漢検1級模擬試験倉庫

文章題書き取り問題その14

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[きょうりょうさいぎちようぼうこらちない]

◇…余はその巨大なる外力の数値を何とかして得たいと思って努力したが、それは不成功に終わった。その不成功の原因の一つは、わが国に対する妥当でない(1.)心によるものである。しかし余の現在における希望は、もはやそういう問題をどうのこうのと論ずるにあらずして、われらはわれらの仕事に更に熱中することにある。具体的にいえば、更に強力なる耐圧船を建造することにある。われらの技術は、まだ世界人の知識にないほど進んでいるのだ。今日われらの売り出そうとする砕氷船の如きは、もはやわれらがその技術を秘密の(2.)に停めて置かなければならないようなそんな特殊なものではなくなったのだ。われらは今後も続々とわれらの技術作品を公開する考えである。(海野十三「地球発狂事件」より)

◇近時化石学上の発見甚だ多きに伴(つ)れて過去世に地上に住んだ大爬虫遺骸の発見夥しく竜談の根本と見るべきものすこぶる多い。しかし今とても竜の画のような動物は前述鱗蛇、鱷(がく)飛竜などのほかにも世界に乏しからぬ。したがって亡友カービー氏等が主張した、過去世に人間の遠祖が当身(そのみ)巨大怪異の爬虫輩の(3.)跋扈に逢った事実を幾千代後の今に語り伝えて(4.)影のごとく吾人の記憶に存するものが竜であるという説のみでは受け取れず、予はかかる仏家の宿命通説のような曖昧な論よりは、竜は今日も多少実在する鱷等の虚張談に、蛇崇拝の余波や竜巻地陥り等諸天象(5.)に対する恐怖や、過去世動物の化石の誤察等を堆(つ)み重ねて発達した想像動物なりというを正しと惟う。(南方熊楠「十二支考 -田原藤太竜宮入りの話-」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[えんりゅうきょしょしょとくすいたくたいか]

◇詩話の文に拠れば、梅泉は江戸に来て、其の年に又江戸を去った。蕊雲楼の祖筵は其の月日を載せぬが、「水拍欄干明鏡光、荷亭月浄浴清涼」の句は、叙する所の景が夏秋の交なることを示している。祖筵の所も亦文飾のために知り難くなっているが、必ずや池の端あたりであろう。
 次に梅泉が神辺に宿したのは何時であらうか。菅茶山の(6.)を見るに、事は書を裁した年にあって、書を裁した日の前にあると知られるのみである。即ち文化十四年の初めより八月七日に至るまでの間に、梅泉は神辺に来て泊まったのである。若し夏秋の交に江戸を去ったとすると、春夏の月日をば長崎より江戸に至る往路、江戸に於ける(7.)に費したとしなくてはならない。わたくしは梅泉が丁丑の初めに江戸に来り、夏秋の交に江戸を去り、帰途神辺に宿したものと見て、(8.)なかろうとおもう。
 わたくしは既に梅泉の生歿年を明らかにし、又略その江戸に来去した月日を(9.)した。わたくしは猶此に梅泉の画を江稼圃に学んだ年に就いて附記して置きたい。
 梅泉は長崎の人である。稼圃が来り航した時、恐らくは多く(10.)を過ごすことなく従学したであろう。田能村竹田の山中人饒舌に「己巳歳江大来稼圃者至」と書してある。己巳は文化六年である。梅泉は恐らくは文化六年に二十四歳で稼圃の門人となったのであろう。
(森鴎外「伊沢蘭軒」より)

<ヒントの表示(6~10)>



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コメント

ああ・・・

こんにちは

今日の文章は難解でしたよ~
でも頑張ったのに~
5.「地様」にしました。

とても勉強になりました。
ありがとうございました。

  • 2019/09/27(金) 10:31:23 |
  • URL |
  • rikuroku #-
  • [ 編集 ]

天変地妖の回?

rikurokuさん、コメントありがとうございます。

今回の記事はかなり難しかったと思います。
文章題はちょうどいい難易度にするのが難しいです…。

とはいえ、「地妖」以外は正解のようで、流石ですね。
「地妖」は前後から推測できなくはないと思いますが、直前の「天象」が災いのニュアンスを含まないので、ミスリードになってしまっているでしょうか…。

こちらこそありがとうございました🙇

  • 2019/09/27(金) 11:14:59 |
  • URL |
  • spaceplusKK #hHfHWlpo
  • [ 編集 ]

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