漢検1級模擬試験倉庫

(かんけんいっきゅうもぎしけんそうこ):漢検ブログの一。模擬試験を作成,公開している。略称,模試倉庫。

類義語難問 その5

類義語難問シリーズ第五弾です。
難しすぎて模試でボツになった類義語問題をメインに出題します。
今回も、全くできなくても気にしないでください^^;



1.返書 2.追従 3.登科 4.不屈 5.別世界

語群:[いっこてん、かいり、ごうこつ、せっけい、はいじん]


6.使者 7.守株 8.残飯 9.竽籥 10.吮癰舐痔

語群:[かてい、こくしゅう、さたろう、しょうふん、せいちょう]


解答はコチラ↓



1.回鯉(かいり)
回鯉:《越王勾践の臣、范蠡が、鯉の腹を裂いて書状を入れたという故事から》返事。返書。回鱗。

2.拝塵(はいじん)
《石崇は主君が外出するたびに車から降りて主君の車が走り去った後の塵を拝んだという「晋書」石崇伝の故事から》権力者におもねり、へつらうこと。(cf.塵を望んで拝す)

3.折桂(せっけい)
登科:中国で、科挙に合格することをいった語。登第。
折桂:《「桂を折る」「桂林の一枝」などの故事から》昔、中国で、科挙に合格すること。唐以降は、進士の試験に首席で合格すること。

4.傲骨(ごうこつ)
傲骨:《唐の李白は腰にかたくつよい骨があるので身を屈することができないと世人が評したという「鼠璞」傲骨の故事から》誇りを高くもって、人に屈しないこと。

5.一壺天(いっこてん)
一壺天:《後漢の費長房が薬売りの老翁とともに壺の中に入って別世界の楽しみを得たという「後漢書」方術伝の故事から》一つの小天地。別天地。別世界。(cf.壺中の天)

6.青鳥(せいちょう)
青鳥:《前漢の東方朔が3本足の青鳥の来たのを見て、西王母の使いだといったという「漢武故事」の故事から》使い。使者。また、書簡。

7.刻舟(こくしゅう)
刻舟:《舟から剣を落とした人が、舟が動くことを考えずに舟端に目印を刻みつけて水中の剣を捜したという「呂氏春秋」察今の故事から》時勢の移り変わりに気が付かないことのたとえ。いたずらに古い慣習を守ることのたとえ。(cf.舟に刻みて剣を求む)

8.佐太郎(さたろう)
佐太郎:《堺の豪家佐太郎が、参勤途上の紀州侯の家臣たちを冷や飯でもてなし、飯野の姓を許されたという故事から》冷や飯。残飯。

9.柯亭(かてい)
竽籥:ふえ。
柯亭:《後漢の蔡邕が柯亭館の垂木の竹で名笛を作った故事から》笛のこと。

10.嘗糞(しょうふん)
吮癰舐痔:腫れ物の膿みを吸い痔を舐めてまでして、人にひどくこびへつらうこと。
嘗糞:《呉に敗れた越王勾践が、呉王の糞を嘗めてその病気はじきに治るだろうと予言したという「呉越春秋」勾践入臣外伝の故事から》恥も外聞も捨てて、人にへつらうことのたとえ。


(解説にある熟語の意味は一部です。意味は基本的にデジタル大辞泉のものを載せていますが、類義であることを分かりやすくするために、内容を書き加えている項目もあります。)



今回の解答の語は全て、「goo国語辞書」(デジタル大辞泉)において、「"故事"を説明文に含む」で検索して見つけたものです。
この方法で見つけた「故事が基になった熟語」のうち、個人的に気になった語の殆どは、これまで何らかの形で出題してきました。

残り3つの語が残ったため、「おまけの語選択問題」として、ここで出題したいと思います。
(問題3つに対して、ダミーは2つです。)

1.大事業を起こす機会。
2.隠者の庭園や住居。
3.牛の別名。


語群:[うんう、かいてん、こくぼたん、さんけい、へいり]

<解答の表示>


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コメント

いや~難しい

超難問チャレンジ
1.2.4.5.10正解出来ました~
6.7.8は字は簡単ですが、出来なかった~しっかり復習もしま~す

おまけの語選択は全滅・・・とほほ

ありがとうございました!

  • 2017/01/06(金) 18:54:51 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

挑戦ありがとうございます

rikurokuさん、コメントありがとうございます。
半分正解ですか、流石ですね^^

難易度を前後半で揃えようとしたのですが、後半の方が難しくなってしまいました…(-ω-;)ウーン
「佐太郎」は流石に出題されないでしょう(笑)

おまけは、「うんう」がなんとなく書いて当たってしまいそうだったので、ダミーを入れましたが、やはりグッと難化してしまったようですね^^;
ちなみに、「雲雨」は「巫山雲雨」の意もあります。

こちらこそありがとうございました(^^)/

  • 2017/01/06(金) 20:34:13 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

手強し(苦笑)

うろ覚えが多すぎた(苦笑)
・傲骨→傲兀
・青鳥→青牒
・佐太郎→(わからず。でも、勘でこういう人名だろうと推測して一応〇。・・・こういう人名転じての意味を有すもの、他にも幾つかありましたね・・・「豆腐」=「(岡部)六弥太」みたいなの・・・)
・雲雨→当てずっぽうで〇
・三径・三逕→山逕・・・故事の内容を理解していない(苦笑)
連想力や勘を養うのに良し・・・ありがとうございました。

  • 2017/01/07(土) 06:09:59 |
  • URL |
  • syuusyuu #8PXT0swg
  • [ 編集 ]

正解率が高い!

syuusyuu師匠、コメントありがとうございます。
類義語問題は10問中8問正解でしょうか…Σ(・□・;)

・「傲兀」…そういえばこんな熟語もありましたね…(汗)「傲兀」でも「不屈」のニュアンスは含まれるようなので、正解の範囲に入るかもしれませんね。

ついでに、少し「傲骨」について調べてみました。
「角川漢和中辞典」では「おごって人に屈しないさま。」とあり、「おごる」意を含んでいましたが、「大辞泉」「大辞林」では共に「誇り高く、人に屈しない」とあって、良い意味でも取れそうな表記でした。(広辞苑には記載無し)
ちなみに、中国語の翻訳サイトにかけると「『傲骨』→『硬骨』」と翻訳されました。
辞典によって、「傲兀」と同義だったり、「硬骨」と同義だったりするようです。

・「青鳥」…「青鳥を投ず」という形の故事成語があったことを、コメントを書いている最中に思い出しました(苦笑)

・「六弥太」…久々に見ました(笑)他に「人名」が転じたものを思い出そうとしましたが、「カルパッチョ」しか思いつきませんでした(笑)

おまけが最も難しかったようですね…^^;
挑戦ありがとうございました。

  • 2017/01/07(土) 10:47:18 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

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