出題形式は、類義語問題5問+文章題書き取り(選択形式)問題5問の計10問です。
出題内容の難易度は高めですが、全てこれまでに出題済みのものですので、全問正解を目指して取り組んでいただければと思います。
尚、これまでの問題を解いていない方にとっては、超難問の内容と思われますのでご注意ください。
1~5は類義語問題です。(対義語はありません。)
1.嬰児 2.直言 3.無始 4.史書 5.詠誦
語群(1~5):[がいてい、かんせい、こうごう、しんこ、ふき]
<ヒントの表示(1~5)>
1.がいてい 2.ふき 3.しんこ 4.かんせい 5.こうごう
6~10は文章題書き取り問題(選択形式)です。
語群(6~10):[あんごう、けいがい、けいかつ、ぜんだく、ようげん]
6.諸陵寮の小さい応接所で、わたくしは初めて外崎さんに会った。飯田さんの先輩であったとは違って、この人はわたくしと齢も相若くという位で、しかも史学を以て仕えている人である。わたくしは(ケイガイ)故きが如き念いをした。(森鴎外「渋江抽斎」より)
7.しかし「百万人の文学」にとって、さらに重要なのは、先にもちょっと云ったように、即刻即座の反響である。これがなければ、どんな通俗小説も市場価値においては、紙屑同然である。現に、今日楽しんで読まれさえすれば、明日は屑籠に投げ込まれても本望だと(ヨウゲン)して憚らない作家がある。いい覚悟だというほかはない。(青野季吉「百万人のそして唯一人の文学」より)
8.けれど秀吉は、それを不愉快らしくは少しも聞かなかった。むしろこういうはっきりした男も大いによろしい。いったん義によって(ゼンダク)しながら後になって利害損得にぐちぐちいうよりは遥かにましである。(吉川英治「新書太閤記」より)
9."たなばたつめ"とは、"たな"(湯河板挙)の機中に居る女と言う事である。銀河の織女星は、さながら、"たなばたつめ"である。年に稀におとなう者を待つ点もそっくりである。こうした(アンゴウ)は、深く藤原・奈良時代の漢文学かぶれのした詩人、其から出た歌人を喜ばしたに違いない。(折口信夫「水の女」より)
10.九月廿七日。秋晴の空雲翳なし。高輪南町に手頃の売家ありと聞き、往きて見る。楽天居の門外を過ぎたれば(ケイカツ)を陳べんと立ち寄りしが、主人は不在なり。猿町より二本榎を歩みて帰る。(永井荷風「断腸亭日乗」より)
<ヒントの表示(6~10)>
<解答の表示>
1.孩提
2.不諱/不忌
3.振古
4.汗青
5.口号
6.傾蓋
7.揚言
8.然諾
9.暗合
10.契闊
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