漢検1級模擬試験倉庫

分野別対策・出題範囲の未出題語

分野別対策シリーズでは、事前に「出題範囲」記事を出してきました。
各回につき、範囲で出した50語のうち、実際に出題したのは10語×3=30語のみなので、出題していない語が多く残っています。

未出題のものの中にも本試験で出題されるような重要語があったので、今回それらをまとめた一覧を出すことにしました。
重複を除いたため、全部で371語です。

「大見出し語表」などからも語を選んでいたので、既に対策済みの語も多く含まれると思います。
知らない語をピックアップするなどして、上手くご活用いただければ幸いです。

(追記)出題した語の一覧も追加しました。

一覧は「続きを読む」をクリックしてご覧ください。

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分野別対策(19~24)

「分野別対策」シリーズの「その19」~「その24」の問題を纏めたPDFを公開します。

PDFに関する注意点は「分野別対策(1~6)」と同じですので、詳しくはそちらの記事をご覧ください。
目次と簡単な説明のみ以下に示します。

P1:「対義語・類義語問題 その19~その24」(問題)
P2:「語選択問題 その19~その21」(問題)
P3:「語選択問題 その22~その24」(問題)
P4:「文章題書き取り問題 その19」(問題)
P5:「文章題書き取り問題 その20」(問題)
P6:「文章題書き取り問題 その21」(問題)
P7:「文章題書き取り問題 その22」(問題)
P8:「文章題書き取り問題 その23」(問題)
P9:「文章題書き取り問題 その24」(問題)
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P10:「対義語・類義語問題 その19~その24」(解答)
P11:「語選択問題 その19~その24」(解答)
P12:「文章題書き取り問題 その19~その24」(解答)

(問題の掲載順序が記事の公開順序とは異なりますのでご注意ください。)

文章題書き取りの形式:A→通常書き取りB→語選択書き取り

ダウンロードはコチラから↓

http://ux.getuploader.com/spaceplus01/

時間が経って見つけられない時のために、「分野別対策」の検索結果画面をリンクしておきます。→コチラ

分野別対策 文章題書き取り問題その24

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[ばんだへんぽんりゅうべつりょうりょうれんぽ]

◇(1.)たる奏楽がわきあがった。奥の閣からは二夫人が楚楚たる(2.)を運んで出迎える。服装こそ雑多なれ、ここの山兵もきょうはみな綺羅びやかだった。大将張飛も最大な敬意と静粛をもって、出迎えの兵を閲し、黄旗青旗金繡旗日月旗など、(3.)の花の一時にひらくが如く(4.)と山風になびかせた。(吉川英治「三国志 -孔明の巻-」より)

◇近所に一軒の凶宅があって、住む者はかならず死ぬと言い伝えられているのを、父は買い取って住んでいたが、多年無事で子孫繁昌した。
 そのうちに、父は県知事に昇って移転することになったので、内外の親戚らを招いて(5.)の宴を開いた。
(岡本綺堂「中国怪奇小説集 -捜神後記(六朝)-」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[かんゆうけいさいこうあんはんかんふしゅく]

◇これは明らかに国家の主権をまで侵犯するに至っているものであるから、五斗米賊と賊の名まで被らされるに及んだのであるが、漢末の当時、政府の力は弛み、地方官は濫汚又は萎靡、(6.)姑息を事としていたので、これを禁遏することも出来ず、次第次第に其の勢力は伸展して、民の之に頼るものの多くなったのも無理は無い。黄巾の賊もまたこれと大同小異で、張陵一系は西方に起こったが、張角一系は東方に起こったのである。張角のは太平道と号した。角は妖術を行って衆を得たように人は思っているが、太平を致すの道を唱え、宗教的統治を行い、民の病苦や貧苦に対して、(7.)的祈禱もしたろうが、一方には黄帝を祖述すると号する社会組織の新方法を執行したために人民の之に頼る者が多くなって来た、それを急激に弾圧したため激動して事変の勃発を致したのだろう。(幸田露伴「道教に就いて」より)

