今回も出題形式は、類義語問題5問+文章題書き取り(選択形式)問題5問の計10問で、今回の出題範囲は「その25」~「その36」です。
出題内容の難易度は高めですが、全てこれまでに出題済みのものですので、全問正解を目指して取り組んでいただければと思います。
尚、これまでの問題を解いていない方にとっては、超難問の内容と思われますのでご注意ください。
1~5は類義語問題です。(対義語はありません。)
1.瑞験 2.起首 3.盟邦 4.胤腹 5.彷彿
語群(1~5):[いき、えんげん、きゅうちょう、こじ、よこく]
<ヒントの表示(1~5)>
1.きゅうちょう 2.えんげん 3.よこく 4.こじ 5.いき
6~10は文章題書き取り問題(選択形式)です。
語群(6~10):[きしょく、きはん、きんかく、けいかく、せいさく]
6.そうしてまた日本の雪国には、二つの春があって早くから人情を錯綜せしめた。ずっと南の冬の短い都邑で、編み上げた暦が彼らにも送り届けられ、彼らもまた移ってきて幾代かを重ねるまで、その暦の春を忘れることができなかったのである。全体日本のような南北に細長い山がちの島で、(セイサク)を統一しようとすることが実は自然でなかった。わずかに月の望の夜の算えやすい方法をもって、昔の思い出を保つことができたのである。(柳田国男「雪国の春」)
7.此らの人達は、大抵、地方の武家・豪族の家に(キショク)の形で止まり、其のまま居著いてしまう者もあり、用事がすむか、不都合があれば、また新しい土地を求めて旅へ出るのもあり、時には、保護を受けた主家を倒して其の土地を奪ったなどと言うのもありました。(折口信夫「山の霜月舞 -花祭り解説-」)
8.ところが日本は如何なる勢力であるか。即ち新勢力である。新たに勃興したところの勢力である。世界の文明、世界のあらゆる科学を応用して、而して中古的、専制的、封建的の(キハン )を脱却してついに立憲の政治を行い、憲法を制定し宗教の自由を認めたという国柄である。(大隈重信「東亜の平和を論ず」より)
9.先方の当人、筒井直介は、りっぱな人柄だそうでありました。…(中略)…性質は温厚で、何等の(ケイカク)もなく、同僚と諍いをしたことなどはないそうでした。(豊島与志雄「旅だち -近代説話-」より)
10.人代となりてより以来、皇朝に於いて婦人にして始めて国家を統治せられしは、神功皇后なり。皇后は(キンカク)の身を以て、遠く海を渡り三韓を伐たせられし程の人なれば、資性勇武にましまししは言を俟たざれども、…(白鳥庫吉「倭女王卑彌呼考」より)
<ヒントの表示(6~10)>
<解答の表示>
1.休徴
2.淵源
3.与国
4.怙恃
5.依稀
6.正朔
7.寄食
8.羈絆/羇絆
9.圭角
10.巾幗
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