漢検1級模擬試験倉庫

「~する」型書き取り問題その5

文章題書き取り問題(選択形式)です。(詳しくはコチラ

語群(1~5):[ ぐうざんはいよう ]

1.上皇の院政を支持する公卿と、天皇を()し奉る公卿との対立が、その煩いの禍根だった。

2.費誓は周公の子の伯禽が徐淮の夷を征伐したことを書いたもので、当時楚の国の如き夷狄の盛んになったものに対して膺懲の意を()したものである。

3.隆文耀、張近秋、二人の大官皇帝に()し、少林寺の僧を殺さしむ。

4.関東縞の袷に脚絆草鞋で、鮫鞘の長脇差を()し菅の吹き下しの笠をかぶっている。

5.スターンは自分の責任を免(のが)れると同時にこれを在天の神に()した。

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[ かんこうじゅぼっ ]

6.ほかの老将たちも、口を()してこそいたが、面には朱をそそいでいる。

7.昔匈奴この国に()した時、王、金銀異色の大鼠を祭ると、敵兵の鞍から甲冑から弓絃まで、紐や糸をことごとく鼠群が嚙み断ったので、匈奴軍詮術を知らず大敗した。

8.今日ほとんど見るべき作がなくとも、罪を工人たちに()すわけにゆかぬ。

9.嶺は五六年前に踰えしおりに似ず、泥濘踝を()す。

10.緑町の方を向いて合掌し、くどくどとお念仏を()した。

<ヒントの表示(6~10)>



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「~する」型書き取り問題その4

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(本日の問題の前に…)
先週公開した「その3」の問題文を一部変更しております。
挑戦済みで、かつ、何のことか分からないという方は、お手数ですがご確認いただければ幸いです。


語群(1~5):[ かっきょうしゃへんよう ]

1.政治家として如何に実朝を()するとも、歌人として万葉以後ただ一人たるの名誉は終にこれを歿すべからず。

2.楚人猴を烹るあり、その隣人を召すに以て狗羹と為してこれを甘しとす。後その猴たりしと聞き皆地に拠ってこれを吐き、ことごとくその食を()す、こはまだ始めより味を知らざるものなり。

3.保の家には長女福が一月三十日に生まれ、二月十七日に()した。また七月十一日に長男三吉が三歳にして歿した。

4.清三は日課点の調べにあきて、風呂敷き包みの中から「むさし野」を出して清新な趣味に()した人のように熱心に読んだ。

5.ここに平生の自戒をつづりて、同志の人々の考えに()したい。

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[ いんえきこくへいぼく ]

6.明治二十四年には保は新居を神田仲猿楽町五番地に()して、七月十七日に起工し、十月一日にこれを落した。

7.人間一生は肺臓と心臓の動く限り、身を労し心を()して、決してグズグズして光陰を徒費することはできぬ。

8.この矛盾した二つの感情が、互いに()し合う後には、境遇の急激な変化から来る、落ち着かない気分が、今日の天気のように、うすら寒く控えている。

9.彼等の共通の先輩であった沼間守一は至って不養生の人で、酒に()して誰の諫言もきき入れなかった。

10.その時楚は、孔子が陳・蔡の間にあるを聞いて、人をして孔子を()せしめた。

<ヒントの表示(6~10)>



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「~する」型書き取り問題その3

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(追記)問題2の差し替えを行いました。
詳しくは、解答の後の解説をご覧ください。


語群(1~5):[ へんろうろく ]

1.惻隠の心()すれば、民或いは愛に溺れ身を殞とす者有り。

2.秦軍は鼓譟し兵を()し、武安の屋の瓦は尽く振るう。(注:問題文を変更しました。)

3.「煩い。しっしっ。」と、ものなき竜馬の周囲を()す。

4.藩王たるものは、上は天子を尊み、下は百姓を()し、国家の藩輔となりて、天下の公法を撓す無かれ。

5.天地の諸声をあざむく奏楽が同時に耳を()すばかり沸きあがった。

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[ げきしょうぜいはいやく ]

6.銭形平次については、私はもう語りすぎるほど語り尽くした、今さら何を()することもあるはずはない。

7.もし葭萌関を張魯に()されてしまったら、蜀と荊州の連絡は断たれ、退くも進むもできなくなる。

8.ただ飄然として日月を()する中に、世間の風景、何となく文明開化の春をもよおしたり。

9.演奏者が闥を()してわが室に入らんとす。

10.民の義に因って以て之を()し、民の欲に因って以て之を趨らさば、則ち民其の生を忘れて其の死を致さん。

<ヒントの表示(6~10)>



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「~する」型書き取り問題その2

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語群(1~5):[ ざんふくめい ]

