内容は以下の3つのいずれかに該当する用語で、五十音順(厳密には記号、数字、アルファベット、かなの順)で並べています。
・漢検1級の試験や漢検協会が出版している辞典に関する言葉
・漢検1級界隈でよく使われる言葉
・弊ブログでよく使う言葉
(弊ブログの内容に関しては、サイトマップも参考にしていただければと思います。)
記述内容には、伝聞情報や私個人の主観で書いた部分も含まれていますので、予めお含みおきください。
もし不正確または不適切な内容を見つけられた場合には、ご指摘いただければ幸いです。
一覧は「続きを読む」をクリックしてご覧ください。
◇(一)
試験における「読み」分野のこと。
全30問で、1~20は音読み、21~30は訓読みの問題が出題される。
配点は各1点で、30点満点。
◇(九)
新形式の試験における「文章題」分野のこと。
書き取り問題10問、読み問題10問の計20問が出題される。
配点は書き取りが各2点、読みが各1点で、30点満点。
ちなみに旧型式では、「故事・諺」分野であった。
◇(五)
新形式の試験における「熟字訓・当て字」分野のこと。
全10問が出題され、配点は各1点の10点満点。
ちなみに旧型式では、「四字熟語」分野であった。
◇(三)
新形式の試験における「語選択 書き取り」分野のこと。
全5問が出題され、配点は各2点の10点満点。
ちなみに旧型式では、「国字」分野であったが、廃止されて(二)の一部で出題されるようになった。
◇(十)
旧型式の試験での「文章題」のこと。
新形式では、存在しない問題番号である。
◇(七)
新形式の試験における「対義語・類義語」分野のこと。
全10問で、1~5は対義語、6~10は類義語の問題が出題される。
配点は各2点で、20点満点。
ちなみに旧型式では、「熟語の読み 一字訓読み」分野であった。
◇(二)
試験における「書き取り」分野のこと。
新形式では、全20問、各2点で40点満点である。
20問のうち19,20の2問は、「国字」問題が問われる。
旧型式では、全15問、各2点で30点満点であった。
「国字」問題は単独の分野として、(三)に割り振られていた。
◇(八)
新形式の試験における「故事・諺」分野のこと。
全10問が出題され、配点は各2点の20点満点。
ちなみに旧型式では、「対義語・類義語」分野であった。
◇(四)
新形式の試験における「四字熟語」分野のこと。
問1と問2があり、合計は30点満点。
ちなみに旧型式では、「語選択 書き取り」分野であった。
◇(四)問1
新形式の試験の「四字熟語」分野のうち、「書き取り」問題の10問。
1~5は四字熟語の前半2字を、6~10は後半2字を書く問題である。
各2点で20点満点。
◇(四)問2
新形式の試験の「四字熟語」分野のうち、「意味と読み」問題の5問。
読み問題の中で唯一各2点での出題で、10点満点。
ちなみに旧型式では、「四字熟語」の意味問題は記号で選択する形式であったため、厳密にいえば新設された分野である。
(準1級の試験で使われていた形式を1級でも採用したとも言える。)
◇(六)
新形式の試験における「熟語の読み 一字訓読み」分野のこと。
全10問で、奇数番号の問題は熟語の音読みを、偶数番号の問題は直前の音熟語に対応する訓読みを問う問題が出題される。
配点は各1点で、10点満点。
ちなみに旧型式では、「熟字訓・当て字」分野であった。
◇1級大見出し
1級配当漢字を含む大見出しのこと。
概して重要度が高い。
◇1級音読み
1級配当漢字やそれを含む熟語などの音読み。
また、それを問う音読み問題。
◇1級漢字
「1級配当漢字」に同じ。
◇1級訓読み
1級配当漢字やそれを含む熟語などの訓読み。
また、それを問う訓読み問題。
◇1級熟語
1級配当漢字を含む熟語。
単に言う場合、音熟語、特に二字のものを指すことが多い。
◇1級配当漢字
JIS第二水準を中心とした2652字の漢字。(一覧)
漢検漢字辞典では漢字の下に[1]が記され、漢字ペディアでは漢字の横に 1級 が表示されている。
漢検1級の試験で出題されるが、準1級以下の試験では出題されない。
ただし文脈によっては、異体字や旧字を含む範囲を指す場合や、漢検配当漢字全体を指すこともある。
◇1級四字熟語
1級配当漢字を含む四字熟語。
何も説明が無ければ、基本的には漢検四字熟語辞典に1級配当として掲載されている約1000語を指す。