◇最後にお断りしたいのは、本誌の発行の遅延と、編纂の不行き届きとの点である。特に収録中の各編が、(8.)宜しきをえず、前後重複するところのすこぶる多いのは慙愧に堪えぬ。何分にも従来の普通号に七八倍するこの大冊の事であるから、前以て幾分の準備をめぐらさぬではなかったが、編纂発行の上に最も大事な六月中旬の初めから、(9.)がはからず病褥に横たわったが為に、東京の自宅と京都の寓居との間を数回往復して、遂に原稿の推敲や整理に力を用うる事の出来なかった事と、かねて入院加療中の発行主任古藤田喜助君の愛嬢が、六月二十日逝去せられたが為に、同君が本誌に専なるを得なかった事とによって、遂に右(注)の不始末を生ずるに至ったのである。これは特に同情ある読者諸君に向かって、(10.)を願いたい。(注:原本は縦書きのため「右」とあるが、ここでは「上」に当たる。)(喜田貞吉「編輯雑感」より)

<ヒントの表示(6~10)>



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「分野別対策」シリーズは今回の記事で全て終了です。
お付き合いいただき、どうもありがとうございました。

来週は「H30-2直前模試」を公開します。

過去問対類問題 その3

対類過去問で出題された熟語を出題します。(詳しくはコチラ

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分野別対策 語選択問題その24

語選択問題です。

1.互いに相手を受け入れないこと。
2.何かにかこつけて言い訳をすること。
3.文章の字句を直すこと。
4.ニレの木。また故事から、神社や故郷。
5.分不相応なおごり。贅沢。

語群:[かさかんかくしゃこうてんざん
 ひんせきふんゆべんねいろうだん]

6.物事が盛んに起こるさま。
7.あわれみいつくしむこと。
8.天子の心。
9.秩序・風紀などが乱れること。
10.果てしなく広いさまや遠いさま。

語群:[ぎょうりしんちゅうびょうぼうびんらん
 ぶじゅつへきすうほうはいゆうじょう]

<ヒントの表示>




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「分野別対策」シリーズは今週が最終で、「語選択問題」は今回が最後です。
お付き合いいただき、どうもありがとうございました。

来週は「H30-2直前模試」を公開します。

模擬試験から 読み書き問題その6

過去の模擬試験の文章から、読み問題(復習)と書き問題(新出)を同時に出題します。(詳しくはコチラ

(追記)問題Aの下線部が間違っていたため修正しました。大変失礼しました。

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分野別対策 対義語・類義語問題その24

対義語・類義語問題です。1~5が対義語、6~10が類義語の問題です。

1.逸足 2.拓落 3.斜日 4.膏腴 5.牛角
6.訌争 7.無鉄砲 8.巴調 9.話題 10.累代

語群:[えいきょくえきせいげきしょうげつべつせんきょう
 だんぺいちょうとんどたいひょうがぶあい]

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「分野別対策」シリーズは今週が最終で、「対義語・類義語問題」は今回が最後です。
お付き合いいただき、どうもありがとうございました。

来週は「H30-2直前模試」を公開します。

分野別対策 文章題書き取り問題その23

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[えんゆうきゅうたんしゃかたいこうらそつ]

◇人夫の話では、此の懸崖の下の小沢に沿うて大白沢山へ登れるそうである。瀑から五、六町も下った所で、約一町許りの間沢は伏流となっている。四、五十分も下ると又瀑があって、上のものは三丈余り下のものは二丈余り、両瀑の間二十間程(1.)をなしている。右岸の崖の上を高廻りするので、通過に十五、六分を要した。又一町も下ったろうと思う頃三丈近い瀑があり、夫が一曲して又五、六丈許りの滝となり、岩面を(2.)しているさまが美事である。(木暮理太郎「利根川水源地の山々」より)

◇薫子の書は既に印行せられたことがある。…(中略)…新聞は尾佐竹氏が蔵している。上に載する所は倉知本を底本とし、遠近新聞の謄本を以て(3.)した。二本には多少の出入がある。倉知本の自筆なることは稍疑わしい。(森鴎外「津下四郎左衛門」より)

◇大師の時代には、左街に興慶宮――或いは南内ともいう――が出来た為、坊数は多少減少した。一体に左街には宮殿や(4.)が多く、又勲貴官吏らの邸宅多くて淋しい。之に反して右街は商売の住居が多くして繁華であった。坊と坊との間には、何れも我が四五十間幅の道路があった。四つ辻の場所には、我が交番所に比すべき武候鋪というのが設置され、そこに派遣されて居る(5.)が、城内の警察を掌った。誠に規模堂々たるもので、この時代に於ける世界の尤も立派な大都会であったと思う。我が平城・平安の二京の整然たる設計は、長安のそれを模倣したこと申す迄もない。(桑原隲蔵「大師の入唐」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[くんゆうげいごしどてんこくふびん]

