漢検1級模擬試験倉庫

文章題書き取り問題その22

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[じゅうとうひせきひっちゅうむびるじゅつ]

◇予は今茲に予の経由せる地方、目撃せる事物の(1.)を敢えてせざるべし。彼の国人の著書既に(2.)なるのみならず、予のとりし道は数多の邦人の往来せる所にして、之を説かんことは遼東の豕の譏りを免れざればなり。さりながら其の中に就きて、今尚(3.)に忘れ難きもの二三あり。滬杭鉄道沿線の光景の如き其の一なり。満目の桃林と菜花とは云わずもがな、運河の支脈は村落の中を縦横に貫きて野人の家を繞り、隣家を訪い隣村に赴かんとする者、必ず小船に棹して柳暗花明の間を過ぐ。人若し欲すれば、上海よりして杭州に至るまで、此の船中の歓を継続することを得べし。地勢平坦なれど断絶多くして、縦に車馬を駆けるに適さざること彼のヹニスに似て、而も地域の広狭は固より同日に論ずべきにあらず。而して彼は海、此は河なれど、ゴンドラの風流の一端、亦之を此処に娯しむを得べし。然れども若し更に此の地方の適切なる(4.)を欧羅巴に求めば、独都伯林を流るるスプレーの、其の上流の風光最も之と相若けり。予のスプレー・ワルドに遊びしは、同地方の最好季節と称せらるる昇天祭に先だつこと二ヶ月許り以前、木の芽も未だはり競わざる、春尚うら寒き頃なりき。されば予の見たる所を以て花の盛りのスプレーを推すこと難けれど、要するに彼は自然の閑寂を示すものにして、これは其の豊富なる表現なり、蓋し地味(5.)の差の致す所、若しそれ花下舟に棹すの雅興に至りては、両者殆ど相同じ。上に天堂あり下に蘇杭ありとの言必ずしも欺かず。予今に至りて其の舟遊を試みざりしを悔ゆ。(原勝郎「貢院の春」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[かんきょうげきぜんしゅんせつばくろうへいせん]

◇忘れ難き第二は南京の貢院なり。抑金陵には名蹟勝景甚だ多く、霞に包まれたる紫金山、莫愁湖の雨景、明の故宮は愚か満人の屋敷跡にすら漸々と秀づる(6.)、いずれもとりどりに面白かりしかど、深く(7.)を催せしこと貢院に如くものあらざりき。明代の貢院は太平賊の(8.)に滅びて、今存するは同治三年の修築に係るものと云う。爾来半世紀にして科挙廃せられ、さしも大規模の房舎も無用の長物と化し了し、殊に革命乱以来は風雨に任せて暴露せられたれば、彼の北京の貢院と同じく、全く其の跡を留めざるに至るべきこと、恐らくは十年を出でざるべしと思われたり。五百の房屋、二百九十五号筒(9.)として跫音を聞かず。大門は久しく鎖されたるままなれば、側なる築土の壊れより入りて見るに、折から(10.)中の秦淮の泥土は、院内に運び棄てられて堆高(うずたか)く、道路のみにて積み足らずして、千字文の字号を附して標識とせる号筒の小門を破壊し、号舎内に投げ入れられたるもあり。(原勝郎「貢院の春」より)

<ヒントの表示(6~10)>



<解答の表示>


関連記事

コメント

苦労した

こんにちは

いや~難しかった
苦労した。

とりあえず全部書けたけど、全然自信が無かった。

とても勉強になりました。
もう頭疲れた

ありがとうございました。

  • 2020/01/30(木) 10:14:13 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

to be continued…

rikurokuさん、コメントありがとうございます。
苦しみながらも全問正解されたようで流石ですね。

そんなにお疲れになりましたか💦
来週木曜日(その24)はこの文章の続きから出題しますので、また苦しませてしまうかもしれませんね(笑)

こちらこそありがとうございました🙇

  • 2020/01/30(木) 10:51:06 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する