概して重要度が高い。
◇Googleドライブ
Googleアカウントを持っていると使える機能の一。
ファイルの共有などに使え、弊ブログではPDFの公開に用いている。
◇Googleフォーム
Googleアカウントを持っていると使える機能の一。
アンケート作成などに使え、弊ブログでもこれを用いてアンケートを行っている。
◇JIS第一水準
JIS X 0213コード表のうち、1面16区~1面46区、また1面47区の一部に割り振られた2965字の漢字。
例外は多くあるものの、主に常用漢字と準1級配当漢字からなる。
◇JIS第三水準
JIS X 0213コード表のうち、1面14区と1面15区、また1面47区との一部、1面84区の一部、そして1面85区~1面94区までに割り振られた1259字の漢字。
配当外の漢字が多い。
ものによって検索に引っかからない、フォントによって字が崩れるなどの現象が起こるため、ネットではやや扱いづらい。
◇JIS第二水準
JIS X 0213コード表のうち、1面48区~1面83区、また1面84区の一部に割り振られた3390字の漢字。
例外は多くあるものの、主に1級配当漢字からなる。
◇JIS第四水準
JIS X 0213コード表のうち、2面1区~2面94区までに割り振られた2436字の漢字。
配当外の漢字が多い。
ものによって検索に引っかからない、フォントによって字が崩れるなどの現象が起こるため、ネットではやや扱いづらい。
◇syuusyuuブログ
漢検ブログ「漢検1級198点!! 満点取るまで生涯学習!!」のこと。
現在は漢検に関する記事は更新されていないが、ブログ内には漢検に関する貴重な情報が多い。
多数の模試や問題も出されているが、難しい内容のものが多いので、その点は注意が必要。
◇uploader
弊ブログで模試などのPDFを公開するために利用している、無料アップローダーレンタルサービス「uploader.jp」のこと。
弊ブログの資料はこちらのページからPDFをダウンロードできる。
現在はGoogleドライブでの公開に切り替えているため、uploaderの使用はオススメしない。
◇異体字
ある漢字の異なる字体のこと。例:「檜」→「桧」
また、標準字体でない字体のこと。
一つの漢字に対して多数存在し、必ずしも許容字体になるわけではないが、少なくとも漢検漢字辞典に載っているものは許容字体となる。
◇大見出し
辞典において、大きな見出しとして出ている項目、また、その言葉。
特に、漢検漢字辞典における熟語項目のことを指す。
「中見出し」や「小見出し」があるわけではないが、「意味」「下つき」「参考」などの欄に比べて大きな文字で書かれているため、そう呼ばれるようになったのではないかと思われる。
派生語の項目はやや文字が小さいものの、漢字ペディアにはその区別がないため、それらを除外して言うことは少ない。
◇大見出し語
大見出しになっている言葉。
ただし、言葉としては「大見出し」と厳密に区別して使われているわけではない。
◇大見出し語表
弊ブログで出しているPDF形式の資料で、大見出し語の一部を纏めたもの。
特に断りがない場合、1級大見出しを纏めた表を指す。(詳細)
カテゴリ名などでは、文字数の節約のために「大見表」と略して表記することがある。
◇オススメ度
オススメの度合いを表したもの。
弊ブログの学習記事(の一部)をA~Cの三段階に分けている。
詳しくはコチラの記事を参照。
◇音訓読み
「熟語の読み 一字訓読み」分野の略称。
新形式の試験では、(六)に割り当てられている。
◇過去問
過去に行われた試験や、試験内で出た問題のこと。
出題形式に関わらず、書き問題の解答になった熟語そのものや、読み問題で出た漢字の音読みや訓読みを指すこともある。
◇漢検漢字辞典
漢検協会から出されている漢字辞典。
第一版と第二版があるが、今購入できるのは基本的に後者のみである。
筆順などの項目は無いが、漢字ペディアの内容は基本的に第二版の内容と同じである。
内容は、前後の索引などを除くと、「親字欄」と、(その親字から始まる)「熟語欄」で構成される。
「親字欄」には音読み、訓読み、意味、下つき熟語などの情報があり、「熟語欄」には大見出しが並ぶ。

前者が"漢字辞典"風の記述内容である一方で、後者は"国語辞典"風の記述内容になっているため、ちぐはぐな印象を受けることが多く、その辺りの取り扱いにも注意が必要である。