◇じっと考えて見ると私の頭の中には種々葛藤があった。之を明るみに出して見たら自分乍ら鼻持ちのならぬようなものが沢山ありそうに思えた。「さながら成仏の姿なり」と言った仏家の言をここでも思い出して、即ち此の善悪混淆、(6.)同居の現状其のままが成仏の姿だと解釈した。(高浜虚子「落葉降る下にて」より)

◇「或いは人を天上に揚げ或いは天を(7.)に下ろす」と詩の理想は即是也。詩は閑人の(8.)に非ず、詩は彫虫(9.)の末技に非ず。既往数百年間国詩の経歴に関しては余将何をか曰わん。思うに所謂新体詩の世に出でてより僅かに十余年、今日其の稚態笑うべきは自然の数なり。然れども歳月遷り文運進まば其の不完之を将来に必すべからず。詩は国民の精髄なり、大国民にして大詩篇なきもの未だ之あらず。本邦の前途をして多望ならしめば、本邦詩界の前途亦多望ならずんばあらず。本書収むる所余が新旧の作四十余篇素より一として詩の名称を享受するに足るものあらず。只一片の微衷、国詩の発達に関して繊芥の貢資たるを得ば幸のみ。著者(10.)と雖も自ら僭して詩人と為すの愚を学ぶものに非ず。(土井晩翠「天地有情」より)

<ヒントの表示(6~10)>



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過去問対類問題 その2

対類過去問で出題された熟語を出題します。(詳しくはコチラ

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分野別対策 語選択問題その23

語選択問題です。

1.罪人として捕らわれること。
2.裂け目。割れ目。
3.官職を解くことや地位を下げること。
4.儀仗を備えた行幸・行啓の行列。
5.あわれみ思いやること。

語群:[かげきけんこしかびんさつ
 めんちゅつるいせつれいごろぼ]

6.書物を読み、調べること。
7.水が清く澄んで冷たいこと。
8.先人が残した事業。
9.弁舌が巧みで心のねじけていること。
10.くいちがうこと。

語群:[いしょこうかくこうぼせいれつ
 ていごねいかんはんえつりょうしょう]

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模擬試験から 読み書き問題その5

過去の模擬試験の文章から、読み問題(復習)と書き問題(新出)を同時に出題します。(詳しくはコチラ

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分野別対策 対義語・類義語問題その23

対義語・類義語問題です。1~5が対義語、6~10が類義語の問題です。

1.掣肘 2.動乱 3.屛居 4.離婚 5.凶日
6.褥茵 7.天資 8.硝子 9.婦翁 10.詐略

語群:[がいあんがくじょうかしゅかしんきぼう
 しゅつろじんせきはりひんぷほうじょ]

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分野別対策 文章題書き取り問題その22

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[かきけいちょうこんりょうないおうふんい]

◇故に彼は一方に於いては藩閥を攻撃すると共に、一方に於いては又屢々衆議院の行為を非難したりき。前伊藤内閣の第四議会と衝突するや、紛争に始まりて紛争に終わり、九旬の会期唯怒罵(1.)の声を以て喧擾したるに過ぎざりき。是他なし、内閣は常に(2.)驕傲にして責任を顧みず、常に(3.)の袖下に隠れて衆議院を威嚇せんとするあり、衆議院は噪暴急激にして沈重なる思慮を欠き、動もすれば上奏権を仮りて内閣に逼らんとするあり、其の行動両つながら極端に失して一点和協の意なければなり。(鳥谷部春汀「明治人物月旦(抄)」より)

◇右衛門作、氏は山田、肥前の人で、島原の乱に反徒に党(くみ)して城中に在ったが、悔悟して(4.)を謀り、事覚(あらわ)れて獄中に囚われていたが、乱平らぎたる後、伊豆守はこれを赦して江戸に連れ帰り、吉利支丹の目明かしとしてこれを用いた。右衛門作はよく油絵を学び巧みに人物(5.)を描いたが、彼が刑罰の図を作ることを命ぜられたのもそのためであった。後耶蘇教を人に勧めたために、獄に投ぜられて牢死したということである。(穂積陳重「法窓夜話」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[きょきしせきしょうじょうそうろうふせつ]

