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模擬試験その29(記事版)

「模擬試験その29」の問題と解答です。(ヒントはありません。)
問題文などは省略しておりますので、形式等にご注意ください。

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(一)
1.名声藉甚たる学者の講筵に列する。
2.歯齦を見せて諂笑する。
3.王臣蹇蹇躬の故にあらず。
4.占筮して男児胎孕の兆候を見る。
5.蔦蘿の攀縁するが如く綢繆す。
6.家産傾き、一族郎党窘迫す。
7.狎客に麤景を差し出す。
8.宰相痼疾急変して薨去す。
9.人の云(ここ)に亡ぶる、邦国殄瘁すと。
10.我が国でいう庠序、黌宇に当たる。
11.鳶肩豺目、洞精瞠眄、口吟舌言す。
12.寤寐にも舐犢の愛は絶えず。
13.椽桷朽ち、簷蛛跋扈す。
14.皚皚たる銀世界に寒柝が響く。
15.相場師の糶糴をなすが如し。
16.若き弟子を譬説し提撕す。
17.黥面の長に里閭の案内を頼む。
18.闔国の民、怛然として驚駭す。
19.明日出でずんば、即ち死鷸有らん。
20.鶯遷して珥貂軒冕となる。
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21.駕籠き駕籠に乗らず。
22.乾燥した豆をく。
23.膚をき、痕を残す。
24.風が吹き、の葉が揺れ動く。
25.日が昃き、が塒に帰る。
26.小児が突如けを起こす。
27.桃李もの言わざれども下自らを成す。
28.を刺して抽薪止沸する。
29.帰郷するも、その滄桑の変にる。
30.大将が鬨頭を発する。
 
(二)
1.人の失敗をヤユする。
2.クグツの如く操られる。
3.旅先で旧友とばったりカイコウする。
4.前線へシチョウを輸送する。
5.金魚のエラがゆらゆらと動く。
6.白髪交じりのビンを手で弄る。
7.弱い心根をオクビにも出さない。
8.戦争のシュウエンにより平和が訪れる。
9.優れたシヒンを持ち神童と呼ばれる。
10.両手をコマヌいたまま一揖する。
11.完敗してジジの心を失う。
12.酒にタダれた生活を送る。
13.寄稿して読者のイッサンに博す。
14.清らかな川でミソギを行う。
15.店員に商品の購入をショウヨウされる。
16.食いっパグれのない収入を確保する。
17.寝床にアンガして体を休める。
18.法皇アンガの知らせに涙する。
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19.鎧のホロが流れ矢を防ぐ。
20.ヘクトグラム単位で重さを量る。
 
(三)
1.人家などの立ち並ぶ土地。
2.前もって立てている計画。予ての考案。
3.建築物が広大でりっぱなこと。
4.詩作時に参考書を多く並べ広げること。
5.美人。また、芸者。
 
うだい、がいく、こうくん、さいさく、
せいちく、だっさいぎょ、よさつ、りんかん
 
(四)
問1
1.(   )晦迹
2.(   )寂静
3.(   )円蓋
4.(   )邪侈
5.(   )反正
6.渾金(   )
7.厳塞(   )
8.栄諧(   )
9.余韻(   )
10.石破(   )
 
こうれい、じょうじょう、てんきょう、とうこう、ねはん、
はくぎょく、はつらん、ほうてい、ほうへき、ようきょう
 
問2
1.一触即発の緊迫した状況。
2.自己を顧みず、他者に尽くすこと。
3.すぐれた洞察力のたとえ。
4.苦しい境遇にいて落ちぶれたさま。
5.完璧なこと。
 
低徊趣味、弩張剣抜、明察秋毫金甌無欠、
戦戦兢兢跫音空谷、窮途潦倒、摩頂放踵
 
(五)
1.百舌
2.角髪
3.秦皮
4.上枝
5.熊猫
6.山梗葉
7.霍公鳥
8.眼旗魚
9.零余子
10.三毬杖
 
(六)
ア 1.餒士 … 2.餒える
イ 3.彫鏤 … 4.鏤める
ウ 5.猜意 … 6.猜む
エ 7.踟躇 … 8.躇う
オ 9.愆義 … 10.愆る
 
(七)
1.派別
2.椿寿
3.允当
4.水害
5.充溢
 
6.煩熱
7.多端
8.開帳
9.出色
10.銷遣
 
かんさい、けいがん、けつじん、こうそう、じょくしょ、
たくらく、ていご、はいもん、ようせい、れんべい
 
(八)
1.コウガイ死に赴くは易し。
2.鯨にシャチホコ
3.ケラ腹立つれば鶫喜ぶ。
4.シランの室に入るが如し。
5.一言既に出ずればシバも追い難し。
6.タンゲイすべからず。
7.カイドウの雨に濡れたる風情。
8.イッキに七たび起つ。
9.虎グウを負う。
10.蕨のホタで手を切れば骨まで切れる。
 