◇漢検ジャーナル
漢検協会が出している小冊子。
希望する受検者に送付される他、全国の書店等に設置されている。
裏表紙ウラには、直近の漢検1級合格者の氏名が並ぶため、合格後の一つの記念として扱われることが多い。
ネットでも無料で読むことができるが、この合格者欄だけは実物でないと見ることができない。
◇漢検配当漢字
漢字検定の10級~1級の全ての配当漢字。
言い換えると、漢検1級の試験の出題範囲に含まれる漢字。
異体字や旧字体を除くと、全5637字。
弊ブログでは、常用漢字、準1級漢字、1級漢字の3グループに分けて扱うことが多い。
漢検に関しての説明の中では、単に「漢字」といえば、配当漢字を示すことが多い。
同様に、単に「熟語」といえば、配当漢字のみからなるものに範囲を絞るなど、説明を省略することがある。
このページの説明に関しても、特に断りがない限り、配当漢字の範囲を基本として書かれていることに注意されたい。
◇漢検四字熟語辞典
漢検出版から出ている四字熟語辞典。
四字熟語問題で出題される四字熟語の殆どが掲載されているため、漢検学習に適している。
漢検漢字辞典と同じく第一版と第二版があるが、こちらに関しては本質的な違いは無いと思われる。
「四字熟語オンライン」(漢検協会とは直接関係無いサイト)では、辞典項目にある四字熟語に配当級が振られている。(漢検級検索はこちら)
ただし、サイトにはJIS第三水準およびJIS第四水準を含む項目は掲載されていないので注意。
◇漢字ペディア
漢検協会が運営する漢字辞典のサイト。
内容は漢検漢字辞典の第二版と基本的に同じである。
「漢字の検索」と「言葉の検索」が可能であるが、後者は大見出しのみの検索であり、また、異体字や旧字体には対応していない点に注意が必要。
(ちなみに、「漢字の検索」では異体字や旧字体にも対応している。)
◇漢字ミュージアム
京都の祇園にある漢字をテーマとした博物館および図書館。
漢検により開設され、正式名称は「漢検 漢字博物館・図書館」。
表彰式の出席者が、その後に立ち寄るのが定番となっている。
また、中の一画には、期間限定で成績優秀者の一覧が掲示されている。
◇巻末索引
辞典の巻末の索引。
特に漢検漢字辞典のもの、中でも「熟字訓・当て字索引」を指すことが多い。
「熟字訓・当て字索引」は第一版と第二版で内容が少し異なる。(参考)
第二版と同じ内容のものは、漢字ペディアにも掲載されている。
◇旧型式
漢検1級の試験の平成27年度以前に出されていた出題形式。
(更に遡れば何度か形式変更はされているが、これより前の形式を指すことは稀である。)
弊ブログの模試でも、通常模試の「その1」~「その10」までがこの形式である。
変更点に関しては「新形式」の項目を参照せよ。
◇旧字体
1946年に「当用漢字」が定められるまで慣用的に使用されていた字体。
主に常用漢字に対して使われ、画数の多いものが多い。例:「旧」→「舊」
漢検漢字辞典では[1/準1]の表記がされているが、1級配当漢字や準1級配当漢字として扱われることは少ない。
1級および準1級の試験においては、少なくとも漢検漢字辞典に載っているものは許容字体として扱われるが、2級以下の試験では不正解扱いとされるため注意が必要である。
◇協会賞
漢検協会から成績優秀者に授与される賞の一。
正式名称は「日本漢字能力検定協会賞」。
各級の試験において、最も点数の高かった受検者に与えられるため、個人としては最も栄誉のある賞と言える。
ただし、過去にこの賞および理事長賞を受賞したものは選考から外される。(この他にも細かな規定がある。)
その年度の受賞者(各級3名ずつ)は、年度末の表彰式に呼ばれ表彰される。
年度第一回の1級試験における受賞者は、受賞者代表としてスピーチする権利が与えられるという情報がある。
◇許容字体
標準字体の代わりに書いても正解と扱われる字体のこと。
標準字体も含めて指すこともある。
また、(「字体」ではなく「字形」の違いであれば、そもそも広く許容されているが、)「字体」と「字形」の定義が曖昧なため、「字形」が異なる漢字も含めて、正解と扱われる全ての字を指すことも多い。
はっきりとした範囲は不明だが、異体字や旧字体などのうち、少なくとも漢検漢字辞典に記載のあるものは許容される。
◇故事熟語
故事などを由来に持ち、漢字の意味そのままでは解釈できない熟語。例:断腸、矛盾、完璧、etc.
