漢検1級模擬試験倉庫

「熟字訓・当て字索引」の徹底比較

また、思いつきで記事を書いてしまいました(苦笑)

漢検漢字辞典の「熟字訓・当て字索引」が、初版と第二版でどう異なるか調べてみました。
すでに、どこかの漢検ブログでやっていそうな気もしますが…まあ、カブって問題のあるものでもないですよね…^^;

長いので折りたたみます。



①初版に無く、新たに第二版で追加されたもの
(せっかくなので、問題形式にしました。解答は記事の最後に載せています。)

1.敵娼
2.化粧
3.針孔
4.貲布
5.完骨
6.射翳
7.尸童
8.五十集
9.銚子
10.海布
11.蚕簿
12.荊棘
13.美人局
14.両下
15.行器
16.痘瘡
17.苞苴
18.退紅
19.馬尾毛
20.小舌
21.針眼
22.陰核
23.香港
24.蜷局
25.鐙靼
26.二十重
27.菜瓜
28.牛縻
29.晦日
30.笊籬
31.囚獄
32.煎汁
33.円座
34.金漆


②表記の変更のあったもの

・漢字の表記の変更(括弧内は推測される変更理由)

イソップ:「伊曾保」→「伊曽保」
(常用漢字になった際の標準字体の変更による)
いぬくぐ:「甎子苗」→「磚子苗」
(初版で「磚」が「甎」の異体字扱いだったことによる) (→参考「"昇格"漢字について」)
かれい:「王餘魚」→「王余魚」
(初版でも「餘」は「余」の旧字だったので、初版の表記は新字に変更し忘れたものと思われる)
カンボジア:「柬埔寨」→「柬蒲塞」
(「埔」が配当外であることによる)
ついジ:「築墻」→「築牆」
(「墻」は初版に無いが、第二版で「牆」の異体字扱いとなったことによる)
パン:「麵麭」→「麺麭」
(常用漢字になった際の標準字体の変更による)
ひいじじ:「曾祖父」→「曽祖父」
(常用漢字になった際の標準字体の変更による)
ひいばば:「曾祖母」→「曽祖母」
(常用漢字になった際の標準字体の変更による)
ひまご:「曾孫」→「曽孫」
(常用漢字になった際の標準字体の変更による)

あおざし:「青繦」の「繦」が標準字体に変更されている
ただし、漢字ペディアでは「繦」のままの表記になっていて、第二版と表記が異なる稀なケース…。

・読みの変更(括弧内は補足説明)

蕪菁:「かぶ」→「かぶら」
(「蕪」の訓読み変更も同じく行われた) (→参考「第二版で消えた訓読み(1級/準1級)」)
希臘:「ギリシア」→「ギリシャ」
縦令:「たとえ」→「たとい」
(「仮令」と読みを揃えた模様、ともに「たとえ」でもOK)
波斯:「ペルシア」→「ペルシャ」
僂麻質斯:「リューマチ」→「リウマチ」

③初版にあり、第二版で削除されたもの

A.熟字訓扱いでなくなったもの(大見出しは存在する)

網代(あじろ)
吾妻(あずま)
吾嬬(あずま)
寝穢い(いぎたない)
寝聡い(いざとい)
項垂れる(うなだれる)
采女(うねめ)
績苧(うみお) (「績麻」は熟字訓扱いのまま)
心悲しい(うらがなしい)
御為倒し(おためごかし) (大見出し表記が「御為倒かし」に変更)
曲尺(かねじゃく)
契丹(キッタン)
恐恐(こわごわ)
強面(こわもて)
雑喉(ざこ) (「雑魚」は熟字訓扱いのまま)
三一(サンピン)
所為(せい)
雪駄(せった) (「雪踏」は熟字訓扱いのまま)
高天原(たかまがはら)
筑紫(つくし)
灯火(ともしび)
緯糸(ぬきいと)
紅型(びんがた)
雪解(ゆきげ) (「雪消」は熟字訓扱いのまま)

B.配当外漢字を含むもの(大見出しも削除されている)

青鵐(あおじ)
毛茛(うまのあしがた)
黒鵐(くろじ)
馬歯莧(すべりひゆ)
石蜐(せ) (「石花」は残ったまま)
胡獱(とど)
門得尓(メンデル)