1.この昆虫がよい加減蜜を吸うたうえは、頭に花粉をつけたままこの花を()し去って他の花へ行く。

2.跡でも懇ろに吊(ともら)って遣れば、お前が手づから香花でも手向ければ、あれは快よく()する事が出来ると遺書にも有ったと言うでは無いか。

3.幕府南洲に禍いせんと欲す。藩侯之を患え、南洲を大島に()す。

4.和蘭国王は、軍艦を()して、開国和親の忠告書を齎したる特命使節を派遣すべし。

5.これすなわち、山海共に皇室の御稜威に()し、ここに既に同化融合の実を挙げ給うた事実を、語り伝えたものではあるまいか。

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[ さいはくはっ ]

6.福岡の城下から中津の城下に移った彼は、二月に入った一日、宇佐八幡宮に()して、本懐の一日も早く達せられんことを祈念した。

7.我々は牛肉を食らえども我々の邸内に在る物捨て場に於いて牛骨を見る事は()し難し。

8.京枝の弟子の竹子は、かなりの人気者であったが、玉之助が出現して、麒麟児の名を()してからは、月に光を奪われた糠星のように影が薄くなってしまった。

9.留守の者、あらかた引き()して来たとみえる。

10.早朝に温泉を()して、三時間余りにして、燕岳の肩にある小屋に出る。

<ヒントの表示(6~10)>



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「~する」型書き取り問題その1

先日の本試験の文章題では、「(漢字一字の音読み)する」という動詞の書き取り問題が出題されました。
同じような動詞を調べて、青空文庫の文章を元に書き取り問題を作成しましたので、今週から毎週火曜日に出題していきます。

当初は通常の書き取り問題のつもりで制作したのですが、折角なので語群から読みを選択する形式で記事にしてみました。
…が、恐らくそのままでは相当難しくなってしまったと思いますので(笑)、早い段階でヒントを使用することをオススメします。
頭を捻って超難問に挑戦したいという方のみ、ヒントなしで挑戦してみてください。
(ヒントがあってもそれなりに難しいとは思いますが…)

1つの記事で5問×2題=10問を出題します。
なお、多くの漢字で「(漢字一字の音読み)する」と使うことが可能ですが、ここで出題するのは「広辞苑」「大辞泉」「大辞林」のいずれの辞典にも項目として載っているものだけです。
いずれにせよ全体として出題の可能性の高いものではありませんが、変わった意味での使い方のものも出題しておりますので、楽しんで挑戦していただければと思います。



文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[ ぎょじょせんばい ]

1.この秋、藤原忠平は、摂政をかねて、太政大臣に()せられた。

2.老君、予の玉璽を返さず、帝位を()して、さらに世を紊す。

3.芸を售って口を()するのを恥辱とせぬと同時に、学問の根底たる立脚地を離るるのを深く陋劣と心得た。

4.一時の術を用いて下民を()しその知徳の進むを待つとは、威をもって人を文明に強ゆるものなり。

5.彼が懸命の労働は旧に()して著しく人の目に立った。

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[ きくきょそうそくりく ]

6.さほど大事なものならば、日に千人の小賊を()して、満圃の草花を彼らの屍に培養(つちか)うがよかろう。

7.われわれの心が私を去って天に()しているかぎりは、清浄心になっているかぎりは、それは悪いことはない。

8.一行阿闍梨、陛下万里に行幸して、聖祚疆り無からんと()したり。

9.技巧頗る幼稚なれども、亦()す可き趣致なしとせず。

10.この小房の縁に()して前栽に対する時は誰でも一種特異の気分が湧く。

<ヒントの表示(6~10)>



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文章題書き取り問題(1~6)

