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文章題書き取り問題その16

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[えんぜんけいごけいぜんこうたんゆうすい]

◇…余は此の一誓言の中に、亦多少の計画、多少の作用を含蓄するものあるを信ず、彼は元来非常の神経質なり。故に喜怒共に極めて激烈なりと雖も、其の人心の詭秘を見ること甚だ深刻にして、容易に他の欺く所とならざらんことを勉む。是彼の一政友が、常に此の一事を以て彼の欠点なりとする所なり。されど彼が下院に於ける演説の敵の皮肉を穿つの(1.)多きは、其の能く人心の弱点を看破するの明あるが為にして、其の時として(2.)附会に類するの言論あるは、亦余りに暗黒の一面を偏視するが為なり。若し彼をして今少し真面目ならしめ、今少し健全の思想を有せしめば、彼は代議士として実に得易からざるの人物なり。惜しいかな無学にして大体に通ぜず、無識にして組織的成見を有せず。是其動もすれば正径を誤るの盲動ある所以なり。
 されど彼は兎も角下院の名物なり。彼動けば、議場は一個の劇壇にして、彼は(3.)たる政治的俳優なり。是彼が名の海内に持て囃さるる所以に非ずや。
(鳥谷部春汀「明治人物月旦(抄)」より)

◇土地では弘法様のお祭、お祭といっているが春秋二季の大式日、月々の命日は知らず、不断、この奥の院は、長々と螺線をゆるく田畝の上に繞らした、処々、萱薄、草々の茂みに立ったしるべの石碑を、杖笠を棄てて彳(たたず)んだ順礼、道しゃの姿に見せる、それとても行くとも皈(かえ)るともなく(4.)として独り佇むばかりで、往来の人は殆どない。またそれだけに、奥の院は(5.)森厳である。(泉鏡花「遺稿」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[さたんしゅれんしょしせいしょくとうじょう]

◇往年出版(6.)の横暴を叫んだ時もあったが、近年は小売書店が横暴を極めて居るそうである、がモ一つ転じて読者の横暴時代に化さねばならぬと法学博士某が云った、読者の横暴とは如何の事か知らない、書店で立ち読みして買わないのは横暴でなく卑劣の横着であるが、円本出版屋の方では、横暴読者既に在り、予約を無視して中途で破約するのは横暴であると云うだろう、此の種の横暴には我が輩大(7.)大賛成である。(宮武外骨「一円本流行の害毒と其裏面談」より)

◇領主「ベンヺーリオーよ、此の無慙な(8.)を始めたのは誰じゃ?」
ベンヺ「チッバルトにござります、ロミオに殺されたましたる。ロミオは言葉穏やかに、此の争端の取るに足らぬ由を反省させ、二つには殿のお怒りを思いやれ、と(9.)を和らげ、膝を曲げて、さまざまに申しましたなれども、中裁には耳を仮しませぬチッバルト、理不尽なる怒りの切っ先、只一突きにとマーキューシオー殿の胸元をめがけて突いてかかりまする、此方も同じく血気の勇士、なにを小才覚(ちょこざい)なと立ち向かい、氷の死の手をば引ッ外して右手に附け入りまする(10.)の切っ先、それを撥ね反すチッバルト。」
(ウィリアム・シェークスピア「ロミオとヂュリエット」より)

<ヒントの表示(6~10)>



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コメント

難しかった

こんにちは

予告通りむずかしかった・・・
でもよく読んで頑張った。

惜しかったな~
9.「勢色」にしてしてしまいました~

難問も楽しかったですよ~
ありがとうございました。

  • 2019/10/04(金) 09:59:38 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

声色をやわらげる

rikurokuさん、コメントありがとうございます。

「声色」はかなりの難問だったと思います。
「声色をやわらげる」という使い方は、広辞苑や大辞泉などの使用例にもあり、よく使われる表現なのかもしれませんね。

「闘諍」も超難問かと思いますが、こちらは正解されたようで流石です。
こちらこそありがとうございました😊

  • 2019/10/04(金) 10:37:08 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
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