◇帰郷 昭和四年。妻は二児を残して家を去り、杳として行方を知らず。我独り後に残り、(6.)として父の居る上州の故郷に帰る。上野発七時十分、小山行高崎廻り。夜汽車の暗爾たる車灯の影に、長女は疲れて眠り、次女は醒めて夢に(7.)す。声最も悲しく、わが心すべて断腸せり。既にして家に帰れば、父の病とみに重く、万景悉く(8.)たり。(萩原朔太郎「氷島」より)

◇客あり。草廬を敲いて俳句を談ず。その標準は誤り、その嗜好は俗に、称揚する所の句と(9.)する所の句と多くは彼此顚倒せり。予曰く、子の言う所、悉く予の感ずる所と相反す。予を以て見れば子の言甚だ幼稚なり。もし子もまた予を以て俳句を解せざる者となさば予はことさらに是非を争わざるべし。しかれども子が言を以て予が俳句に入らんとせし十数年前と対照するに、当時の予の意見と(10.)を合わすが如き者あり。あるいは十数年前の予にして子と会談せしならんには、手を拍って子の説を賛成したらんも、爾後予の嗜好は月々歳々に変じて、今は復当時の余波をだに留めざるに至れり。子が説く所果して正しきか。予が嗜好の変遷はかえって正路を脱して邪路に陥りたるか。(正岡子規「俳句の初歩」より)

<ヒントの表示(6~10)>



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過去問対類問題 その1

今週から3週に亘って、対義語・類義語問題を出題します。
出題するのは、全て過去問(H22-3~H28-3)の対義語・類義語問題で出題された熟語です。
(対義語問題で出題された熟語は記事でも対義語問題で、類義語問題で出題された熟語は記事でも類義語問題で出しています。)

殆どの方が、過去問対策はされていると思いますので、基本的には全問正解を目指していただきたいと思っています。

ただし、出題側の熟語の多くを変更し、マイナーな熟語が多く登場させているため、すらすらと答えることは容易ではありません。

「出題側の熟語の意味を、漢字の意味から推測する」
もしくは
「語群の音から熟語を思い浮かべて、当てはまるものが無いかを探す」
などといった方針で考え進めていってください。

1つの記事に付き5題、計50問を出題します。
「分野別対策」同様、ヒント機能や語群線引き機能を付けておりますので、上手くご活用いただければと思います。

分からない問題も出来るだけ時間をかけて考えることをオススメします。
お時間に余裕のある時に挑戦していただければ幸いです。

尚、繰り返しになりますが、出題側の熟語にはマイナーな熟語が多く含まれます。
そういったものは漢検辞典や国語辞典を使っても調べられないと思いますが、殆どが漢字の意味から推測できそうなものを選んでおりますので、漢検辞典などの意味欄を参考にしていただければと思います。
(勿論、コメントで質問していただいても構いません。)

また、こういった熟語は、漢字から熟語の意味を推測できれば十分で、書き取りとしての対策は必要無いと思われます。
深追いすることのないようお願いします。

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分野別対策 語選択問題その22

語選択問題です。

1.えぐりだすこと。特に、悪事をあばくこと。
2.他人を陥れるために噓をつくこと。
3.慣れ親しむこと。
4.消えてなくなること。物事がやむこと。
5.忍びの者。

語群:[さいさくじっきんそくめつてっけつ
 てんゆひっちゅうぶこくりんらく]

6.謎などを明らかにする隠された手段。
7.フクロウ。また、奸悪な者のたとえ。
8.ひとり寝のふとん。ひとり寝ること。
9.いけどりにすること。
10.せっかちに行動すること。

語群:[くうけいこうそうこきんしきょう
 せいきんそうきゅうひやくふしゅう]

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模擬試験から 読み書き問題その4

過去の模擬試験の文章から、読み問題(復習)と書き問題(新出)を同時に出題します。(詳しくはコチラ

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分野別対策 対義語・類義語問題その22

対義語・類義語問題です。1~5が対義語、6~10が類義語の問題です。

1.酩酊 2.褒称 3.黄昏 4.白米 5.遠祖
6.泉貨 7.掃除 8.娥眉 9.獄門 10.原典

語群:[えいそんきょうしゅきぼうこうくんこうはく
 さいそうしんめいそれいびくんらんぽん]