弊ブログで活用している「漢文故事熟語正解」という書籍を参考にして使っているため、一般的な言葉ではない。
故事というほどのストーリーが無いものも含まれる点、および、「故事・ことわざ」分野と大きく繫がっているわけではないという点に注意。
◇索引
辞典の前後にある、辞典内の項目を検索するためのページ。
「巻末索引」と同じ意味で使われることが多い。
◇熟字訓
漢字のそれぞれの訓読みを合わせるのではなく、特別な読み方をする熟語。また、その読み。
厳密には「当て字」と区別されるが、「熟字訓・当て字」の省略として、両方を含めて使われることが多い。
◇準1級大見出し
準1級配当漢字を含み、かつ、1級配当漢字を含まない大見出しのこと。
◇準1級漢字
「準1級配当漢字」に同じ。
◇準1級熟語
準1級配当漢字を含み、かつ、1級配当漢字を含まない熟語。
単に言う場合、音熟語、特に二字のものを指すことが多い。
◇準1級配当漢字
JIS第一水準を中心とした範囲から常用漢字を除いた849字の漢字。(一覧)
漢検漢字辞典では漢字の下に[準1]が記され、漢字ペディアでは漢字の横に 準1級 が表示されている。
漢検1級および準1級の試験で出題されるが、2級以下の試験では出題されない。
◇準1級四字熟語
準1級配当漢字を含み、かつ、1級配当漢字を含まない四字熟語。
何も説明が無ければ、基本的には漢検四字熟語辞典に準1級配当として掲載されている約900語を指す。
漢検1級の試験の四字熟語問題では、あまり出題されていない。
◇惷愚ショック
平成29年度第二回の試験において、「蠢愚」の書き問題が出題された際に、一時的に「"惷"愚」が不正解と扱われた事件。
漢検漢字辞典の「惷」の項目に記載がある表記のため、不可解な判定であると物議を醸した。
後に一転して正解扱いとなったものの、一般的でない表記を書くのは少なからずリスクがあるということを受検者に知らしめた出来事であった。
(漢検協会に対しての問い合わせがあったかどうかは不明。)
◇常用大見出し
常用漢字のみを含む大見出しのこと。
◇常用熟語
常用漢字のみからなる熟語。
単に言う場合、音熟語、特に二字のものを指すことが多い。
◇常用四字熟語
常用漢字のみからなる四字熟語。
何も説明が無ければ、基本的には漢検四字熟語辞典に1級配当として掲載されている約1900語を指す。
漢検1級の四字熟語問題では、漢検"漢字"辞典にも掲載されているものや、故事のあるものが比較的出題されやすいとされる。
◇常用四字熟語800
常用四字熟語のうち、私が800語を厳選して纏めたもの。(詳細)
◇奨励賞
漢検協会から成績優秀者に授与される賞の一。
各級の試験において、優秀賞受賞者に次いで点数の高かった3名の受検者に与えられるため、個人としては四番目に栄誉のある賞と言える。
ただし、過去に協会賞および理事長賞を受賞したものは選考から外される。(この他にも細かな規定がある。)
協会賞や理事長賞とは異なり、(異なる年度で)複数回受賞することが可能。
表彰の対象とはなっておらず、年度末の表彰式には呼ばれない。
◇新形式
漢検1級の試験の平成28年度から現在に至るまで出されている出題形式。
弊ブログの模試では、(特殊なものを除き)通常模試の「その1」~「その10」以外がこの形式である。
主な変更点は以下の通り。
・(二)の問題数が「15問」から「20問」に変更。19,20は国字で記すよう指定が増える。
・(三)が廃止され、以降の大問の問題番号が一つずつずれる。(すなわち、(九)までとなり、(十)が無くなる。)
・四字熟語問題の問2の出題形式が、準1級試験の形式に変更。(すなわち、読みを答える問題となる。)
形式を変更した結果、点を取りやすい国字問題が減少したことなどの影響により、難化が進んだと考えられている。
◇成績優秀者
漢検協会が成績優秀であると認めた個人および団体のこと。
個人には、協会賞、理事長賞、優秀賞、奨励賞、特別賞といった賞が与えられ、記念として賞状とメダルが贈られる。
漢字ミュージアムの一画には期間限定で、成績優秀者の一覧が掲示される。
また、一部の受賞者は年度末の表彰式にも呼ばれ表彰される。