(九)
 何事にも倦き果てたりしわが身の、なお折節にいささかの興を催すことあるは、町中の寺を過る折からふと思い出でて、その庭に入り、古墳の苔をア.って、見ざりし世の人をイ.う時なり。
 見ざりし世の人をその墳墓に訪うは、生ける人をその家に訪うとは異なりて、1.カンケンの辞を陳ぶるにも及ばず、手土産たずさえ行くわずらいもなし。此方(こなた)より訪わまく思い立つ時にのみ訪い行き、わが心のままなる思いに耽りて、去りたき時に立ち去るも強いて袖引きとどめらるる虞れなく、幾年月打ち捨てて顧みざることあるも、軽薄不実のウ.りを受けん心づかいもなし。雨の夜のさびしさに書を読みて、書中の人を思い、風静かなる日その墳墓をたずねて更にそのエ.為人を憶う。この心何事にも喩えがたし。寒夜ひとり茶を煮る時の情味オ.かこれに似たりともいわばいうべし。
 わが東京の市内に残りし古碑カ.断碣、その半ばは癸亥の歳の災禍に2.ウユウとなりぬ。山の手の寺院にあるもの、幸いにして3.ブバの災いを免かれしといえども、移り行く世の気運は永くキ.市廛繁華の間に金石の文字を存ぜしむべきや否や。もしこれ4.キジンの憂いにあらずとなさんか、掃墓の興は今の世に取り残されしわれらのわずかにこれを知るのみに止まりて、われらが子孫の世に及びては、これを知らんとするもまた知るべからざるものとはなりぬべし。…(中略)…
 ことし甲子の暮春、日曜日にもあらず大祭日にもあらぬ日なり。前夜の雨に表通りも砂ほこりをさまりて、吹き添う微風に裏町の5.ヌカルミも大方はかわきしかと思われし昼過ぎ。丸の内うちより神田を過ぎて小石川原町なる本念寺に大田南畝の墓を弔いぬ。われ小石川白山のあたりを過る時は、必ず本念寺に入りて北山南畝両儒の墓を弔い、また南畝が6.コウエイにしてわれらが友たりし南岳の墓に香華を手向くるを常となせり。震災の時これらの墳墓いかがなりしや。殊に南畝の墓碑はこの7.チョウイキにても形大なるものなれば、倒れ砕けはせざりしやと心にかかりていたりしが、この日行きて見るにその位置少しく変わりしのみにて石は全かりき。南岳の墓は本のところに依然として立ちたり。自然石にて面に大田南岳墓。碑陰にまっくろな土瓶つっこむ清水かなの一句を刻す。これ南岳の句にして小波巌谷先生書する所、石もまた巌谷翁のク.を捐てて建てられしものなり。われ初めて南岳と交わりを訂せしは明治三十二年の頃清朝の人にして俳句を善くしたりし蘇山人羅臥雲が平川天神祠畔の寓居においてなりけり。南岳ケ.は亨。野口幽谷の門人なり。初め陸軍士官学校に入らんとして体格検査に合格せざりしかば、8.ソシを翻して絵事に従えるなり。その初め武を以て身を立てんと欲せしはその家世世征夷府に仕えて徒士(かち)たりしによれるもの歟。南岳少くして耳聾せり。人と語るに音吐鐘の如し。平生奇行に富む。明治卅八年秋八月日魯両国講和条約の結ばれし時、在野の政客暴民を鼓煽し電車を焼き官庁を破壊す。9.レンコクの下10.ジュンラを見ざること数日に及べり。市民各その欲する所を恣にする事を得たりしかば、南岳白日衣をまとわず釣り竿を肩にして桜田門外に至りコ.を御溝(おほり)に垂れて連日鯉魚十数尾を獲て帰りしという。(永井荷風「礫川徜徉記」より)
 

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