「文章題書き取り問題」の「その1」~「その6」の問題を纏めたPDFを公開します。

「文章題書き取り問題(1~6)A」「文章題書き取り問題(1~6)B」という2種類のPDFがあり、それぞれ問題は6ページ、解答は1ページです。

「分野別対策」の時と同様に、「文章題書き取り問題(1~6)A」通常の書き取り形式、「文章題書き取り問題(1~6)B」語選択の書き取り形式で出題しています。

語選択形式のPDFにも「ヒント」は載せておりませんので、ご注意ください。

ダウンロードはコチラから↓
http://ux.getuploader.com/spaceplus01/

時間が経って見つけられない時のために、「文章題書き取り問題」の検索結果画面をリンクしておきます。→コチラ



PDFを次々と公開しましたが、試験も近いですので、深追いにならないようご注意ください。
上手くご活用いただければ幸いです。

文章題書き取り問題その6

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[きょうこうざんこうせいひつちゅうばつとどく]

◇ところで、その上書なる物だが。そのなかで尊氏はこう訴えているのである。
 義貞と自分との、年来にわたる確執を述べ、つまるところ、このようなはめになったのも、ひとえに佞臣の(1.)によるもので、その張本は義貞であるとし、「――願わくば、乱将義貞(2.)の勅許をたまわりたい。つくすべき忠も、(3.)の輩が君の側らにはびこっていたのでは捧げようもない。君側の奸を一掃してのうえでなら、微臣たりとも海内(4.)のためどんな御奉公も決していとう者ではない。どうかご推量を仰ぎたい。(5.)謹言」
(吉川英治「私本太平記 -風花帖-」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[うだいかんかくかんばつけんたいようかい]

◇伊藤侯の発表したる宣言の大要は、既成政党の言動を論じて、或いは憲法の原則と相(6.)するの病に陥りたりと為し、或いは国務を以て党派の私に殉ずるの弊を致すと為し、或いは(7.)の大勢に対する維新の宏謨と相容れざるの陋を形したりと為せり。…(中略)…閣臣任免の本義に付いては曰く、抑閣臣の任免は憲法上の大権に属し、其の(8.)択用、或いは政党員よりし、或いは党外の士を以てす、皆元首の自由意思に存す。而して其の已に挙げられて輔弼の職に就き、(9.)の事を行うや、党員政友と雖も、決して外より之に(10.)するを得ずと。(鳥谷部春汀「明治人物月旦(抄)」より)

<ヒントの表示(6~10)>



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このシリーズは、今回が今季最終回です。
来週は「H30-3直前模試」を公開します。

同音異義問題(1~10)

「同音異義問題」の「その1」~「その10」の問題を纏めたPDFを公開します。

「同音異義問題(1~10)」というPDFで、問題は7ページ、解答は2ページです。
各回の問題はページを跨いで載っているものもあります。
印刷された際には、順番を間違えないようご注意ください。

なお、PDFには「ヒント」は載せておりません。

ダウンロードはコチラから↓
http://ux.getuploader.com/spaceplus01/

時間が経って見つけられない時のために、「同音異義問題」の検索結果画面をリンクしておきます。→コチラ



明日は「文章題書き取り問題」のPDFを公開予定です。

同音異義問題 その10

同音異義問題を出題します。(詳しくはコチラ

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文章題書き取り問題その5

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[こんぱくないこうふくぼつふしゅうへんたく]

◇それは大崎の大崎義隆の臣の里見隆景から事起こって、隆景が義隆をして同じ大崎の巨族たる岩出山の城主氏家弾正を殺させんとしたので、弾正が片倉小十郎に因って政宗に援を請うたところから紛糾した大崎家の(1.)が、伊達対大崎の戦となり、伊達が勝てば氏家弾正を手蔓にして大崎を吞んで終おうということになったのである。ところが氏家を援けに出た伊達軍の総大将の小山田筑前は三千余騎を率いて、金の采配を許されて勇み進んだに関わらず、岩出山の氏家弾正を援けようとして一本槍に前進して中新田城を攻めたため、大崎から救援の敵将等と戦って居る中に、中新田城よりは後に当たって居る下新田城や師山城や桑折城やの敵城に策応されて、袋の鼠の如くに環攻され、総大将たる小山田筑前は悪戦して死し、全軍殆んど(2.)し、陣代の高森上野は婿舅の好を以て哀れみを敵の桑折の城将黒川月舟に請うて僅かに帰るを得た程である。(幸田露伴「蒲生氏郷」より)

◇文久二年、三十六歳、沖永良部島(3.)中。
朝に恩遇を蒙り夕べに焚坑。人世浮沈晦明に似たり。縦(たと)い光を回さざるも葵日に向かう。若し運を開く無きも意誠を推す。洛陽の知己皆鬼と為る。南嶼の(4.)独り生を窃む。生死何ぞ疑わん天の附与。願わくは(5.)を留めて皇城を護らん。
(西郷隆盛「遺篇」より)