◇倉庫模試
弊ブログ「漢検1級模擬試験倉庫」で公開している模擬試験のこと。
作者を識別するようなタイトルを付けていないため、ブログ名の一部の「倉庫」を冠して呼ばれるようになったものと思われる。
◇第一版
書籍などの最初のバージョン。
主に、漢検漢字辞典のものを言う。
2001年発行で、現在は基本的に購入できない。
正式には「初版」であり、そちらが使われることもあるが、弊ブログでは「第二版」との対比をはっきりさせるために「第一版」で統一している。
内容の違いに関しては、第二版を参照せよ。
◇第一版の訓
漢検漢字辞典の第一版に記載されている訓読み。
第二版の訓に比べて、使用例や他辞典での掲載が多く、重要性が高いと思われる。
◇大見表
「大見出し語表」の略。
カテゴリ名などで文字数を減らしたいときに使用している。
◇第二版
書籍などの最初のバージョン。
主に、漢検漢字辞典のものを言う。
2014年発行で、2021年現在の最新版である。
2010年の常用漢字改定に伴って第一版の内容が修正されると共に、それ以外の点でも追加や修正が行われた。
(ちなみに、2020年にも常用漢字の一部の配当級が変更されたが、こちらは新たな「刷」で対応している。)
最も大きな変更点は、訓読みが大幅に追加されたことであり、これは当時の漢検1級受検者に大きな混乱をもたらした。
記載内容は漢字ペディアと基本的に同じであるため、ネットで誰でも確認が可能である。
◇第二版の訓
漢検漢字辞典の第二版で新たに追加された訓読み。
第一版の訓に比べて、使用例や他辞典での掲載が少なく、重要性が低いと思われる。
試験では第二版が出版されてから暫くは出題されていなかったが、平成29年度辺りから少しずつ出題されるようになった。
常用漢字の訓読みは、使用例や他辞典での掲載が比較的多く見られるため、常用漢字とそれ以外の漢字では掲載基準が異なるものと思われる。
◇対類
「対義語・類義語」分野の略。
◇ダミー
選択形式の出題で、どの問題の解答にも対応しない選択肢の語。
「語選択」分野、および「四字熟語」分野の「意味と読み」問題で各3つずつある。
◇チャレンジャー
合格実績のあるリピーターに対して、今後の試験で初合格を狙う受検者および受検予定者を指す言葉。
syuusyuuブログで使用されていたため、弊ブログでも踏襲して利用している。
合格を目指すと言っても、漢検1級では学習段階で実力に大きな差があるため、ビギナーとチャレンジャーの二段階に分けて使うことがある。
明確な線引きは無いが、目安としては平均点を超えたあたりからがチャレンジャーと言えるかと思われる。
◇通常模試
弊ブログの模試のうち、(何も冠していない)通常の模擬試験のこと。
「直前模試」「復習模試」「~向け模試」などと区別するために使う。
制作後記の記事があるのが特徴。
◇特別賞
漢検協会から成績優秀者に授与される賞の一。
個人の部と家族の部があり、個人の部では年度での、全級通じての最高齢合格者、準1級最年少合格者、1級最年少合格者が受賞対象となる。
その年度の受賞者(3名)は、年度末の表彰式に呼ばれ表彰される。
◇日国
「日本国語大辞典」の略称。
ネットの「コトバンク」で精選版の内容が検索可能。
「広辞苑」や「大辞泉」に比べて記載されている語の範囲が広い印象。
多くの語を調べられるメリットもある一方、重要でない語も含まれていることになるので、学習する上での取り扱いには注意が必要。
◇配当外
漢検配当漢字(異体字や旧字体も含む)には含まれない漢字。
漢検の試験では、点数を取る上では学ぶ必要はないが、文章題中など、検定の本質に影響しない範囲で使われることがある。
また、解答には基本的に配当漢字で書くことが求められているが、一部には配当外の漢字でも正解扱いになることがある。(標準解答に別解として載ることもある。)
ちなみに、JIS第三水準やJIS第四水準の大部分が配当外だが、一部は配当漢字であるため、注意が必要。
◇ビギナー
学習を始めて間もない人や、実力が十分でない人のこと。
弊ブログでは、チャレンジャーと分けるために用いることが多い。
