漢検1級模擬試験倉庫

常用大見出し語表から 書き取り問題その9

書き取り問題(選択形式)です。
前半は短文で(諺を含む)、後半は長文で出題します。

語群(1~5):[えんぜんがりょうけいせいこうふくはいりつ]

1.彼には人の過ちを許す()がある。

2.迷える世人を()して導く。

3.共謀して将軍の()を企てる。

4.馬食して唯()の欲を満たすのみ。

5.猛暑は()火に入るが如し。

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[げきじょうこりつさつさつそしひょうぼ]

6.このように蟹田町は、田あり畑あり、海の幸、山の幸にも恵まれて、それこそ鼓腹()の別天地のように読者には思われるだろうが、しかし、この観瀾山から見下ろした蟹田の町の気配は、何か物憂い。(太宰治「津軽」より)

7.けだし各種の人がめいめいの地位にいて、その地位の利害におおわれ、ついに事柄の判断を誤るものは、他の地位の有様を詳らかにすること能わざるがゆえなり。その有様に密接すること、同居人が眠食をともにするが如くなるがゆえなり。その相接すること密に過ぎ、かえって他の全体を見ること能わずして、局処をうかがうに()たるがゆえなり。なお、かの、山を望み見ずして山に登りて山を見るが如く、とうてい物の真情を知るによしなし。(福沢諭吉「学者安心論」より)

8.…未婚の乙女子であるから、父母の温かき保護の下に生い立ちて、…(中略)…読むものとては稗史小説に現れた才子佳人の奇遇談か、金殿玉楼に住む人々のいきさつか、ぐらいのもので、夏畦に労作する農夫のことも、秋旻に澣濯する()のことも、きくことはすくない、きくことはあっても自分でやって見ないから、ほんとの智識とはならない、…(榊亮三郎「婚姻の媒酌」より)

9.婦人の驚駭は蓋し察するに余りある。卓を隔てて差し向かいにでも逢う事か、椅子を並べて、肩を合わせて居るのであるから、()して声する能わず。(泉鏡太郎「みつ柏」より)

10.非常の貧苦に迫るとか、非常の不幸に遭遇するとか、非常の迫害に出遭うとかいう場合に当たりて、…(中略)…人を怨み天地を恨むという様なことは、時に人情避くべからざることではありますが、併しながら、是は到底苦を脱する所以ではない。夫で、我々は是を因縁事とあきらめる、是は第一である。一つ大奮発をやって、息の続く限り、此の貧苦、此の不幸、此の迫害と健闘して見んとする、是は第二である。…(中略)…又、()を食い、水を飲み、肱を曲げて枕にす、楽亦其の中に在りという風に、貧苦を美化し、或いは、若し我が配処に赴かずんば何を以てか辺鄙の群類を化せんと言って、迫害を楽観し、或いは其の中に一種の意義を認むる様なのは第三である。(朝永三十郎「學究漫録」より)

<ヒントの表示(6~10)>



<解答の表示>


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コメント

じっくり考えないと

こんにちは

音だけで想像すると

1.警声も考えちゃう
8.「嫖」も考えちゃう
9.股立も考えちゃう

いくつか候補が出た場合、意味をきちんと考えないと正しい選択ができませんね。

確認になりました。
出題ありがとうございました。

  • 2020/08/21(金) 09:41:33 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

適切に候補を絞る

rikurokuさん、コメントありがとうございます。

音だけで候補が沢山出るというのも実力がある証拠だと思いますが、沢山浮かんだ場合には、そこから意味や繋がりを考えて絞ることが大切になってきますね。
由来や熟語の構成などもヒントになりうるでしょうか。

個人的には、(今回の文章では間違えにくいと思いますが、)「警醒」と「警世」がややこしいと感じますね。

こちらこそどうもありがとうございました。

  • 2020/08/21(金) 10:10:40 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

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