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模擬試験その22(記事版)

「模擬試験その22」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。

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(一)
1.その体、渾涵光芒、百代に雄視す。
2.祀廟にまつられた偉人に敬意を示す。
3.群臣をして習肄せしむ。
4.遐陬の地に移り住む。
5.感染症予防のために孑孒を駆除する。
6.遠方の奇獣、蜚禽及び白雉、諸物を縦つ。
7.錚錚たる巨匠たちの提撕を受けた人物だ。
8.不遇な少年に矜憫の情を抱く。
9.謀叛を企て、兵を槐宸に集める。
10.辺りに孩嬰の泣き声が響き渡る。
11.普通の関税以外に釐捐が課せられる。
12.その懋績の裏に長年の努力がある。
13.檣桁の朽ちかけた船が発見される。
14.径輪を量り広袤を考え城洫を経(はか)る。
15.儚くも蜉蝣の如く夭死せり。
16.汨汨たる川のせせらぎを聞く。
17.常に敝衣薄食にして、車馬は羸敗せり。
18.漂う異臭に人々は犇散した。
19.裏切ることのないよう盟歃する。
20.国家を鎮し、百姓を撫し、餉饋を給す。
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21.既に富めるにぞ已まざる。
22.夏の日に巨大なが降る。
23.駕をげて来臨す。
24.を滑らかに動かす。
25.められ罵らるるに耐ゆ。
26.最初の案にぶ案は出なかった。
27.久々のを楽しむ。
28.を築いて敵を迎え撃つ。
29.うち湿る革の函、ゆる褐色。
30.核太棗の種子を漢方薬にする。
 
(二)
1.二人の間にはアウンの呼吸が見られる。
2.好きな歌の歌詞をソラんじる。
3.犯罪をホウジョした罪に問われる。
4.ジュクシ臭い酔っ払いに声を掛けられる。
5.ホタビに手をかざして暖まる。
6.この建物は大蔵省が管轄するカンガであった。
7.己のトウマイ無知なるを嘆く。
8.イブし銀の演技で観客を魅了する。
9.陸上のトウテキ種目に出場する。
10.アコメ姿の童に出会う。
11.責任を人にカズけて逃れる。
12.ウイキョウの種子を香辛料として使う。
13.枝のワダカマった盆栽を買う。
14.涼し気なトウ椅子に腰かける。
15.紛争によるヘイセンで一面焼け野原となる。
16.よく見ればナズナ花咲く垣根かな。
17.上司が急病のため、職務をセッコウする。
18.他人行儀も困るが、セッコウな態度も困る。
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19.そんなことはトテもできそうにない。
20.エビで鯛を釣る。
 
(三)
1.きびしく残忍なこと。
2.怒ること。いきどおること。
3.流れる涙と鼻水。
4.矢を入れて携行する道具。
5.紙筆を手にしながら、詩文が書けないこと。
 
えいはく、けいらん、ころく、しし、
しょうこく、ていい、ふんい、りゅうざん
 
(四)
問1
1.(   )吠日
2.(   )閃電
3.(   )孤高
4.(   )高会
5.(   )怪事
6.載籍(   )
7.車胤(   )
8.八面(   )
9.華亭(   )
10.墨痕(   )
 
かくれい、けんかい、こうかん、しゅうけい、しょっけん、
ちしゅ、とつとつ、へきれき、りんり、れいろう
 
問2
1.書物を繰り返し読むこと。学問に熱心なこと。
2.国の滅亡を嘆くことのたとえ。
3.夫婦の仲が良いことのたとえ。
4.とても貧しいことのたとえ。
5.一日中。また、一日中思うこと。
 