漢検1級では学習すべき量や、必要な学習時間が膨大なため、学習を始めて数ヶ月はこの段階と言って良い。
1級学習者の中で比較すれば実力は劣るものの、殆どが準1級合格者またはそれに匹敵する実力者であるため、一般から見れば十分「凄い人」であることは間違いない。
◇表外
表に含まれない漢字や言葉、読みなどを指す言葉。
特に、文化庁から出されている「常用漢字表」に載っていない常用漢字の音読みおよび訓読みを指すことが多い。
表外の読みのうち漢検漢字辞典に載っているものは、準1級または1級配当の読みとなる。
◇表外音
「表外の音読み」の略。
◇表外訓
「表外の訓読み」の略。
◇標準字体
漢検配当漢字
それぞれに対して、漢検が標準と定めたの1つの字体のこと。
漢検漢字辞典の漢字項目の親字として大きく表示されている。
漢検の試験では、この字体を用いて出題される。
標準解答にも用いられるが、それ以外にも正解と扱われる許容字体がある。
◇表彰式
漢検協会が年度末に行う「成績優秀者」表彰式のこと。
個人の部では、協会賞、理事長賞、優秀賞、特別賞の受賞者が呼ばれていたが、令和元年度は協会賞と特別賞の受賞者のみが表彰の対象となっている。
(ただし、コロナにより令和元年度の式典は中止となった。)
会場は京都のホテルで、交通費は漢検協会から支払われる。
式の後に京都観光を行う出席者が多く、観光先としてはやはり漢字ミュージアムが人気の模様。
◇表内
表に含まれる漢字や言葉、読みなどを指す言葉。
特に、文化庁から出されている「常用漢字表」に載っている常用漢字の音読みおよび訓読みを指すことが多い。
表外との対として使われる語。
表内の読みは小中高で習うため、準1級や1級の試験で(それ単独やそれらの組み合わせで)出題されることは稀である。
◇碧水会
東京を拠点とする漢字の会。
正式名称は「東京漢字俱楽部『碧水会』」。
名立たるリピーターが在籍し、合格者を次々と輩出することで知られる、漢検界の一大勢力。
(ちなみに、多くの会員の方にお世話になっていますが、私は会員ではありません。)
◇魔の29年度
平成29年度の漢検1級の3回の試験のこと。
年度3回全てで過去最高レベルの高難易度であり、多くの受検者が苦しめられたことから、私が独断で名付けた名称。
この年度の前後辺りから、全体的に難易度が上昇している。
合格率は順に、5.2%→4.6%→5.0%、平均点(概算)は、100.0点→91.4点→92.0点となっている。
特に「文章題」分野の書き取り問題で、難易度の高さが顕著であった。
◇優秀賞
漢検協会から成績優秀者に授与される賞の一。
各級の試験において、理事長賞受賞者に次いで点数の高かった受検者に与えられるため、個人としては三番目に栄誉のある賞と言える。
ただし、過去に協会賞および理事長賞を受賞したものは選考から外される。(この他にも細かな規定がある。)
協会賞や理事長賞とは異なり、(異なる年度で)複数回受賞することが可能。
その年度の受賞者(各級3名ずつ)は、年度末の表彰式に呼ばれ表彰されていたが、令和元年度からは表彰の対象になっていない。
◇理事長賞
漢検協会から成績優秀者に授与される賞の一。
正式名称は「全国検定振興機構 理事長賞」。
各級の試験において、協会賞受賞者に次いで点数の高かった受検者に与えられるため、個人としては二番目に栄誉のある賞と言える。
ただし、過去にこの賞および協会賞を受賞したものは選考から外される。(この他にも細かな規定がある。)
その年度の受賞者(各級3名ずつ)は、年度末の表彰式に呼ばれて表彰されていたが、令和元年度からは表彰の対象になっていない。
◇リピーター
何度も繰り返して受検する人のこと。
特に、過去の試験で合格済みの受検者および受検予定者。
合格実績があり、試験を趣味として受け続ける人、という意味でも使う。
漢検1級で多く見られるため、単に言う場合は、漢検1級試験のリピーターを指すことが多い。
回数、頻度、最終目標などで線引きして使われる場合もあるが、決まった定義があるわけではない。
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