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1.過日同座にて一度御眼にかかりしのみなれど何卒御尊父様並びに御母堂へよろしく御ホウセイ下されたく候。匆々
2.人の生ずるは草木のホウセイするがごとし。その死するは枯るるがごとし。
<ヒント> 1.相手を敬って使う言葉。 2.一文目と二文目が対になっている。
3.当時日本の医学界には、関東では望月三英、関西では吉益東洞、というような名医が出て、共に古方の復興を唱え、実技も大いに革まり、この両派の秀才がトウケイを司る要所要所へ配置されたが、一般にはまだ、行き亙らない。
4.独り家書を展べてトウケイを剔(き)る、縷々聞くが如し絮語の声、識るを要す各天相憶うの処、半秋細報す月の陰晴。
<ヒント> 3.「医学界」の話。 4.「秋」の夜長に「家書」を読むには、あるものが必要。「剔(き)る」という表現がやや分かりにくいかもしれません…。
5.昭和廿一年晩夏八月十一日葛飾の新屋に突如永井先生の御来訪を迎え、全くに私はケイサイと共に驚喜随喜した。
6.人民鼓腹撃壌して久しく治まりし此の国に、ケイサイ勃かに反乱の兆しを見る。
<ヒント> 5.「私」と共に自宅にいる。 6.副詞的に使っている。
7.後世の儒者らが孔子を尊崇する余り、孔子をセイチ安行の聖人として、強いて凡人と区別せんとするのは、不心得千万と申さねばならぬ。
8.半年ほどたった時老父の熙は突然流行感冒で老妻を先立たせ、また文官年限令で帝国大学教授の職を免ぜられたので、これを機会に千駄木の家を人に貸して、以前から別荘にしてあった世田ヶ谷の廃屋にセイチした。
9.彼の作品を読んだ人は一様に記憶しているであろうか、彼の筆力には不思議な魅力がある。粗雑なようで優婉であり、ごちごちしているようでセイチを極め一度ページを開いたが最後、文字通り巻を蔽う能わざらしめる。
<ヒント> 7.「セイチ安行」が四字熟語。 8.「別荘」でのんびり。 9.文中に対義語アリ。
<解答の表示>
1.鳳声
2.萌生
3.刀圭
4.灯檠
5.荊妻
6.頃歳
7.生知
8.棲遅/栖遅
9.精緻
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