にもア.を叩いて静かに読経でもしているように思われるのであります。これは決して虫では無い、虫の声ではない、……坊主、しかし、ごく小さい豆人形のような小坊主が、まっ黒い衣をきて、たった一人、静かに、……地の底で鉦を叩いて居る、其の声なのだ。何の2.ジュソか、何の因果か、どうしても一生地の底から上には出る事が出来ないように運命づけられた小坊主が、たった一人、静かに、……鉦を叩いて居る、一年のうちで只此の秋の季節だけを、仏から許された3.ホウエツとして、誰に聞かせるのでもなく、自分が聞いて居るわけでもなく、只、チーン、チーン、チーン、……死んで居るのか、生きて居るのか、それすらもよく解らない……只而し、秋の空のように青く澄み切った小さな眼を持って居る小坊主……私には、どう考えなおして見ても、こうとしか思われないのであります。(尾崎放哉「入庵雑記」より)
 
B 野に見た処女の羞じろうて家も名もあかさぬのに言いかける文句をまず、4.ヒルつみから起こして、一本立つ花の咲いたイ.の木に目を移し順々に枝の様を述べ、恐らく其の枝々の様子を、沢山の少女はあるがどれもこれも処女ではないのを不満に思う心に絡まし、直に主題に入りかねて、対句を利用した後、ウ.考えの中心は出来て来たが、やはり5.チュウチョしながら、中つ枝の様子を述べている。此が却って、外的には注意を集めるだけの重々しさを出して居る。中つ枝の伸びない、芽吹きの若さに心がついて、思う処女の人を恥じる、まだ男せぬ女らしい艶々しい頰の色を讃美する点に達したものだ。但し、此の歌は、まだ続きの文句か、第二首目かがあったのが、脱落した儘で伝わったものと思われる。…(中略)…
 黒人の此のしなやかさの、人麻呂から来ている事は、明らかである。叙事詩や歌垣の謡や、ほかい人の流布して歩いた物語歌の断篇やら、騒がしいものばかりの中に、どうしてこんなよい心境が、歌の上に現れたのであろう。此は、恐らく、悲しい恋に沈む男女や、つれない世の中に小さくなって、遠国に6.ロメイを繫ぐ貴種の流離物語や、ますら雄という意識に生きる、純で、素直な貴種の人が、色々な7.カンナンを経た果が報いられずして、異郷で死ぬる悲しい事蹟などを語る叙事詩が、ほかい人の手で8.き散らされて、しなやかな物のあわれに思いしむ心を展開させたのである。其が様式の上には、豊かな語彙をエ.し、内容の方面では、しなやかで弾力のある言語情調を、発生させたのである。(折口信夫「叙景詩の発生」より)
 
C 半三郎は二年前にある令嬢と結婚した。令嬢の名前は常子である。これも生憎恋愛結婚ではない。ある親戚の老人夫婦に仲人を頼んだ媒妁結婚である。常子は美人と言うほどではない。もっともまた醜婦と言うほどでもない。ただまるまるオ.った頰にいつも微笑を浮かべている。奉天から北京へ来る途中、寝台車の南京虫にカ.された時のほかはいつも微笑を浮かべている。しかももう今は南京虫に二度と螫される心配はない。それは××胡同の社宅の居間に9.コウモリ印の除虫菊が二缶、ちゃんと具えつけてあるからである。…(中略)…
 半三郎はここまで覚えている。少なくともその先はここまでのようにはっきりと記憶には残っていない。何だか二人の支那人と喧嘩したようにも覚えている。またキ.しい梯子段を転げ落ちたようにも覚えている。が、どちらも確かではない。とにかく彼はえたいの知れない幻の中を10.ホウコウした後やっと正気をク.恢復した時には××胡同の社宅に据えた寝棺の中に横たわっていた。のみならずちょうど寝棺の前には若い本願寺派の布教師が一人、引導か何かを渡していた。
 こう言う半三郎の復活の評判になったのは勿論である。「順天時報」はそのために大きい彼の写真を出したり、三段抜きの記事を掲げたりした。何でもこの記事に従えば、喪服を着た常子はふだんよりも一層にこにこしていたそうである。ある上役や同僚は無駄になったケ.香奠を会費に復活祝賀会を開いたそうである。もっとも山井博士の信用だけは危険に瀕したのに違いない。が、博士は悠然と葉巻の煙を輪に吹きながら、巧みに信用を恢復した。それは医学を超越する自然の神秘を力説したのである。つまり博士自身の信用の代わりに医学の信用をコ.抛棄したのである。(芥川龍之介「馬の脚」より)



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