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分野別対策・出題範囲 その24

分野別対策の「出題範囲」を示した記事です。(詳しくはコチラ

今回は10/1(月)10/3(水)10/5(金)の問題の「出題範囲」です。

以下、必要でない方は閲覧に十分ご注意ください。
対策される方のみ、「続きを読む」をクリックしてご覧ください。

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分野別対策 文章題書き取り問題その21

文章題書き取り問題(選択形式)です。

語群(1~5):[かんぜんさんしゃそほんひほひれき]

◇銅貨のトリックは外国の探偵小説からヒントを得たのであるかもしれぬが、点字と六字の名号とを結び付けた手腕は敬服の外はない。この点は地下のポオも恐らく(1.)を避くるであろう。由来日本語を表す暗号には巧妙なものが少なく、この暗号は正に従来作られた暗号中の白眉と言ってよかろう。その他筋の運び方、描写の筆致など、どの点にも(2.)する所がない。(小酒井不木「『二銭銅貨』を読む」より)

◇一体司馬遷の事蹟は『史記』巻百三十の太史公自序と、『漢書』巻六十二の司馬遷伝とを、第一の史料とする。太史公自序は司馬遷の自伝であるから、彼の事蹟に就いては十分詳実なるべき筈であるが、実際は必ずしも左様でない。司馬遷の(3.)なる頭脳と、豪放なる筆致とは、記載せざるべからざる事項をも省略し、明確とせざるべからざる事項をも曖昧にして居る。班固の司馬遷伝も「報任安書一篇」の増補を除けば、その他は太史公自序の無責任なる鈔襲のみで、上述の欠陥に就いて、何等(4.)する所がない。要するに『史記』と『漢書』とのみでは、司馬遷の事蹟を正確に知ることが出来ぬ。私は不確実なる司馬遷の事蹟の中で、彼の生年に就いて、聊か所見を(5.)したい。『史学研究』の創刊に際して支那史学の開祖たる司馬遷に関する事蹟を紹介するのは、寧ろ適当なる題目かと思う。(桑原隲藏「司馬遷の生年に関する一新説」より)

<ヒントの表示(1~5)>

語群(6~10):[かいいしゅたくそうこはいたいはつだ]

◇具体的に司馬遷の年を伝えて居る資料は、『史記索索引』と『史記正義』とのみである。『史記索索引』は『博物志』に拠って、元封三年(西暦前一〇八)に於ける司馬遷の年を二十八と註し、『史記正義』は太初元年(西暦前一〇四)に於ける司馬遷の年を四十二歳と註して居る。双方の所伝の間に、十歳の(6.)があって、その儘では到底一致せしむることが出来ぬ。そこで私は『史記索索引』の所伝を根拠とし、王国維は『史記正義』の所伝を根拠とする。王国維説と自説との相違は主として茲に(7.)するのである。(桑原隲藏「司馬遷の生年に関する一新説」より)

◇抽斎は金を何に費やしたか。恐らくは書を購うと客を養うとの二つの外に出でなかっただろう。渋江家は代々学医であったから、父祖の(8.)を存じている書籍が少なくなかっただろうが、現に『経籍訪古志』に載っている書目を見ても抽斎が書を買うために貲を惜しまなかったことは想い遣やられる。(森鴎外「渋江抽斎」より)

◇私の記憶にして誤りなくんば癸亥大震災後、ようやくに文学というもの企業化し、全くのジャーナリズム王国築かれて(9.)世界へ君臨するようになって以来のこととおもう。そのころ(10.)の娯楽雑誌関係者は故石橋思案、森暁紅諸家のごとく、常盤木俱楽部落語研究会の青竹めぐらした柵の中から生まれきた通人粋子に非ずして、大半はこうした世界の教養を持たない地方出身の人々だったから、落語家講談師の一人一人のデリケイトな話風に立ち至ってまで知るよしがない。(正岡容「我が圓朝研究」より)

<ヒントの表示(6~10)>



<解答の表示>


常用漢字の読み分け ~悪~

「常用漢字の読み分け」シリーズの第三弾です。(詳しくはコチラ

最後のテーマは「悪」です。
今回はそこまで重要ではないので、高得点を狙う方向けの記事だと考えてください。

「続きを読む」をクリックしてご覧ください。

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