皆さんの結果はいかがだったでしょうか…?
今回の平均点について感じたことを書きましたが、長くなったため折りたたみました。
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まず、今回の平均点の合計は約87.8点でした………低いですね💦
漢検の草創期(?)を除けば、恐らく過去最低点を更新していると思われます。
平均が低いからと言って必ずしも合格率が低いとは限りませんが、いつもながらここまで難化させる理由がよく分かりませんね…。
とりあえず、ここ最近のデータとの比較を見てみましょう。

(※過去5回平均=H30-1~R1-2の平均点)
前回の点数と比較してみると、「(一)読み」「(三)語選択」を除く全ての分野で難化していることが分かります。
また、過去5回平均と比較しても、易化しているといえる分野は一つも無く、今回の異様な難易度がハッキリしますね…。
次に、読み問題と書き問題に分けてみると、以下のようになります。
(ここでは便宜上、読み問題=1点問題、書き問題=2点問題としています。)

こうしてみると、読み問題は平均的な難易度であることが分かるので、難化の大きな要因は書き問題にあるということですね。
では、以下で、書き問題の分野を一つ一つ見てみましょう。
まず、全体の書き問題の平均正解率の比較は以下の通りです。

正解率の高いものから順に触れていきます。
(四)四字熟語・問2
過去には今回より正解率の低かった回もありましたが、ここ数年では最低の正解率となりました。
以前はややこしいダミーの影響が大きかったと思われますが、今回は漢検四字熟語辞典にないものの影響が少なからずあったと思います。
ただ、勘で選択して当てられる場合もある分野なので、思ったほど正解率は下がらなかったという印象もありますね。
(二)書き取り
平均的な難易度だったと言えると思います。
ただし、簡単な問題と難しい問題の二極化が進んでいる印象があるので、平均点だけでは何とも言えない部分もありますね…。
(九)文章題書き取り
H29年度のようなことにはなっておらず、出題が落ち着いてきていると感じます。
こちらも多少二極化している印象ですが、ある程度実力を測ることは出来ていて、適した出題と言えるのではないでしょうか。
(四)四字熟語・問1
まさかこの分野の平均が、文章題書き取りを下回る日が来るとは思いませんでした…。
常用四字熟語の出題が増えているとはいえ、点数が低すぎると感じます。
過去問と1級配当四字熟語だけで8割は取れるはずなのですが、何か他に難しい要素があったのでしょうか…?
(八)故事ことわざ
選択形式でないにもかかわらず、難易度が大きく変動するのはなぜなのでしょうか(苦笑)
難易度の調整が上手くいっていないという印象は拭えませんね…。
少し話が逸れますが、最近は「烏鳶」「坐殺」「未萌」と、準1級漢字を含む出題が少し目立ってきている気がします。
「細腰」の出題文にも準1級漢字を含む「楚王」があるので、今後準1級ことわざにも気を付ける必要があるかもしれませんね。
(三)語選択
4割に届いていませんが、これでも今年度最も易しい難易度です(笑)
異常が続いてそれが普通になってしまった感じですね…。
(七)対類
大方の予想通り(?)大きく点数を下げました。
実力のある方でも大きく失点しているので、当然といえば当然ですね。
過去に2割を切ったのは、H29-3の文章書き、H30-3とR1-2の語選択の3回で、今回が4回目です。
グラフを見ていただくと分かりやすいかと思いますが、過去3回に関しては、次の回で易化していますね。
流石に漢検さんも、平均点2割以下は適切な難易度ではないと思っているのでしょう。
従って、次回の対類も少なからず易化するのではないかと予想されます。
あまり今回の難易度に振り回されないようにしたいですね。
長くなりましたが、今回の平均点に関しては以上です。
平均点がここまで低いとなると、合格率も低くなると予想されますが、どうなるでしょうか…?
公表はまだまだ先のことですので、気長に待ちたいと思います。
最近の状況を見ていると、次回の試験がコロナウイルスの影響で予定通り実施されない可能性がやや高まっていると感じます。
その点が心配ではありますが、いずれにせよ次に向けて学習を進めるしかありませんね。
今回残念ながら思うような点数が取れなかった方も、一つ一つ対策を進めて、力を貯めて行っていただければと思います。
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