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文章題訓読み問題 準1級二版読み対策その1

今週から毎週月曜日に、第二版の訓読み(漢検辞典第一版に記載の無い訓読み)を出題します。
出題するのは、全て準1級漢字の訓読みです。

「ふりがな文庫」を利用して、青空文庫に使用例のある訓読みを出題しています。
簡単に読めるものもありますが、中には難易度のかなり高いものもありますので、深追いの無い範囲で取り組んでいただければと思います。

出題は1つの記事につき10問です。
文章中の下線部の漢字の訓読みを答えてください。
<答え>をクリックすると、解答が表示されます。

問題は「続きを読む」をクリックしてご覧ください。



1.ヤレ侯爵の殿様だの、大勲位の御前だのと、聞くさえも穢らわしい、彼様(あんな)狒見たいな狂漢に高い遣ってフザけさせて置く奴も奴だが、其を拝み奉る世間の馬鹿も馬鹿だ、侯爵が何だ、大勲位が何だ、…(木下尚江「火の柱」より) <答え>

2.そこで両国の大夫たちは、密かにし合わせ、双方から一隊ずつの便衣隊を出して、孔子の一行を包囲さした。(下村湖人「論語物語」より) <答え>

3.「そうだねえ、まア火をしてお呉れ……消し炭を下へ入れて堅い炭を上へ入れるのだよ、あら、鍋が空じゃアないか、湯を入れて掛けるのだアね、旨くやんねえよ」(三遊亭円朝「政談月の鏡」より) <答え>

4.翌朝になって許宣はいつものように早くからへ往(い)ったが、白娘子のことが頭に一ぱいになっていて仕事が手につかないので、午飯の後で口実をこしらえて舗を出て、荐橋の双茶坊へ往った。(田中貢太郎「雷峯塔物語」より) <答え>

5.露都へ行く前から露国の内政や社会の状勢については絶えず相応に研究して露国の暗流に良く通じていたが、露西亜の官民の断えざる衝突に対して当該政治家の手腕器度を称揚する事はあっても革命党に対してはトンと同感がく、渠らは空想にばかり俘らわれて夢遊病的に行動する駄々ッ子のようなものだから、時々は灸を据えてやらんと取り締りにならぬとまで、官憲の非違横暴を認めつつもとかくに官憲の肩を持つ看方をした。(内田魯庵「二葉亭追録」より) <答え>

6.今にりて死せず、復父兄今日の累を致す、不幸の罪、何を以てかこれに尚えん。(徳富蘇峰「吉田松陰」より) <答え>

7.一椀喉吻潤い、二椀孤悶を破る。三椀枯腸をさぐる。惟う文字五千巻有り。四椀軽汗を発す。平生不平の事ことごとく毛孔に向かって散ず。五椀肌骨清し。六椀仙霊に通ず。七椀吃し得ざるにただ覚ゆ両腋習々清風の生ずるを。(岡倉天心「茶の本」より) <答え>

8.飛び下りた影を狙って、颯然たる一刀が月光に鳴り、斜めに腰を払ったが、ヒラッとかわして銀五郎が、無二無三の刃交ぜを挑むと、対手(あいて)はたちまちりをうけて後退り、耳から顎へかけて赤い一筋——森啓之助は危なくなった。(吉川英治「鳴門秘帖」より) <答え>

9.もし普遍的な法則が歴史科学に於いても成立しなければならないとすれば、リッケルトの所謂文化科学の観念は、可なりの根本かららざるを得ないわけで、従って自然科学と文化科学との区別対立も撤廃されて、問題が再び元にもどって了うか、それともこの単なる区別対立を乗り越えて、両者か又は之に相当する何かの二つ(以上)の科学の間の、実質的連関が見出だされねばならぬか、どちらかになるのである。(戸坂潤「科学論」より) <答え>

10.強い雨足は岩に当たって白いをあげながら、無数の細い滝となって乱れ落ちて行く。(小川登喜男「一ノ倉沢正面の登攀」より) <答え>

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コメント

ぼちぼち

こんにちは

貴ブログの記事も始まったのでぼちぼち勉強始めようかな~

7.「また」なんていう読みがあったんですね~
他は文脈から何となく読めました。

ありがとうございました。

  • 2019/11/11(月) 10:45:01 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

また

rikurokuさん、コメントありがとうございます。

「也」の訓は盲点ですよね。
使用例が見つかったことにも驚きました。

今週から月水金で記事問題を出題します。
今季もよろしくお願いいたします🙇

  • 2019/11/11(月) 11:42:18 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

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