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語群(6~10):[えきれいきじょうごびしそつれいしょ]

◇朕薄徳を以て忝く重任を承けたり。未だ政化を弘めず(6.)にも多く慙ず。古の明主は皆先業を能くして国泰らかに人楽しみ災い除かれ福い至れり。何の政化を修め能く此の道を臻(いた)さん。頃者(このごろ)年穀豊かならず、(7.)頻りに至り、慙懼交集りて、唯ひとり労して己を罪す。是を以て広く蒼生の為に遍く景福を求む。(亀井勝一郎「大和古寺風物誌」より)

◇而るに為憲と貞盛等と心を同じゅうし、三千余の精兵を率いて、恣に兵庫の(8.)戎具並びに楯等を出して戦を挑む。是に於いて将門(9.)を励まし意気を起こし、為憲の軍兵を討ち伏せ了わんぬ。時に州を領するの間滅亡する者其の数幾許なるを知らず、況んや存命の(10.)は、尽く将門の為に虜獲せらるる也。(幸田露伴「平将門」より)

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このシリーズは、今週金曜日に公開する「その6」が今季最終回です。
来週は「H30-3直前模試」を公開します。

文章題書き取り問題その4

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[いっかかそけんせきぜんだくていかい]

◇このとき渠は始めて心着きて驚けり。かかる深夜に人目を窃みて他の門内に侵入するは賊の挙動(ふるまい)なり。われははからずも賊の挙動をしたるなりけり。
 ここに思い到りて、白糸はいまだかつて念頭に浮かばざりし盗というなる金策の手段あるを心着きぬ。ついで懐なる兇器に心着きぬ。これ某らがこの手段に用いたりし記念(かたみ)なり。白糸は懐に手を差し入れつつ、頭を傾けたり。
 良心は疾呼して渠を責めぬ。悪意は踴躍して渠を励ませり。渠は疾呼の(1.)に遭いては慙悔し、また踴躍の教唆を受けては(2.)せり。良心と悪意とは白糸の恃むべからざるを知りて、ついに迭いに闘いたりき。…(中略)…
 かく思い定めたれども、渠の良心はけっしてこれを可(ゆる)さざりき。渠の心は激動して、渠の身は波に盪(ゆ)らるる小舟のごとく、安んじかねて行きつ、還(もど)りつ、塀ぎわに(3.)せり。
(泉鏡花「義血侠血」より)

◇彼の輩は其の所有の樹園で(4.)を盗む者を捕らうも怒らず、「お前はよい事をした。たんとお持ち下さい」と挨拶す。然るに自分の不在中に盗まるると、大いに瞋って樹一本切り又椰子(5.)打ち破る。是は盗人を詛うのだという。(南方熊楠「詛言に就て」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[かっちゅうきけいせんめいちょうしょうほうるい]

◇西晋の永嘉五年、張栄が高平の巡邏主となっていた時に、曹嶷という賊が乱を起こして、近所の地方をあらし廻るので、張は各村の住民に命じて、一種の自警団を組織し、各所に(6.)を築いてみずから守らせた。
 ある夜のことである。山の上に火が起こって、烟や火焰(ほのお)が高く舞いあがり、人馬の物音や(7.)のひびきが物騒がしくきこえたので、さては賊軍が押し寄せて来たに相違ないと、いずれも俄に用心した。
(岡本綺堂「中国怪奇小説集 -捜神後記(六朝)-」より)

◇虎杖の方言歴史に関しては、幸いにして記録の(8.)が存留する。『枕の草子』時代の京都語がイタドリであったことは、かの『枕の草子』の、「杖無くてもありぬべき顔つきを」という(9.)なる一文章によって熟知せられる。…(中略)…という理由は至って簡明で、現在においてもイタドリとタチヒとは虎杖の日本語として弘い区域に行われ、過去少なくとも千数百年の間、時の影響を受けて変化してはいなかったからである。そうして仔細にその錯綜の跡を検すれば、二語は久しく併存し、その択一は単なる小区域の流行であったことが知れるからである。即ち将来(10.)せられねばならぬある法則によって、方言はいわゆる古典の時代から、著々として発生しつつあったことが推測し得られるのである。(柳田國男「野草雑記」より)

