簡単だったのか、難しかったのか、いまいち分かりませんでしたが、対策してきたところはちゃんと出来たかなと思うので、ひとまず安心しています。
とりあえず、記事をupしますが、後ほど、内容についての感想などを、追記したいと思います。
ここから、追記します。
以下、感想を書きますが、長いので折りたたみます。
(28-2の試験内容、および、こちらの模試「その13」の内容にも触れますのでご注意ください。)
答え合わせは、「漢検1級198点!!~」の「漢検1級 平成28年度 第2回 答え合わせ」でさせていただきました。
(一)音読み
4「掀髥」…模試「その13」で「掀簸」の読みを出題したときに、解答を「けんぱ/[きんぱ]」としたので、もしかしたら「掀」を「ケン」で覚えられた方もいらっしゃったかもしれません。
漢音「ケン」慣用音「キン」で、「きんぜん/けんぜん」の両方が正解になるのではないかと思いますが、もし「きんぜん」だけだったとしたら間違えられた方には大変申し訳ないです。
(一)訓読み
21「遣り繰りと算段を饅(ぬた)にする。」23「どうにも気が餒(う)えてならぬ。」
この二問は意地悪でしたね(笑)
漢検辞典初版の訓読みをきっちり対策していたので、これ以外の読みが無いと判断して正解できましたが、「他に訓読みがあるかもしれない」と思ってしまったら、違う答えにしていたかもしれません。
(二)
7「シリカラ(尻紮/尻絡)げ」って何ですか?(笑)
「紮」か「絡」で悩みましたが、どちらも辞典に載っていました。
15「ヨウチョウ(膺懲)の剣」16「ヨウチョウ(羊腸)たる小径」
どちらも正解が最初に思い浮かびましたが、「~の剣」「~たる小径」という形で使える言葉なのかで悩みました。
特に、「羊腸」に「タリ」と付けるのはおかしいのではないかと思い、意味は少しおかしいものの「杳窕」に変えようかとも思ったのですが、(二)13「ヨウ(杳)として」(九)ア「窈窕(ようちょう)」と、両方の字が他で出題されていたことから「羊腸」と断定し、なんとか正解できました^^;
(ネットの辞典に「ト・タリ」が付くとありますね。)
(三)
3「啓沃」…「漢検1級198点!!~」で公開されている模試で出題されていました。
印象的な言葉だったので、こちらの模試でも出そうとストックしていたのですが…先を越されてしまいました(苦笑)
(四)
問2-3「高牙大纛(だいとう)」
「だいとう」と「たいとう」で悩みましたが、「こうがたいとう」という響きは耳にしっくり来なかったので、「だいとう」と書きました。
ただ、単に「大纛」となった場合、「たいとう」と読むのが一般的なので、正解にするのが妥当だと思いますが…どうなるでしょうか…?
(五)
1「儒艮(ジュゴン)」…確か過去問でしたっけ…?辞典で<>の付いていない当て字ですね。
読めましたけど、正直、こういうのを出題されると、対策範囲が分からなくなるので、学習意欲が下がります(苦笑)
3「棠棣(はねず)」…読めませんでした。「棣」の項目の下付き熟語でしれっと載っていますね。
大見出し語以外は対策しないと決めていたので、正解できなくて悔しいとは思いませんでしたが、「漢検1級198点!!~」で見たことは思い出せたのに答えられなかったので、申し訳ない気持ちでいっぱいです…(弟子失格)
(六)
3「祗役(しえき)」…「役」の読みで迷いましたが「えき」で正解のようですね。
4「詬病(こうへい)」…何も疑わず「こうびょう」と書きました(汗)
「役」「病」には音読みの読み分けは無いので、こういった出題をするなら、せめて「祗役」「詬病」を辞典に載せてもらいたいです。
(七)
7「罨法」…これ、出題しちゃいますか(笑)
(八)
1「商いは牛のヨダレ(涎)」4「口でケナ(貶)して心で褒める」6「好きの道にはコモ(薦/菰)被る」9「因果がツクバ(蹲)う」
う~ん、普通の書き取りと変わらないので、こういったものを探し出してきて出す意味があるのかが疑問です。
正直、故事・成語・諺分野は迷走しているとしか思えないのですが…。
(九)書き取り
文章の意味がよく分からず、かなり適当に書きました(苦笑)
7「フウカン(諷諫)」はラスト5分まで空欄で、「諷諫」と「風鑑」が思いついたものの、文意に合う気が全くせず…(汗)
結局、「封間」なんていう意味不明の語を書いています(笑)
多分、色々推測している間に「幇間(ほうかん)」に近づいたのだと思います(泣)
(九)読み
27-3の文章題の「秉(へい)」を訓読みで読まなければいけないと思い込んで正解できなかったのですが、キ「釁」が「きん」で正解ならリベンジ成功、不正解なら返り討ち、ということになります^^;
こんなに分かりづらいところで、初版に無い訓読みをいきなり出すとは考えにくいので、「きん」でいいと思うのですが…。
ク「陟(のぼ)す」…正確には漢検辞典にない訓読みになりますね。
過去問の「鏤(ちりば)んでいる」は、「ちりばめて」の音変化として捉えられますが、今回はそういった解釈も出来そうにないような…。
まあ「鏤(ちりば)んでいる」の方が難問だと思いますが…。
(追記)標準解答が届いてから書いた記事はコチラです。
う~ん、合否のラインを考えれば問題ない出題だとは思いますが、高得点ラインで考えると、ところどころ意図の読めない出題が多かった気がします。
模試を作る際に、「これは出さないのが妥当だろう」と思うラインがあるのですが、そのラインを最近の漢検さんは平気で超えてきます(苦笑)
どういう人が高い点を取れるようにしたいのかがよく分からないので、出題されている方のインタビューなどがあれば読んでみたい気もします。
すみません、長くなってしまいました(汗)
最後に、私の自己採点結果…現時点で間違いは「棠棣」「詬病」「諷諫」の三問でした。
まだ不明なものもありますし、「こ」を「い」と書いちゃうウッカリさんなので(苦笑)、ここからどれだけ下がるか分かりませんけど…^^;
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