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準1級熟語対策 文章題書き取り問題その4

「準1級熟語対策」シリーズの文章題書き問題です。(詳しくはコチラ



文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[えんげきかじゅうかんきゃくけんよぼうあつ]

◇そもそも小説家のおのれが身の上にかかわる事どもそのままに書き綴りて一篇の物語となすこと西洋にては十九世紀の始めつ方より漸く世に行われ、ロマンペルソネルなどと称えられて今にすたれず。即ちゲーテが作『若きウェルテルの愁い』、シャトオブリヤンが作『ルネエ』の類いなり。わが国にては紅葉山人が『青葡萄』なぞをやその(1.)とすべきか。近き頃森田草平が『煤煙』小栗風葉が『耽溺』なぞ殊の外世に迎えられしよりこの体を取れる名篇(2.)漸く数うるに遑なからんとす。(永井荷風「矢はずぐさ」より)

◇一方官軍は三軍を編成し、正行は弟の正時と共に第一軍を率い、次郎正儀は東条に留守軍となって居た。吉野朝廷からは北畠親房が老軀を提げ、和泉に出馬し、堺にある師泰に対抗して居た。亦四条隆資は、河内等の野伏の混成隊を以て、生駒山方面の敵を牽制して居る。『太平記』は正行の奮闘は詳説するくせに、此等の諸軍の動静を(3.)して居るが、師泰なんか四条畷戦後、北畠軍に大いに進軍を(4.)されて居るのである。
 正行直属の兵は凡そ一千人位で、当時大和川附近の沼沢地に陣して居た師直の本営を(5.)す可く突撃隊を組織した。
(菊池寛「四条畷の戦」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[きんようぜっしょうひょうびょうぶじりゅうぐう]

◇以上未熟な考察の一部をしるして貴重なる本誌の紙面をけがし読者からのとがめを招くであろうことを恐れる。紙数の限りあるために意を尽くさない点の多いのを遺憾とする。ただ量的にあまりに抽象的な、ややもすれば知識の干物の貯蔵所となる恐れのある学界の一隅に、時々は永遠に若い母なる自然の息を通わせることの必要を今さららしく強調するためにこんな(6.)を連ねたに過ぎないのである。(寺田寅彦「量的と質的と統計的と」より)

◇民間にて一般に用いきたれる御水や御札やあるいは(7.)の類までも、みな人をして安心せしむるを目的とするに相違なけれども、訳も道理も分からずに盲目的にこれを用うるからして、一時の後はたちまち心が動き出して、さらに大いに迷うようになります。(井上円了「おばけの正体」より)

◇月の名所は桂浜といえる郷里のうた、ただ記憶に存するのみにて、幼少の時より他郷に(8.)して、未だ郷にかえりたることなければ、まことはその桂浜の月見しことなけれど、名たたる海南(9.)の地の、危礁乱立する浜辺に、よりては砕くる浪の花しろく、九十九湾(10.)として烟にくるる夕雲をはらいはてし秋風を浜松の梢にのこして、長鯨潮を吹く浪路の末に、一輪の名月あらい出だされたらんは、如何に心ゆくべきかぎりぞや。(大町桂月「月譜」より)

<ヒントの表示(6~10)>



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