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同音異義問題 その9

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文章題書き取り問題その3

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語群(1~5):[きゅうせききょうあいこんこうさいはいるし]

◇一見すれば其の名望甚だ広大なる如くなれども、実は漠然として定形なき名望のみ。侯と利害(1.)を同じゅうするものは、伊東巳代治、末松謙澄、金子堅太郎の二三あるに過ぎずして、其の領分は頗る(2.)なるものなり。井上伯に至りては、殆ど純然たる政友を有せず、其の有する所のものは、山県侯の系統に属する人物にして、伯に専属するものにはあらじ。(鳥谷部春汀「明治人物月旦(抄)」より)

◇彼等は時によっては怖れて控え目にしつつ身体が萎縮(すく)んだように成って居る程物に臆する習慣がある。然し恁(こ)うして(3.)のみが聚まれば殆ど別人である。饂飩が竭きて茶碗が乱雑に投げ出だされた時夜の遅いことに無頓着な彼等はそれから暫く止めどもなく雑談に耽った。彼等は遂に自分の村落(むら)に野合の夫婦が幾組あるかということをさえ数え出した。そっちからもこっらからも其が数えられた。勿論畢(しま)いには配偶の欠けたものまで(4.)された。(長塚節「土」より)

◇聖人偉人帝王豪傑は、星辰之に符し、雲気之に応ずるものとして信ぜられて居たことは、歴史や雑書が吾人に語るところであるから、望気の術が軍陣以外の事を包含して居たことも自ら明らかである。譬えば猶支那の占卜の道の書たる易が軍旅の事を説くこと甚だ多しと雖も、恋愛(5.)の事をも説かざるに非ざるが如しで有ろう。(幸田露伴「努力論」より)

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語群(6~10):[きゅうしゅうこうえいごうしゃこうそうそんじょう]

◇それ等が悉くすぐに大きくなって、手の付けられぬ泥棒猫になってしまい、そうして又次の子を育てるのである。余り毛色がよく似て居る為に、世代を算えて置くことは不可能であったが、どう考えてももう十何世の(6.)にはなって居る。それが不思議なことにはさして老猫の数が増しもせず、又どうして終わりを取るかも知ることが出来ぬ。(柳田國男「どら猫観察記」より)

◇往昔、兵馬(7.)武門勇を競い、風流まったく廃せられし時と雖も、ひとり茶道のみは残りて存し、よく英雄の心をやわらげ、昨日は(8.)相視るの間も茶道の徳に依りて今日は兄弟相親しむの交わりを致せしもの少なしとせずとやら聞き及び申し候。まことに茶道は最も(9.)の徳を貴び、かつは(10.)の風を制するを以て、いやしくもこの道を解すれば、おのれを慎んで人に驕らず永く朋友の交誼を保たしめ、また酒色に耽りて一身を誤り一家を破るの憂いも無く、このゆえに月卿雲客または武将の志高き者は挙ってこの道を学びし形跡は、ものの本に於いていちじるしく明白に御座候。(太宰治「不審庵」より)

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文章題書き取り問題その2

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語群(1~5):[あいこくけいちょうけんきょうざんしじょうじょう]

◇諸君は、小説家やジャーナリストの筆先に迷って徒に帝都の美に憧れてはならない。われわれの国の固有の伝統と文明とは、東京よりも却って諸君の郷土に於いて発見される。東京にあるものは、根柢の浅い外来の文化と、たかだか三百年来の江戸趣味の(1.)に過ぎない。…(中略)…大体われわれの文学が(2.)で薄っぺらなのは一に東京を中心とし、東京以外に文壇なしと云う先入主から、あらゆる文学青年が東京に於ける一流の作家や文学雑誌の模倣を事とするからであって、その風潮を打破するには、真に日本の土から生まれる地方の文学を起こすより外はない。(織田作之助「東京文壇に与う」より)

◇そうしてここで序でに、俳諧――俳句に於いては恋愛が恰好な主題とはなり得ない、考え方によってはいささか奇妙な消息を併せて考察してみるならば、先に私が、短歌がそれの詩形から主題として恋愛を取り扱うのに適しているといった意味も、半ばは明らかになることだろう。短歌のあの五七、五七と繰りかえして最後に更に七とつけ加えた、短小ながら確乎として音楽的形式を踏んだ、(3.)とした詩語の纏繞性は、他の如何なる主題を撰んだ場合よりも、恋愛を歌うに適当しているといっても、必ずしも(4.)の言ではあるまい。(三好達治「万葉集の恋歌に就て」より)

