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1.いまもしぼくらが水平線上に船隻を発見したとしても、キョウシュして見送るよりほかはない。
2.十一年の中ごろ、時の政府に強大の権力を占め内閣の機軸たるところの一政事家は賊のキョウシュに罹りて生命を殞としたり。
3.看ずや北斎は獄門にかけたる罪囚のキョウシュに対して、その乱れたる長き頭髪は苦悩の汗に濡れ、喰い縛りたる唇より真白き歯の露出せるさまを見ても、なほかつ平然としてこれを写生せるが如き、その観察力の鋭敏なると写生の狂熱熾んなるによるものに非らずして何ぞや。
<ヒント> 3.「獄門にかけたる」なので…
4.実(げ)にや縁に従って一念頓に事理を悟れども、コウゴウの習気は一朝一夕に浄むるに由なし。
5.数年経って「外来語所感」を発表したこのごろは、外囲の事情が全く反対になってしまって、ある読者には私が現時流行の日本主義に阿諛コウゴウするかのような感を与えたかも知れない。
6.歯に金具を嵌めて、不正コウゴウを矯正する。
<ヒント> 4.「一朝一夕」の対義にあたる。
7.秉忠は実に奇偉タクラクの僧なり。
8.信州伊那の俳人に井月と云う乞食あり、タクラクたる境遇、良寛に劣らず。
9.一たびタクラクせられて柴荊に在りてより、万死兢兢たり跼蹐の情。
<ヒント> 9.「タクラク」されて「柴荊」(=あばら屋)に住むことになった。
<解答の表示>
1.拱手
2.凶手/兇手
3.梟首
4.曠劫
5.苟合
6.咬合
7.卓犖
8.拓落
9.謫落
(8.原文は「拓落たる"道情"」とありましたが、意味がはっきりしないため変更しました。
9.「柴荊」はマイナーな熟語ですが、「柴扉」「荊門」などの熟語から意味を推測できると良いと思います。)
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