漢検1級模擬試験倉庫

常用大見出し語表から 書き取り問題その4

書き取り問題(選択形式)です。
前半は短文で(諺を含む)、後半は長文で出題します。

語群(1~5):[いしゅうつぼつきのうすいかどうおう]

1.過去の事例から結論を()する。

2.彼の目から()たる気迫を感じる。

3.警邏中の警官に()される。

4.技芸極まりて()に入る。

5.陥穽を用いて()を晴らす。

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[しょうちょうしんだいせいかぼくみんようげき]

6.四月晦日、大野治房等は樫井の敗戦から還り、大阪で軍議をした。後藤基次先ず国分の狭隘を扼し大和路より来る東軍を()することを提議した。前隊は基次、薄田兼相、兵数凡そ六千四百。後隊は真田幸村、毛利勝永兵一万二千。五月朔日、前隊は出でて平野に舎営した。(菊池寛「大阪夏之陣」より)

7.歴史は意味なきページの堆積にあらず、幾百世の国民は其が上に心血を印して去れり、骨は朽つべし、肉は爛(くさ)るべし、然れども人間の心血が捺印したる跡は、之を抹すべからず。秋果熟すれば即ち落つ、落つるは偶然にして偶然にあらず、春日光暖かにして、百花姸を競う、之も亦偶然にあらず、自然は意味なきに似て大なる意味を有せり、一国民の()窮通を言う時に於いて、吾人は深く此の理を感ぜずんばあらず。(北村透谷「国民と思想」より)

8.中庭のまんなかにはクーキンという、遊園『ティヴォリ』の経営主と持ち主とを一身に兼ねて、やはりその屋敷うちの離れを借りて住んでいる男がたたずんで、空を眺めていた。
 「またか!」と彼は捨てばちな調子で言うのだった。「また雨と来らあ!毎日毎日雨にならないじゃ済まないんだ――まるでわざとみたいにさ!これじゃ首をくくれというも同然だ!()限りをしろというも同然だ!毎日えらい欠損つづきさ!」
(アントン・チェーホフ「可愛い女」より)

9.諸肌脱ぎで壺振りをやっていたのが、まずムキになって駒井に食ってかかりました。「そういうことをしてはいけない、乗り合いのものが迷惑する」と駒井が厳然としていいました。しかし、この遊民どもは、駒井が前の甲府勤番支配であって、ともかくも一国一城を預かって、()の職をつとめた経歴のある英才と知る由もない。(中里介山「大菩薩峠 -他生の巻-」より)

10.「憑かれたもの」「砂塵」「灼土」等の初期の作品は、一部の先見ある批評家をして、彼の未来を嘱目せしめたに過ぎなかったが、戦後相ついで「落伍者の群」「時は夢なり」「熱風」「夢を啖ふもの」を発表して彼の()は頓に著れた。殊に「落伍者の群」「時は夢なり」の二作は、たまたま名舞台監督ジョルジュ・ピトエフの手によりて完全に舞台化され、彼の戯曲家的手腕は、初めて遺憾なく巴里の劇壇に紹介された。(岸田國士「アンリ・ルネ・ルノルマンについて」より)

<ヒントの表示(6~10)>



<解答の表示>


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コメント

ピクッ!

こんにちは

「帰納」とくると反応してしまいます(笑)

10.は「精華」でも文章の意味は通じてしまうかな~と思ったのですが、この場合は〝評判の意味”なのでこっちになるのですかね~

人には「精華」は使わないのかな~

「牧民」も知らなかったので勉強になりました。

出題ありがとうございました。

  • 2020/07/17(金) 09:37:29 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

精華

rikurokuさん、コメントありがとうございます。

「帰納」は「数学的帰納法」を思い出すということでしょうか?(笑)

「精華」も完全に外せているわけではないかもしれませんね…。
ただ、類義語の「真髄」を当て嵌めると少し違和感がありますし、前後からも「評判」を意味する「声価」の方が適しているとは思います。

人に使えるかどうかは分かりませんが、青空文庫を調べてみると、人に使っている例は見つかりませんでした。
「~文明の精華」などの形で使われていて、もしかしたら人に使うとオーバーな感じになってしまうかもしれませんね。

こちらこそありがとうございました🙇

  • 2020/07/17(金) 11:50:51 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

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