前半は短文で(諺を含む)、後半は長文で出題します。
語群(1~5):[いっぱん、かしゃく、せいか、ちゅうせき、やくじ]
1.病褥に臥し(ヤクジ )に親しむ日を過ごす。
2.彼は組織の(チュウセキ)たるべき逸材である。
3.著書から偉人の生涯の(イッパン )を窺う。
4.修身(セイカ )の道に勤しむ。
5.彼の筆誅は(カシャク )する処が無かった。
<ヒントの表示(1~5)>
語群(6~10):[おうし、かたい、そうこう、どうよく、らいめい]
6.このたび百両の金子紛失の件、とにもかくにも、そちたちの(カタイ )、その場に居合わせながら大金の紛失に気附かざりしとは、察するところ、意地汚く酒を過ごし、大酔に及んだがためと思われる。(太宰治「新釈諸国噺」より)
7.しかし、光秀が信長に反いたのは、平生の鬱憤を晴らすと同時に、あわよくば天下を取ろうとする大志が、あったに違いない。秀吉が、信長の(オウシ )を機会に信長の子孫を立てずに自分で天下を取ったのを、光秀はもっと積極的に、自分の私憤を晴らすと同時に、天下を志したに違いない。(菊池寛「山崎合戦」より)
8.大正五年七月九日先生の訃いまだ公にせられざるに先立ち馬場孤蝶君悲報を二、三の親友に伝う。余(ソウコウ)として車を先生が白金の邸に走らするに一片の香煙既に寂寞として霊柩のほとりに漂えるのみ。(永井荷風「書かでもの記」より)
9.旅路のなさけなき事、風吹き荒み熱砂顔にぶつかる時眼を閉(ふさ)ぎてあゆめば、邪見の喇叭気を注(つ)けろがらがらの馬車に胆ちぢみあがり、雨降り切(しき)りては新道のさくれ石足を嚙むに生爪を剝がし悩むを(ドウヨク)の車夫法外の価(ね)を貪り、尚も並木で五割酒銭(さかて)は天下の法だとゆする、仇もなさけも一日限りの、人情は薄き掛け蒲団に襟首さむく、待遇(もてなし)は冷ややかな平の内に蒟蒻黒し。(幸田露伴「風流仏」より)
10.実隆の交遊広く、(ライメイ)の僻陬まで及んでおったことは、日本のはてから彼を尋ねて来る者の多かったのでも推すことができる。薩摩からは、前にもちょっと述べた僧珠全が、一度は宗祇により、一度は宗碩と同道して、実隆に面謁したのみでなく、同国人吉田若狭守位清という者からは、和歌の合点を依頼してきた。(原勝郎「東山時代における一縉紳の生活」より)
<ヒントの表示(6~10)>
<解答の表示>
1.薬餌 (e-13)
2.柱石 (e-27)
3.一斑 (h-43)
4.斉家 (j-16)
5.仮借 (f-8)
6.過怠 (b-48)
7.横死/枉死 (j-19)
8.倉皇/蒼惶 (h-40)
9.胴欲/胴慾 (g-4)
10.雷名 (b-12)
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