夙夜夢寐、冶金踊躍韋編三絶、琴瑟相和
銅駝荊棘撥雲見日、甑塵釜魚空谷跫音
 
(五)
1.磯魚
2.楊梅
3.側金盞花
4.余波
5.礬水
6.洋玉蘭
7.馬銜
8.檀香
9.美人局
10.茅渟鯛
 
(六)
ア 1.懊悩 … 2.懊む
イ 3.流湎 … 4.湎れる
ウ 5.嫩葉 … 6.嫩い
エ 7.使嗾 … 8.嗾ける
オ 9.贍賑 … 10.贍す
 
(七)
1.納租
2.大過
3.悪札
4.赦宥
5.調法
 
6.烏鷺
7.森閑
8.輿丁
9.的歴
10.叩首
 
げきせき、けっかく、さいきん、だかん、ちゅうばつ、
ひこう、へいえん、ほぜい、よふ、らんか
 
(八)
1.キキュウを継ぐ。
2.功名をチクハクに垂る。
3.ショウキク猶存す。
4.前車のテツを踏む。
5.バクシュウの嘆。
6.キチョウ旧林を恋い、池魚故淵を思う。
7.慢蔵は盗を誨え、ヤヨウは淫を誨う。
8.リョウゲンの火。
9.ジュシともに謀るに足らず。
10.花中のオウゼツは花ならずして芳し。
 
(九)
 こう云って信一は地袋の中から、奈良人形のア.猩猩や、極め込み細工の1.ジョウとイ.や、西京の芥子人形、伏見人形、伊豆蔵人形などを二人のまわりへ綺麗に列べ、さまざまの男女の姿をした首人形を二畳程の畳の目へ数知れず挿し込んで見せた。二人は布団へ腹這いになって、ウ.を生やしたり、眼をむきだしたりして居る巧緻な人形の表情を覗き込むようにした。そうしてこう云う小さな人間の住む世界を想像した。
「まだここに絵双紙が沢山あるんだよ」
と、信一は又袋戸棚から、半四郎や菊之丞の似顔絵のたとうに一杯詰まって居る草双紙を引き擦り出して、色々の絵本を見せてくれた。何十年立ったか判らぬ木版刷の極彩色が、光沢(つや)も2.せないで鮮やかに匂っている美濃紙の表紙を開くと、3.カビ臭いケバケバの立って居る紙の面に、旧幕時代の美しい男女の姿が生き生きとした目鼻立ちから細かい手足の指先まで、動き出すように描かれている。丁度此の屋敷のような御殿の奥庭で、多勢の腰元と一緒にお姫様が蛍を追って居るかと思えば、淋しい橋の4.タモトで深編み笠の侍が下郎の首を打ち落し、死骸の懐中から奪い取った文箱の手紙を、月にかざして読んで居る。其の次には黒装束に覆面の曲者がお局の中へ忍び込んで、ぐっすり寝て居るエ.椎茸髱の女の喉元へ布団の上から刀を突き通して居る。又ある所では行灯の火影かすかな一間の中に、濃艶な寝間着姿の女が血のしたたる剃刀を口に咬(くわ)え、虚空を掴んで足許にオ.れて居る男の死に態をじろりと眺めて、「ざまを見やがれ」と云いながら立って居る。信一も私も一番面白がって見たのは奇怪な殺人の光景で、眼球が飛び出して居る死人の顔だの、胴斬りにされて腰から下だけで立って居る人間だの、真っ黒な血痕が雲のようにカ.をなして居る不思議な図面を、夢中になって覗き込んで居ると、
「あれ、また信ちゃんは人の物を徒(いたずら)して居るんだね」
こう云って、友禅の振袖を着た十三四の女の子が襖を開けて駈け込んで来た。額のつまった、眼元口元の5.リリしい顔に子供らしい怒りを含んで、つッと立った儘弟と私の方をきりきり6.め付けている。信一は一縮みに縮み上がって蒼くなるかと思いの外、
「何云ってるんだい。徒らなんかしやしないよ。お友達に見せてやってるんじゃないか」
と、まるで取り合わないで、姉の方を振り向きもせずに絵本を繰っている。…(中略)…
 キ.緋羅紗を掛けた床の雛段には、浅草の観音堂のような紫宸殿の7.イラカが聳え、内裏様や8.ゴニンバヤシや官女が殿中に列んで、左近の桜右近の橘の下には、三人上戸の仕丁が酒をク.めて居る。其の次の段には、燭台だのお膳だのケ.鉄漿の道具だの唐草の金蒔絵をした可愛い調度が、此の間姉の部屋にあったいろいろの人形と一緒に飾ってある。…(中略)…
ピシッと鑽り火を打つように火花が散って、光子の手からコ.蠟燐寸が燃え上がると、やがて部屋の中程にある燭台に火が移された。
西洋蠟燭の光は、朦朧と室内を照らして、さまざまの器物や置物の黒い影が、魑魅9.モウリョウの10.バッコするような姿を、四方の壁へ長く大きく映して居る。(谷崎潤一郎「少年」より)



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