C.その他(大見出しがあり熟字訓の扱い)

〈七五三〉飾り(しめかざり)
〈注連〉飾り(しめかざり)
〈波斯菊〉(ハルシャぎく)
〈一揃〉(ピンぞろ)
〈凸柑〉(ポンかん)

④掲載順序の入れ替わったもの(読みの変更によるものは除く)

うに:「雲丹」⇔「海栗・海胆」
しゃも/シャモ:「軍鶏」⇔「和人」
しらふ:「素面」⇔「白面」
てこ:「槓杆」⇔「梃子」
どいつ/ドイツ:「何奴」⇔「独逸」
ひじき:「鹿尾菜・鹿角菜」⇔「羊栖菜」
ひばり:「雲雀」⇔「告天子」
まなざし:「眼指・眼差」⇔「目差・目指」
ラテン:「拉丁」⇔「羅甸」



モレがあるかもしれませんが、一応全部チェックしたつもりです。

使用しているページ数は初版と第二版で変化せず、項目数も3つほど増えただけですね。
初版の問題のあるものなどを削除して、出来たスペース分新たに熟字訓を埋めた感じでしょうか…?
何にせよ、新たに覚えなければいけないものは34個だけなので、「索引」全体から見ると大した量ではありませんね。

↓①の解答です。

1.あいかた
2.けわい
3.みず
4.さいみ
5.みみせせ
6.まぶし
7.よりまし
8.いさば
9.さしなべ
10.め
11.まぶし
12.おどろ
13.つつもたせ
14.まや
15.ほかい
16.もがさ
17.あらまき
18.あらぞめ
19.ばす
20.ひこ
21.みず
22.へのこ
23.ホンコン
24.とぐろ
25.みずお
26.はたえ
27.つけうり
28.はなづら
29.つごもり
30.いかき
31.ひとや
32.いろり
33.わろうだ
34.こしあぶら

解答は、追加された「索引」の項目の読みのみ載せています。
辞典内に他の熟字訓としての読みがあるものもありますのでご注意ください。
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コメント

ものすごく参考になります

第二版が手元になかったのでたいへんありがたい情報です。追加された当て字もしっかり覚えたいと思います。模試や本試験で見かけた当て字も含まれているので、なんだか勉強しやすいです。ありがとうございました<(_ _)>

  • 2016/11/16(水) 10:20:41 |
  • URL |
  • asatori #LTBvYwDU
  • [ 編集 ]

師匠に感謝…

asatoriさん、コメントありがとうございます。

新しく追加されたものは、syuusyuu師匠が模試等で積極的に出題してくださっているので、師匠の模試を解いていれば大部分が既にカバーできていると思います。
初版に無いと気づかずにこちらで出したものもありますね^^;

こちらこそありがとうございました。

  • 2016/11/16(水) 10:35:42 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

変化

こんにちは
つい最近まで熟字訓は好きではありませんでした。漢字の字義と関係ないのが殆どなので。
なのであんまり本腰を入れて勉強をしたことがありませんでした。過去問と模擬試験で出題される語程度でしたね。

でも28-2で非常に悔しい思いをして、勉強をしてみると意外に面白いものですね~

僕は第二版しか持っていませんので、「③初版にあり、第二版で削除されたもの」がとても参考になりました。

ありがとうございます。

  • 2016/11/16(水) 10:39:15 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

スルメイカ

rikurokuさん、コメントありがとうございます。

熟字訓・当て字は、私もあまり好きでは無いです(苦笑)
ただ勉強していくにつれ、丸暗記しただけでも世界が広がる分野だと感じています。
「山蘿蔔(まつむしそう)」「響銅/胡銅器(さはり)」「黒檜(くろべ)」など、全く知らなければ見向きもしないものですが、テレビ番組で出てきたときに、「これか!」と興味を持って見ることができました^^
学習を進めれば進めるほど発見があって面白さを感じられる、スルメのような分野なのかもしれません(笑)くコ:彡

「③初版にあり、第二版で削除されたもの」は、思っていた以上にありました。
ちなみに、Cは「索引に無い熟字訓・当て字」シリーズの条件に当てはまるので、いずれ出てくると思います。

こちらこそありがとうございました。

  • 2016/11/16(水) 12:05:50 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

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