前半は短文で(諺を含む)、後半は長文で出題します。
語群(1~5):[けんが、とまつ、ひめい、ふじつ、めいめい]
1.(ヒメイ )に仆れた友人を偲ぶ。
2.(メイメイ)のうちに騙されていたようだ。
3.講壇に立ち(ケンガ )の弁を振るう。
4.誤字を(トマツ )して改める。
5.別れ際に(フジツ )また来ると約束した。
<ヒントの表示(1~5)>
語群(6~10):[きかん、しょくげん、せいこう、ちゅうてん、ほぶ]
6.政界や実業界には、こういう時代遅れの態度を持った人たちがまだ全く勢力を占めています。彼らは個人的にも国家的にも、唯利己主義的な欲望さえ満足すれば好いので、…(中略)…実際に利己主義を貫徹するためには、如何なる厚顔無恥な手段をも採り、正義に対する反省も、自己の(ショクゲン)に対する羞恥も、全く思料の外に抛擲してしまいます。(与謝野晶子「非人道的な講和条件」より)
7.この『茶の本』はかつて『亡羊』に載せた訳に多少筆を加えまとめてこの文庫に収めたものである。…(中略)…翻訳はよくいったところでただ『錦の裏』を見せるに過ぎないもの、色彩意匠の精妙は到底伝えられないものである。それにこのような(セイコウ )不熟な、邦文の体をなさない訳文をもってしてはせっかくの名著の名をけがさんことをおそれている。(村岡博「茶の本 -訳者のことば-」より)
8.僕は今後の道徳は武士道にあらずして平民道にありと主張する所以は高尚なる士魂を捨てて野卑劣等なる町人百姓の心に堕ちよと絶叫するのではない、已に数百年間武士道を以て一般国民道徳の(キカン )として町人百姓さえあるいは義経、あるいは弁慶、あるいは秀吉、あるいは清正を崇拝して武士道を尊重したこの心を利用していわゆる町人百姓の道徳を引き上げるの策に出でねばなるまい。(新渡戸稲造「平民道」より)
9.この周到な用意は、またよく人心の機微をもつかんでいる。…(中略)…戦いである以上、秀吉とて、実は、勝敗の帰結は期し難いものを、われ勝てりと、士気すでに(チュウテン)、希望の大道を「目にも見よ」と、民衆に見せ示していた。振るわぬ領民のあるはずはない。(吉川英治「新書太閤記 -第九分冊-」より)
10.左の方よりは足助(あすけ)の二郎重景とて、小松殿恩顧の侍なるが、…(中略)…宛然(さながら)一幅の画図とも見るべかりけり。二人共に何れ劣らぬ優美の姿、適怨清和、曲に随って一糸も乱れぬ(ホブ )の節、首尾能く青海波をぞ舞い納めける。(高山樗牛「瀧口入道」より)
<ヒントの表示(6~10)>
<解答の表示>
1.非命 (a-29)
2.冥冥/瞑瞑 (j-38)
3.懸河 (c-47)
4.塗抹 (b-43)
5.不日 (g-40)
6.食言 (f-37)
7.生硬 (h-39)
8.亀鑑 (g-1)
9.沖天 (f-14)
10.歩武 (a-8)
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