◇しばらくの間はむせび悲しむ声が続いた。しかし、おもむろに(5.)の声は消えて、またそれに続いた非常な静かさの内に、芳一は老女であると考えた女の声を聞いた。(小泉八雲「耳無芳一の話」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[えいりょかでんとうびゆうしれんか]

◇近ごろ、アインシュタインの研究によってニュートンの力学が根底から打ちこわされた、というような話が世界じゅうで持てはやされている。これがこういう場合にお定まりであるようにいろいろに誤解され(6.)されている。(寺田寅彦「春六題」より)

◇浮世絵風俗画は鈴木春信勝川春章鳥居清長より歌麿春潮栄之豊国の如き寛政の諸名家に及び円熟の極度に達せし時、ここに葛飾北斎一立斎広重の二大家現れ独立せる山水画を完成し江戸平民絵画史に(7.)の偉観を添えたり。(永井荷風「江戸芸術論」より)

◇この際、断然政権を朝廷に返上し、政令を一途にして、徳川家のあらんかぎり力の及ぶべきだけは天下の諸侯と共に朝廷を輔佐し奉り、日本全国の力をあわせて外国の侮りをふせぐことともならば、皇国今後の目的も定まるであろう。それまで慶喜に言われても、諸(8.)の間にはまだかれこれとのつぶやきが絶えない。その時の慶喜の言葉に、各においても本来自分が京都にあるのは何のためかと思って見るがいい。こう穏やかでない時勢であるから(9.)の騒擾をしずめ(10.)を安んじ奉らんがためであることはいずれも承知するところであろう。(島崎藤村「夜明け前 -第一部下-」より)

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同音異義問題 その8

同音異義問題を出題します。(詳しくはコチラ

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文章題書き取り問題その1

これまでは「分野別対策」の一部だった「文章題書き取り問題」を、今季から独立させて続けることにしました。
今週から、火曜日と金曜日の週2回出題します。

出題形式に関してはこれまでと同じです。(詳しくはコチラ
ただし、これまでのように「出題範囲」を提示しておりませんので、ヒント無しでは難易度が高いと思われます。
行き詰まった段階でヒントを表示させるなどして、上手くご活用いただければと思います。

では早速、今週分の出題です。



文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[こうまいせいとひっきょうふえんへきとう]

◇昔、欧米の旅客が日本へ来て、地震のおおいのにおどろくと同時に、日本の家屋が、ことごとく軟弱なる木造であって、しかも高層建築のないのを見て、これ(1.)地震に対する災害を軽減するがためであると解してくれた。
 何事も外国人の説を妄信する日本人は、これを聞いて大いに感服したもので、識見(2.)と称せられた故岡倉覚三氏の如きも、この説を(3.)して日本美術史の(4.)にこれを高唱したものであるが今日においても、なほこの説を信ずる人が少なくないかと思う。
(伊東忠太「日本建築の發達と地震」より)

◇天を仰いで闌干たる(5.)に対する間には、天文に関する知識も働けば、宇宙に対する畏怖も生ずる。(柴田宵曲「古句を観る」より)

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語群(6~10):[いあくじゅうごせいれつとうろはいき]

◇川の水は冷たく、(6.)とも言えるほど澄みきって、藻草をそよがせながら、深々と流れている。(豊島与志雄「牛乳と馬」より)

◇主人というのは五十あまりの赤く禿げあがった(7.)に上品な白髪をまばらに生やした、油ぎった顔色の男であった。(島田清次郎「地上 -地に潜むもの-」より)

◇戦線にある軍隊への(8.)国民の感謝は、もはや今日、絶頂に達している。そこには将士の別もなく、功績の大小も問題ではない。われわれは均しく「戦う人の心」を尊しとし、その労苦を偲び、戦勝の報に胸を躍らし、護国の霊に(9.)する。しかしながら、戦闘は有能な指揮者なくして利を得ること難いのであって、(10.)の謀も、軍政の運用もまた前線兵力の死命を決する要件なのである。(岸田國士「一国民としての希望」より)

<ヒントの表示(6~10)>



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同音異義問題 その7

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同音異義問題 その6

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同音異義問題 その5

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同音異義問題 その4

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